リアルだからクレイジーがおもしろい

 
ゲームがリアルになればなるほど、フィクションの入り込む余地が少なくなる。
しかし、逆にリアルになればなるほど、現実にはありえないような事にチャレンジできる可能性が高まる。
いわゆるクレイジー路線だ。

そのクレイジー路線を上手い具合に昇華させているのが、Xbox360用Test Drive Unlimited(TDU)であり、FORZA 2だったりする。

クルマで滝からダイブして遊ぶなんてことは、リアルにシミュレートされたハワイをどこでも走れるというTDUのコンセプトの延長上にある楽しみ方だ。
プレイヤーにそうした遊びの余地を残している(残ってしまっている?)ゲームにも好感が持てる。

また、FORZA 2に関しては、実際のクルマをリアルに再現してガチンコのレースを楽しむというコンセプトではあるものの、細かいチューニングやペイントの機能を搭載したことで、痛車ブームの火付け役になったり、こうしたバカチューンで楽しむという要素が生まれた。


 



痛車やバカチューンなんていうものは、開発サイドは想定していなかった遊び方だろうが、こういうことをやらせると妙な才能を発揮する連中は世界中にいるわけだ。
これもひとつのCGMってやつだ。

リアルであればあるほどクレイジー路線はそのバカバカしさを増すことになる。
 
さて、当然比較対象とされるGT5プロローグであるが、そのリアルさは数々のプロモーションムービーなどで明らかになりつつある。
しかし、プレイヤーに対してどれだけの自由度を提供できるのか?

発売間際まで開発が行われているなんて話を聞くが、果たして自由度というところまで気を配る余裕はあるんだろうか?
 
作品としてはすばらしいが、ゲームとしてはおもしろくないという従来の評価を覆すことができるかどうかも含めて注目したい。
 




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