Romanticが止まらない(1)

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夏休みが終わり、観光地の混雑もひと段落した。
これからが大人の観光シーズンだ、ってことでどこかバイクでツーリングに行ける場所を探していた。
クルマで遠出はよくやるのだが、バイクとなるとあまり遠くに出かける機会は無かった(コケたらどうしよう?的なチキン感覚のため)。
どこかいいところはないかね?と某CEO(予定)に相談したところ、日本ロマンチック街道の名が。
そういえば、クルマで出かけたときに何回か目にしたことがあったものの、ちゃんと走ったことないなぁ、ということで、早速ツーリングのプランを練ってみることにしたのだった。
思い立ってから出発まで3日しかなく、都合つく仲間が居なかった関係で、一人でのツーリングとなったのでした。
まぁ、野郎同士でロマンチックというのも切ないしねぇ、まぁいいよ…


■プラン
日本ロマンチック街道は、宇都宮から日光、沼田、草津、嬬恋、軽井沢、小諸、上田までのルート(本当はもうちょっと細かいルートがある)をいい、東北道や関越道などで訪れたことのある観光地を横断するようなルートになっている。
今まで観光っていうと、東北道なら東北道を往復、関越なら関越を往復、といった感じで、南北方面への移動が多かったのだが、それを東西に横断するというのだからなかなか面白そうなルートだ。
どうせだから、端から端まで行ってみようということで、宇都宮~上田というルートに確定した。
その距離がどれぐらいかぜんぜん考えないままに…


■幸先悪い
準備はしていたつもりだった。
ただ、寝坊すると慌てて出発することになっていけない。
起きたのが5:30だったので、既に予定から1時間も寝坊した。
慌ててシャワーを浴びて、バッグに荷物を詰め込む。
出発したのが6:30。30分ほど走って、首都高速~東北道を目指そうと地図を見ようと思ったら…

地 図 が な い



バイクということもあり、軽装を心がけたつもりだったが、肝心なものを入れ忘れるほど軽装にするのもどうかと思う。
その他に忘れ物をチェックしてみると、スパナ、レインウェアのズボン、石鹸他お風呂セット、デジカメのバッテリー、ボイスレコーダーを入れ忘れてた。
よくもまぁ、ここまで入れ忘れたもんだ。

途方にくれつつ、環状7号線を北に向かえばどこか高速道路にぶつかるだろう、という目論見で、とりあえず一般道で北を目指す。
途中、朝食のつもりでコンビニに立ち寄ろうと思ったら、どうもウィンカーがヘンだ。

調べてみると、左前のウィンカーが点かない。
コンビニで工具を使ってランプをチェックしてみるものの、別に電球が切れているわけでもない。
配線をいろいろといじってみても改善されない。

ツーリングに行くのにウィンカーが点かないというのはかなり痛いが、この時間ではバイク屋はどこも開いていないので、仕方が無いから手信号で割り切ろうと再出発。
まぁ、左前のウィンカーということだから、周りへの合図ということではそれほど致命的ではないという判断もあったのだが。

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■頭は使うもの
そんなこんなで、一般道を走ること1時間。目指すは東北道だったのだがいつまで経ってもそれらしき表示が見当たらない。
外環道さえ見つかれば、それに沿って走ればいいはずなのだが、いかんせん地図が頭に入っていない。
それと、高速道を移動するには、ガソリンの残量が心許ない。
SHELLのGSを探すのに手間取ってしまったのも災いした。
戸田、川口、浦和とウロウロしながらやっとのことでたどり着いたのは久喜インターだった。
ずいぶん無駄な時間を費やしてしまった…
そこから東北道を快調に走るものの、よくよく考えたらおいら高速道路をバイクで走るのはこれで3回目だった。
慣れずにペース配分がうまくいかないため、とりあえず休憩ってことで佐野SAに立ち寄る。

高速道路のSA/PAには、たいていルートマップというものを無償で配布している。
だったら、それをもらえば地図の問題もクリアになるじゃん。おいらって頭いいな。
ってことで、案内窓口に行ったら、ありましたよ詳細地図が。
ありがたいことに、東北道から西側、上信越道までをカバーした地図だったので、ロマンチック街道のルートがほぼ全て網羅されていた。これでわざわざ地図を買わずに済んだ。
出発時のマイナスをうまい形でリカバリーできた。これで不安要素はかなり取り払われた…はずだ。

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■露店がみんな終わってる…
佐野SAから再びスタートして、しばらく走ると宇都宮ICに到着。時刻は10:00。
到着までずいぶん時間が掛かってしまったが、まぁそれも致し方なし。

ここから日光街道(国道119号)をひた走る。さすがにクルマと違って、風を感じながら走るのは気持ちがいい。
夏休み明けとはいえ、まだまだ観光シーズンかと思っていたので、思いの他クルマが少なかったのは意外だった。ただ、あと1ヶ月もすれば、紅葉シーズンとなって大渋滞するんだろうな、きっと。
ってことで、風景などを楽しみながらゆっくりと流す。
途中露店を多く見つけたが、ほとんどが夏休みいっぱいで店じまいしたようだった。
途中でリンゴを売ってる露店で一休み。箱で買っても持って帰れないので、1コだけ買って食べる。ついでに焼きとうもろこしも食って再び出発。

しばらく走り続けると、いつの間にやらいろは坂に突入していた。
なんとなくボーっとして集中力が無くなって来ているのを感じてはいたものの、そのままいろは坂を登り始める。
繰り返される急カーブを曲がりながら、「あぁ、おいらって右カーブがヘタだなぁ」と思った途端、テールスライドさせてひっくり返りそうになった。
我に返って、近くの展望スポットで休憩を取ることにした。
海抜1628m。結構な高さまで登ってきたようだ。
疲れた頭にはチョコレートが一番、ってことで取り出してみると…暑さで溶けてやがった。
湧き上がる殺意。さりとてぶつける相手もなし。

口のまわりをベトベトにしながら無理やり食ってさぁ、出発。

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