輸入車の燃費は国産車に比べるとイマイチというのは紛れもない事実であり、それが昨今のガソリン高騰などによって輸入車が敬遠される遠因にもなっている。
もちろん燃費というのは乗り方によって大きく変わるので、10・15モードといったカタログ燃費がすべてではない。
また、TSIという画期的な技術によってその差を埋める、もしくは逆転する可能性が出てきたのならば、それを活かさない手はない。
ということでVWが打ち出した施策がこれだ。
フォルクスワーゲン 『エコドライブ トレーニング』を展開-最先端のパワートレイン技術を活かし、交通の流れ全体を考えた
Funで安全なエコドライブを提唱-
国内メーカーはすでにこうした施策を打ち出しており、トヨタなんかは富士スピードウェイに併設した施設でかなり本格的な取り組みをしている。
国内の輸入車市場が完全に頭打ちになり、各社が主戦場を中国などに移そうという動きが見られる中で、実売に直接は結びつかないこうした施策を打ち出したVWの判断を素直に賞賛したい。
市場としての魅力は薄れてきたが、日本は世界でもトップクラスの環境技術を持つ国であり、そこでの評価を得られれば今後世界中に広がるエコムーブメントにおいて、エコというブランドイメージを築くことが可能になる。
こうした思惑を含んだ、ある意味ブランドイメージに対する投資ということになるが、ユーザーメリットにも直結しているので反対や批判する理由はどこにもない。
どんどん活動して、どんどんVWのイメージをアップしていけばいい。
さて、国内輸入車市場においてNo.1のVWがこれだけの動きをするとなると、ライバル各社はどう動くだろうか?
BMWはドライバー・トレーニングの実績があるから、この延長線上でエコに特化したプログラムを用意することができるだろう。
もうちょっと一般人が参加しやすい工夫が必要だろうが。
メルセデスは…どうなんだろう?
我らがプジョーさんは、エコどころかドライビングスクールすら実施していない。
トップ3とそれ以下の差はこうしたところでもどんどん開きつつあるんだねぇ。
この記事へのコメント
ねお電人
海鮮丼太郎
回生電力をどう活かすかについてはかなり自由度があるようですので、各メーカーがどんな装置を開発してくるのか非常に興味深いところです。