「電子メールに未来はない」--米国のウェブ専門家らが指摘
伝書鳩か、はたまた狼煙の復活か。
電子メールに代わる意思伝達の手段っていったい何があるんだろう?見出しだけ見ればそんなことを考えてしまいそうだが、要はSMTPを利用する現在の電子メールのシステムにはもはや限界が来ているっていう話かと。
確かに迷惑メール対策ひとつとってみても有効な解決策は見出せない状況では、限界論が出てくるのも当然といえば当然だ。
じゃあなんで人は今でも電子メールを使い続けるのかといえば、手軽に利用でき利用者の最大公約数がもっとも多いから、ということに他ならない。
SNSやOpenIDは代替システムとしては魅力的ではあるが、送りたい相手がそのサービスに加入していなければ意味がないし、電子メールのように低スペックの端末でも利用できるようになるまでには相当の時間を要するだろう。
つまり、代替手段がない以上不満を感じつつも使い続けなければいけないという苦汁の選択だったりする。
かといって、このまま電子メールを使い続けるのも厳しいものがある。例えば、友人たちに今度の休みにゲレンデ行こうよ、ってな案内を出そうと思ったら、電子メールよりはケータイメールやmixiのメッセージ機能を使って案内を出した方が確実にメッセージを読んでもらえるような気がする。電子メールのチェックより、mixiへのログイン頻度が高い人って結構増えてきてるからね。
もっと極端に言えば、メッセンジャーで一斉に呼びかけるなんていう方法が最も早かったりする人もいるわけで。
使う人やその仲間の属性によって、コミュニケーション手段を最適化すればいいわけだが、最終的な安全策として誰もが持ってる通信手段というのは確保しておきたいと思うわけだ。
これは、ケータイがこれだけ普及したにもかかわらず家庭から固定電話がなくならないのと同じようなものかと。
そりゃ確かに未来はないだろうが、絶滅するかというとそうでもないような気がする。
次世代の連絡手段がどういった形に進化していくかはわからんが、結局のところ本人認証が強化されたアカウントを使った電子メール的な方法にオチが着くんじゃないかと思ってみたりして。
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