事故の怖さは語るより見るのが一番

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GWも始まり高速道路では渋滞が発生しやすい時期。
そんな時期によくありがちな渋滞最後尾での追突事故。

それがどれだけ恐ろしいかという点についてはなかなか周知されない。
いくら声高に危険を叫んだとしても、実際にどれぐらいで追突するとどんな被害が出るかという映像を見ないことにはその怖さを実感することはできないだろう。
一回体験してみればいい、とは言えないし。

一番接点のあるテレビでそうした映像をバンバン公開すりゃいいようなもんだが、不思議とそうした映像は“視聴者に対するショックが大きすぎるので”というもっともらしい理由で放映されない。

そりゃスポンサー様の手前、後部からの衝突の強度はほとんど確保されてませんなんてことがわかる映像を流すとは思えないもんねぇ。

ってことで、世の中便利になりました。
ネットで公開してくれりゃ、誰でもそうした映像を目にすることが可能ってことで交通安全協会が実験の模様を公開中。


国の基準ではオフセットやサイドの衝突試験は義務化されていても、後方衝突試験というのは義務化されてない。

ただ、現実問題として高速道路で渋滞の最後尾にいた場合、後方からトラックが突っ込んでくる事故は後を絶たないわけです。
いくらこちらが注意してても、避けようがない現実に、せめて後方衝突安全基準の強化を訴えるぐらいしか今のところはやり様がないわけです。

で、この映像を見てもらえば一目瞭然。
3列目に座ってたら、衝撃で変形したボディに身体の逃げ場がほとんどありませんよ?
命があったら儲けモノってなもんで。

世の中、3列シートのミニバンは大人気ナわけで、そこかしこに溢れているわけあります。
多人数乗車でレジャーに出かける家族の姿もよく見るわけでもあります。
だけど、渋滞にハマったらどんな危険があるのか、頭の片隅にでも入れとく必要はあるんでしょうな。

渋滞の最後尾につけたら、ミラーで後続車がちゃんと速度抑制をしているかどうかの確認と、追突されても玉突きにならないようにできるだけ車間を取っておく、そして何より高速道ではできるだけ3列目には座らせないようにすることが、せめてものリスク低減策であると言っておきますかね。


ん…?
これってシートベルトを締めましょうっていうビデオじゃないかって?
いやいや、見所はそんなところじゃないんですよwww
  
  

この記事へのコメント

  • 凡人

    米国は高速道路安全保険機構で後方衝突時の乗員ダメージが公表されてますね。
    http://www.iihs.org/ratings/default.aspx
    コレで見る限り、おおよそ2006年以降の車種から急に評価が高くなっているような気がします。
    2008年04月27日 15:19

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