ビジネスにSNSを利用しようという考え方は、Web2.0(笑)ブームの頃から声高に叫ばれていた。
で、実際の市場動向はどうなのか?
2008.2 SNS 最新市場動向によると、
このレポートでは、該当する製品市場としてグループウェア、Blog、SNS の3つの製品カテゴリーを掲げている。このうち、2006年度の出荷ベースの伸び率が高かったのは SNS 市場であり、200%を超える成長を果たし、その成長率は2007年も維持し、市場規模は13億円に達した見込みである。まさに倍々で成長を遂げている。っていうことなので、一応市場はあるわけね。
顧客サービスとしてのSNSから、情報共有としてのSNSへ。
ビジョンとして語られていたことが、やっと現場でも認知され活用されはじめたということか。
まだまだ小規模の市場ではあるものの、ASPサービスとしてメニューを細かく設定することで、企業での導入を促すことができるんじゃないかと思うわけだ。
しかし、まだまだそのメリットを具体的に描けない経営陣も多かろう。
そこを突破するために必要なことは、実際にどこまで有効なのかというメリットをプレゼンテーションしてみせることが必要だ。当たり前だけど。
そのプレゼンを実りあるものにするためには、自ら率先して実例を示す必要があり、そのサンプルとして自社活用事例というのは最も説得力がある。うまく運営できていれば、の話だけど。
で、この辺を見てがっかりしているわけだ。
この製品に関するコミュニティを立ち上げるべきだと主張したのはもう3年近く前の話になる。
評価版を経て製品購入という流れが圧倒的であるが故に、評価版でいかに製品のメリットを感じ取ってもらえるか。また評価にあたって躓きやすい部分をコミュニティで相互に解決してもらう仕組みを作ってこそ、クチコミでの評価が高いこの製品がもっとブレイクする要素になり得るはずだった。
実際、コミュニティの形成にあたってはボランティアレベルで協力してもらえるエヴァンジェリストとでも言うべきユーザーが居たわけだし。
そんな話からしばらく経って、SNSとブログの一体になったコミュニティらしきものが出来上がったわけだが、肝心のノウハウについてはログインしなければ内容を確認することができない。
有償サポート対象者向けのサービスとして考えているのかもしれないが、それだったらURLをオープンにしておく必要はない。クローズドの環境でやってればいい話。
本来やらなきゃならないことは、評価版のユーザがわからない事をコミュニティで解決できる仕組みづくりだ。
潜在顧客をフォローしないで、どうやってこれからの売り上げを立てるつもりなんだ?
既存ユーザに対するフォローをクローズドなSNSでやる必要性ってそんなにないでしょ。それこそ皆オープンにして、既存も新規も交流できる場を設けたほうが、コミュニケーションも促進されるし、サポートノウハウの蓄積にも繋がり、引いてはサポート人員のコスト削減にも繋がるじゃん。
せっかくやるんだったら、もうちょっと効果的に機能するような仕組みを考えようよ。
掛かったコストだってバカにならんものがあるんでしょ?
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