ETCが普及することで、さまざまな割引プランの実現が可能になると、ずいぶん前から言われてきた。
実際、時間帯によって深夜割引や通勤割引といった制度ができて交通量の分散に貢献しているが、それをもう少し発展させたサービスをNEXCO中日本が展開している。
NEXCO中日本 『速旅』
簡単に言えば、事前登録をしておけばGWを除く期間中に、富士山を含む山梨・静岡方面への高速料金を定額にして乗り放題にするプランだ。
名古屋を基点とした場合は、北陸3県行き放題といった感じ。
これによってGW後から夏休み前までの閑散期の収入の確保と同時に、トラフィックコントロールに少しぐらいは貢献してくれると見込んでいるのだろう。
深夜&通勤割引を使おうとすると時間を気にしなければならなかったりするので、文字通り周遊にはこうした制度があるとありがたい。
どうしても高速道路は目的地へ最短の時間で到達するための手段として利用されることが多く、ブラっと気が向いたインターで降りて散策するという使い方に、心理的な側面で向いていなかった。
また、利用期間を2日間(北陸エリアは3日間)にしたことで、宿泊を絡めたぶらり旅が実現できる。これは非常に好ましい。
案の定、じゃらんや富士急、JTBなどが宿や娯楽施設の提携サービスを実施しており、利用者がどういったプランを立てるにしても困らないような手配を取っている。
民営化したことがこうした機動力の良さを発揮していることは間違いない。やりゃできるじゃん。
NEXCOといったら、あまり利用者のことを考えないサービスばかりだという印象があったが、こうしたトライアルはもっと幅広く展開してもらいたい。
NEXCO西日本&東日本も追随してくれれば、日本中行こうと思えばどこでも行けるようになる。
日本は狭いようで広い。
こうしたサービスが増えることで、その距離感を誰もが感じられるようになることを願う。
さて、おいらもひさびさにどこか遠くへ行くかなぁ。
この記事へのコメント