早朝の星空に見たものは…

ISS.gif

あまりと言えばあまりの偶然が重なった。
2008年を迎え、妻の実家で初日の出を見逃した翌2日の早朝。
犬の散歩も兼ねて小山の思川近辺を散歩中の出来事。
南西の方角より光る物体がゆっくりと飛んできた。
点滅灯がないことからこれは飛行機ではない。
光量にも変化がないことから、これは流れ星ではない。
キレイな光を放ちながら、ものの数十秒で行ってしまったその天体は、この時点では我々にとってはUFO(未確認飛行物体)であった。

とはいいつつも、おそらくは人工衛星かスペースシャトルだろう。
スペースシャトル“コロンビア”の初飛行の際、夕方の空を見上げてその軌跡を追ったことを思い出した。

ってことで、これがいったいなんだったのか調べたくなった。

まずは人工衛星などの軌跡を公開しているサイトの情報収集。
それと、mixiの宇宙関連のコミュニティをチェック。

すると、2日の早朝に国際宇宙ステーション(ISS)がちょうど日本上空を通過したらしいことがわかった。
JavaScriptで人工衛星の位置を表示するというすばらしいプログラムを公開している人がいるのでここから国際宇宙ステーションの軌跡をチェックしてみて欲しい。

2008年1月2日 5時 44分 00秒 JST

この時刻に設定してみると、ちょうど関東地方の上空を通過している。
ためしに1分ずらすと、もう東北地方の太平洋上に移動してしまっている。
約90分で世界を一周するスピードなのだからかなりのハイスピードで周回していることになる。
つまり、おいら達が偶然みつけた国際宇宙ステーションは、ほんの数十秒の観測チャンスにドンピシャだったということだ。
偶然というより奇跡のタイミングだったと言う他ない。

もし、初日の出を見ていたら、2日の早朝に散歩をすることはなかっただろう。
おいらが星空をふいに見上げなかったら、まったく気づかなかっただろう。
そして、雲ひとつない最高の星空だったからこそ、その存在がよりハッキリ確認できたんだろう。

事前に情報を知っていたら、おそらく三脚と買ったばかりのD40xをスタンバイして写真を撮ってやるぐらいに意気込んでいたはずだ。
おいらにとって、国際宇宙ステーションという存在は、宇宙に対するあこがれや、NASAへ行った時に見かけた実験風景を思い出すので、特別な存在だったりするのだ。

先日のふたご座流星群の時もそうだったが、やはり肉眼で流星や衛星を見ることができた時の喜び。
これは何事にも変えがたいほど心が揺さぶられる。

やっぱ、宇宙っていいよ。
想像力や空想力を掻き立てられる。

こうして、最近ちょっと切れ気味だった宇宙への関心が呼び覚まされる。
そういえば、一眼レフのデジカメ買ったのも、天体写真を撮りたいというのが理由のひとつだった。

天気がいい日は空を見上げて、星についてあれこれ空想することにしよう。
今年は、なんかそんな気分だ。
 

この記事へのコメント

  • なおなお

    今年、息子がサンタさんからもらったのは望遠鏡。
    うちではサンタさんに欲しいものを絵に描いて窓に貼っておくことになっているんだけど、
    今年息子はどこで興味を持ったのか望遠鏡を描いていた。

    一生懸命、月や金星を入れようとしていて、なんか感動。
    幼稚園児には早いかとも思ったけど、正解だったね。

    でも、1万くらいでそれなりの望遠鏡って買えるんだね。

    2008年01月08日 22:26
  • 海鮮丼太郎


    まずはヤマトを見せるべきだ。

    そして、ハッブル望遠鏡とかすばるが撮影した銀河の写真集なんかを見せるべきだ。

    無限に広がる大宇宙のロマンを語って空想力豊かな男の子に仕立てよう。

    そうすりゃ将来、月ぐらいまでなら行ってきてくれると思うぞ。
     
    2008年01月08日 22:34

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