正式名称、パソコン３Ｒ推進センターというんだそうな。
自作やメーカーが既に倒産や撤退などで存在しないＰＣは、ここに有料でＰＣの廃棄を依頼しなければならない。
趣旨は理解できる。
リサイクルに費用が掛かることは世の中の趨勢だし、それに必要な費用だったら払うのが市民としての義務だろう。
しかし、自作ＰＣの場合は極端な話、ドライブやＣＰＵ、メモリなんかのパーツ類は引き取り手が付いたりするもんで、実質的に廃棄の対象となるのはデスクトップケースと電源だけ、みたいな話になったりする。
果たしてこれがリサイクル対象のＰＣと言えるのか？
実家のＰＣをリニューアルした関係で、それまで使っていたPentiumIIIのＰＣを処分することになったのだが、上記のようにすでに抜け殻のようになった筐体を、それでも4200円も払って処分しなければならないのは、ハッキリ言って納得がいかない。
そうはいっても、他に引き取り手もなさそうなので、物は試しということで申し込みをしてみた。
８月上旬の話だ。
そして、やっと昨日リサイクルセンターへ発送作業を終えた。
かれこれ１ヶ月。いったい１台のＰＣを処分するのにどれだけ手間が掛かるんだ。
ってことで、まずはＰＣ３Ｒによるリサイクルの仕組みをご覧頂きたい。
(1)Webから申し込みをする
(2)PC3Rから入金伝票が郵送されてくる
(3)郵便局から振込みをする
(4)PC3Rで入金確認後、ゆうパック発送伝票が送られてくる
(5)引き取りもしくはゆうパック取扱い局まで持ち込む
(6)PC3Rに届き、廃棄処理される
申し込みしてから発送するまでのやりとりは非常に面倒くさい。
郵送のやりとりだから、次のアクションを起こすまで日数が掛かるため、捨てたいときに捨てられない。
しかも無駄なコストが発生していることにも注目。
(1)無料
(2)PC3R側が郵送料80円
(3)ユーザ側が振り込み手数料別途60～100円負担
(4)PC3R側が郵送料80円
(5)ユーザが郵便局へ持ち込む手間(ガソリン代など)
効率化すれば１度で済む郵送料や、申し込みから回収までの管理をするための人件費も4200円という料金に反映されているはずだ。
しかも、エコゆうパック限定で取扱いということもあり、近くのコンビニから発送することができず、かと言って忙しいのに郵便局が回収に来るのを待ってるわけにもいかないから郵便局まで持っていくことになる。
しかも、土日や夜しか移動する時間が取れないおいらたち普通の勤め人は、わざわざ本局まで行かなければならないのは納得が行かない。
ガソリンだって往復で100円は掛かっている。
効率化ということをまるで無視したこのシステムでは、リサイクルの趣旨に賛同していても、いざ自分のケースになったら利用せずに済ます方法を考えてしまう。
（おいらの場合は、次に同じケースが発生した場合、パーツは個々に処分し、デスクトップ筐体は分解して金属ゴミに出すだろう）
せめて、これぐらいシンプルになれば誰でも普通にリサイクルの手続きをすると思うのだが。
(1)Webで申し込み⇒受付番号発行
(2)近くのショップに持ち込み、申込書と手数料を払って引き取ってもらう
(3)ショップからPC3Rへ発送(運送会社は任意選択可)
(4)ショップは処理した台数分のインセンティブをPC3Rから受け取る
これだけの流れで利便性は圧倒的に向上する。
特にWebを使った申し込みの流れは、曲がりなりにもコンピュータに関する話なのだから最新のシステムで効率化がいくらでも可能じゃないか。
これで郵便局を経由する必要はまったくなく、その他の家電リサイクルの流れにも近い仕組みが構築できるはずだ。
国から言われて嫌々やっているのが見え見えだが、これでは世の中に氾濫し、ゴミとして処分されれる確率の高い自作ＰＣをきちんとリサイクルのラインに乗せることは難しいっていうか、不可能に近いと思う。
事業系の廃棄は別だが、個人の自作ＰＣをきちんとリサイクル処理した奴の話を聞いたことあるか？
モラルが低下している昨今、いろんなところで廃棄されいてるＰＣの姿をよく見るようになった。
この面倒くさい回収システムが、それらの不法投棄を助長しているとおいらは断言できる。
やるんだったらもっと真面目にやれ。
また、下らん利権構造を作るな。
リサイクル料金が、スタート時よりこっそり値上げされてたりする状況を見るにつけ、協力しようという意志はどんどんなくなってきた。
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これこれ真理