もう逢えない人に

 
ウソだろ?ウソだと言ってくれよ。
ステージであんなに暴れてたじゃないか。
この前20周年を祝ったばかりじゃないか。
まだ、ライブでやりたいこといっぱいあったんだろ?
百物語だってまだ途中じゃないか。
こんな素敵な曲が書ける現ちゃんが、なんでこんなに早く逝かなきゃならないんだ?
今のおいらの気持ちは、この歌詞の内容そのものだよ。




掛けられた秘かな魔法は、
あなたが居なくなっても続いています。
あの電信柱に。
遠く何処までも続く家並みに。

何にも変わらないけど。
そう誰も気づかないけど。

いつも同じさと思ってたら、少し痛い目に遭いました。
僕はあの時の少年じゃない。
少年は消えて影になった。

空は青いのに。
こんなに青すぎるのに。
駆け出した影法師が石につまづく2秒前。

あなたに伝えたいことが、本当はいっぱいあるけど。
外し忘れたクリスマスツリーさ。
夏の夜空にそれでも光ってるのさ。

ポケットの中を探してたら、小さな入口を見つけました。
こぼれ落ちた行き先は、何か囲まれた知らないところ。
ねぇねぇ、きれいな花を帰りの道で見つけたよ。
僕が摘み取ったのは花が開いた2秒前。

ねぇねぇ笑ってよ。
いつだってきっとそうだよ。
からっぽのポケットは、手を入れるためにあるんじゃないよ。

もう二度と逢えない人に。
何処にも居ない人に。

もう逢えない人に(上田現) from album『夕焼けロック』



おいらの憧れのキーボーディストであり、パフォーマーであり、すばらしい曲を残してくれた上田現。
あなたの残した曲を、これからもずっと大切に聴いていきます。
だから、天国でステージの続きでもやっててください。
そのうちライブを観に行きますよ。きっとね。
 

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