2005年に指摘されていた問題が、改めて指摘され大きな祭りになっている。
密かな趣味が全公開--Amazonのウィッシュリスト、改め「ほしい物リスト」に注意?
そんなおいらのウィッシュリストも公開されていたので慌てて非公開設定にしなおしたが、ちょうど恥ずかしいタイトルをウィッシュリストに入れていなかったので事なきを得た。
個人情報保護の漏洩だ!って騒いでいる連中も多いが、個人情報の考え方は企業によってさまざまということになるのだろうか。アマゾンは特に今回の騒動に対して負い目を感じているわけではなさそうだ。
そもそもなんでアマゾン様で買い物をするのかというと、人には言えないようなモノを(アマゾン様以外には)知られることなく購入できるから、という理由に他ならない。
購入履歴や自分が欲しいと思って一時的に保存しておいたウィッシュリスト(欲しいものリスト)が本名と紐づいて公開されているとしたら、ちょっと待てと言いたくなる。
多くの人が商品を配送してもらうために登録名は本名を使わざるを得ず、ウィッシュリストは自分で非公開設定にしないとデフォルトではダダ漏れ状態になっているということで、消費者側に注意義務が多すぎるのはいかがなものか。
しかも、このような懸念があったのに、アマゾンからは十分そのリスクが説明されたわけではない。
同じようなことが過去にGoogleカレンダーでも起こっていたが、個人の趣味を公開して共有しようというアメリカの文化的土壌が根底の考えにあるため、こうしたことが当然のように行われたのだろうと推測する。
しかし、日本にはあまりそういった文化はないため、「それだったら最初からそう言ってくれよ」と涙目で抗議する連中が騒いだりするわけだ。
個人情報を扱っておきながら、企業の論理で押し切るこうした姿勢は、盗品市場ことYahooオークションにも言えるが、消費者は結局代替のサービスがないために嫌でも使い続けなければならない。
企業側はそれが判っていてこうした暴挙に出るのだから始末に終えない。
こちらができる事といえば、まずはウィッシュリストを非公開にし、登録の氏名も架空のものにすることだろう。
現に、おいらの家には海鮮丼太郎の名前で荷物が届くように手配をしてある。
個人情報保護が叫ばれてはいるが、防衛策は自分で採らなければならない、嫌な時代になったことを象徴するような事件だ。
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