AMラジオ番組を録音する、特に深夜放送を録音して聴くという環境を構築するのは結構クリアしなければならない問題点が多い。
ノイズの入りにくい高感度ラジオ。
タイマー録音できる機器の準備。
持ち運びながら聴くためのミュージックプレイヤー。
現時点ではPCレスでこれらの用途を1台でこなすトークマスターシリーズが最強だ、という考えは未だに変わっていない。
しかし、27800円~という値段は、たかがラジオ番組の録音環境としては高い気がする。
しかもそれが、落っことしたから買いなおし、なんてことになると尚更だ。
そんなわけで、別の方法で安く済ませる方法はないものか、と考えた。
PCを使って安く、快適に録音できる環境というものを考えてみた。
(1)ラジオを録音する時間にPCの電源が入っていること
(2)負荷による音飛びを防ぐため、録音中は他の作業をしないこと
こんな条件に合致するPCが我が家に1台ある。
家内サーバ兼ごにょごにょ用途に使っているVAIO Z1XEだ。
これだったら普段はほとんど触らないので、録音環境用PCとしては最適だ。
そんなわけで、このVAIO Z1を使ってUSB接続のラジオチューナーを接続する方法を考えてみる。
前回のエントリーでも触れたが、選択肢はほとんどなかったりする。
日本語対応の製品としては、USB AM/FM RADIOというのが安価で存在するが、音質が悪いとのレビューが多い。
このノイズが多いには2つの可能性があるのだが、それは後で書くことにする。
これよりさかのぼること数年前、iPodの周辺機器でお馴染みのアメリカGriffinTechnologyが、『radioSHARK』という製品をリリースしていた。
ラジオ文化の浸透しているアメリカの製品ということもあり、こちらは機会があれば購入しようと思っていたが、日本の周波数には対応していない懸念などがあって後回しになっていた。
しかし、調べてみるとradioSHARK 2で問題点はあらかた解決されているようだ。
ということで、早速購入してみることにした。
中二日で到着したradioSHARK 2は思ったより質感の高い本体と、FM用アンテナ、1.5m程度のUSBケーブル、ドライバソフトが同梱されていた。
すぐにセットアップを開始する。
ドライバソフトは英語版だが、ラジオに関する設定なんていうものはほとんどないわけで、周波数さえ合わせられればあとは録音フォーマットと常駐ソフトの設定なんかをやればすぐに使い始めることができる。
radioSHARK 2を窓際に設置し、VAIO Z1のUSB端子に接続すると、自動認識でチューナーアプリが立ち上がった。
そして期待が膨らむ中、スピーカーから再生されたラジオの音声は…
超・ノイズ交じり!
しまった…ハメられたか。
レビュー記事では感度については良好という評価が高かったが、実際はノイズ混じりというよりは、ノイズの向こうに微かに音声が聴こえるという状況で、とても聴けたもんじゃなかった。
この製品も、品質は USB AM/FM RADIO と大差ないということか…
失意のどん底で新たにトークマスターのオークション状況を確認するのだった。
で、この話はここで終わらない。
そもそも、なぜAMラジオに雑音が入ってしまうのだろうか?
ほとんどは、電気製品から発せられるノイズをそのまま拾ってしまうからだ。
PCなんていうものはノイズ源の最たるもので、そこに接続してラジオの受信をしようなんていう発想は、根本から間違ってるんじゃないか、そう考えた事が俺にもありました。
で、ふと考えた。
余計なものを付けているからノイズが増えるんじゃないだろうか、と。
VAIO Z1は、サーバー代わりに使っていることもあり、USB接続で外付HDDがバリバリと動いている。
VAIO Z1のUSB端子は、本体左側に2つ存在しており、1つは外付HDD、もうひとつが今回購入したradio SHARK 2という接続になっているため、モロに影響を受ける可能性があった。
そこで、外付HDDの電源を外してみると…
ウソみたいにクリアな音!
さすがにノイズレスとまではいかないが、録音して保存用マスターとする分には十分な音質が確保できた。
つまり、USBラジオチューナーとしてのradio SHARK 2のポテンシャルは相当高い。
ただし、USB特有のノイズ環境については別途対策が必要、ということなのだ。
これはちょっと意外な展開になってきたぞ。
ここでもう少し細かく音質の検証をしてみようと思う。
■USB端子を離して接続したらどうか?
別のノートPCを用意した。
こいつは、本体の左右に1つずつUSB端子を搭載している。
外付HDDとradio SHARK 2の接続を物理的に離すことで、ノイズの低減が可能なのではないか?と考えたわけだ。
結果から言うと、同一PCで激しく電力消費する外付HDDが接続されていると、ラジオのノイズは増幅されてしまい、どんなにケーブルを離してもダメだった。
■外付HDDの代わりに省電力のストレージを接続したらどうか?
バッテリ稼動でUSBストレージにもなるMP3ミュージックプレイヤー、RIO CARBONを外付HDDの代わりに接続してみた。
すると今度はノイズはほとんど発生しない。ファイルアクセスした場合には多少ノイズが載るようだが、まったく許容範囲。
以上のことから、外付HDDとの相性が最悪であることがわかった。
しかし、このノートPCは家内サーバマシンとして使用しているので、外付HDDを外すわけにもいかない。
録音専用の別PCを用意しなきゃいけないんだろうか?
もしそれができれば、iTunesとの連携ができたり、自動でライブラリが作成されていったりするradio SHARK 2のソフトウェアの使い勝手は結構魅力的だったりする。
とりあえず、録音する時間帯だけは外付HDDを外すという運用で当面をしのぐ事にするか。
家内ネットワークの有り方を含めて要検討ということになりましたとさ。
でも、最初のノイズ混じりの絶望感に比べればいくぶんマシではある。
radio SHARK 2 に罪は無いことがわかっただけでも収穫だった。
この記事へのコメント
凡人
気休めですが、radio SHARKとPC本体の間に一個バスパワー外部電源供給タイプのUSBハブでもかましてみたらどうでしょうか。
さもなくば…でかいフェライトコアを入れてコモンモードノイズを除去するとかでw