またGT5がやってくれました

 
 
昨年はWii発売前日に、GTHDの発売中止&戦略見直しという衝撃的なネタを投下して、PS3に全てを賭けていた連中に冷や水をぶっかけたポリフォニーデジタルですが、今度はGT5プロローグに関してまたもやらかしてくれました。

製品版の発売は12月13日ということで、その体験版を先行して10月20日より東京モーターショーとのタイアップで公開ということになったわけですが、何故か体験版の終了は11月11日。表向きは東京モーターショーの閉幕まで、と発表されますた。
体験版なのに期間限定というわけの解らない理由と、しかも最終日が新型PS3の発売日ということもあり、新型の購入を検討してた人は初日に本体をゲットして慌ててダウンロードしなければならない。
この発表時点でかなりのブーイングが出ていたが、とりあえず新型PS3は発売され、モーターショーは閉幕した。

ところが。

なぜか、このダウンロード期限、いつの間にやら11月30日までに延長されている。
これでは慌てて新型PS3を買った連中がバカみたいじゃないか。

というより、完全にバカにされたと言うべきか。

新型のPS3は、昨年の初代PS3発売と同じ日を選んで11月11日と設定された。
今回の発売に関しては、ソニーにとっても決して失敗は許されないわけで、様々なプロモーションを展開している。
意味不明のCMもその流れのひとつだ。
そしてそのご時世、一番勢いのつく初日に何台のセールスを記録したか、というのが後々重要なバロメーターとして語られることになる。
また、メディアクリエイトといった第三者の販売統計情報においても、日曜日が週の締め日ということもあり、1日の実績がことさら強調されることになる。
つまり、初日にどれだけ多くの本体を買わせるかが、今後の命運を左右するといっても過言ではない状況だったわけだ。

幸いにして、事前のネット予約などでは比較的好調という話が各所で聞かれ、店頭の販売においても行列こそ少なかったものの、まったく手応えがないということはなさそうな感じだ。
一部では31000台の販売という数字も出たりしているので、比較的いい結果が出てくるのではないかと思われる。
そのこと自体は、よく頑張ったねと喜びたいところだが、引っかかるのが上記のGT5ダウンロード期間の問題。

11月11日まで、としたことで初日になんとしてでもゲットしなければ!と考えたユーザーが相当数いることが推測される。
GT5の体験版がダウンロードできなくても十分魅力的なソフトが揃っていれば、別にこの施策について文句も出ないだろうが、ただでさえタマ数の少ないPS3の、しかもソニーが年末商戦最大の目玉タイトルとしてプロモーションしようとしている作品なわけだ。
つまり、ソニーは初日売り上げのための強烈な動機付けのために、GT5をダシに使ったということが見え見えだ。
しかも、好評だからという理由でダウンロード期限を今月末まで延ばすということは、最初から期間の延長は規定路線で動いていたと見るべきだろう。
プロモーションのための体験版なのだから、本来期間を限定する理由はどこにもないのだから。
そして、実際期間は延長されたのだから。

新型PS3を初日に買った連中は、どう思ってるんだろう?
別に、購入を煽ること自体を否定したいわけではない。しかし、そのやり方にも最低限のマナーがあって然るべきではないか?
数量限定出荷とか、期間限定というのは最も効果的な煽り方だが、初日の実績を焦るあまり、またもユーザーをダシに使ったという事実だけが残り、ソニーに対してマイナスイメージだけが残った。

そんなセコいことしないで真っ向勝負しろよ、と。

また、PS3の発売前に散々煽っておきながら、発売されてからGTHDの方針変更を発表したポリフォニーデジタルという会社。
前科があるにも関わらず、またしても今回のこうしたセコい配信期間の施策。

ソニー本体とのマーケティング連動であることは理解できるが、それにしても自社製品をここまで策略の道具として使われることを良しとするのか?
やってることはユーザーを騙しているだけじゃないか、と。
責任もって商品を開発するメーカーとして恥ずかしくないんかね??
  
 

この記事へのコメント

  • ねお電人

    海鮮丼さんのソニーへの愛を感じました。
    2007年11月13日 21:29

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