西和彦 ビジョンを語る(2)

つづきね。



■これからの取り組み(1) 次世代MSXプロジェクトの始動
ソフトウェア上でのMSXの復刻はカタチとなったが、ハードウェアでMSXを復刻することが必要。
1万円で1チップMSXを発売する云々のビジョンは、2000年の電遊ランドで語られている。
これはASICで大量生産すれば、という話であったようだがVHDLによって内容を書き換えることの出来る、FPGAであれば、自由にハードウェアの設計も含めた可能性を提供できるのではないか?

■これからの取り組み(2) 1チップMSX
単なるハードウェアの復刻としてのMSXではなく、そのハードウェアの仕様すら自由に設計・変更のできるFPGAで、MSXの規格に捕らわれない可能性を提示したい。(製品コンセプトはこちらのエントリーを参照されたし)
1チップMSXは、これからのコンピュータの常識を変える可能性を秘めている。
Windowsでもなく、Linuxでもなく、PSやX-BOXでもない。
MSXはMSX。企業のものではなく、個人個人がネットで繋がったアソシエーションとなる。

■これからの取り組み(3) MSX.eduプロジェクト 教育現場でハードウェアの実践を
1チップMSXのリリース後、教育向けの簡易バージョンを制作、教育現場への採用を訴えていく。
昨今の大学の工学部でさえ、半田ごてを握る機会はほとんどなく、コンピュータ教育の中心はソフトのみ。
ハードのことは見えないし、理解できない。これがコンピュータ教育として正しい姿なのか?
1チップMSX(FPGAボード)のシンプルな8ビットコンピュータを教材とすることで、理解し、改造し、創造することを実践することができる。

小〜中学生 ⇒ 初めてのコンピュータとしてBASIC、G言語を用いて基礎、応用を学ぶ
高校生    ⇒ FPGAを用いてハードウェア、LSIの仕組みをVHDLの改造で学ぶ
専門〜大学 ⇒ FPGAを用いてハードウェアを本格的に学ぶ

小学校から大学まで利用できる教材として。
そしてその情報をネットワーク上で共有していくことで、様々なノウハウを蓄積していくコミュニティを形成

■これからの取り組み(4) MSX.net プロジェクト
インターネットに対応し、現代の仕様に合わせた基本仕様を策定。MSX.netとして発表する。
世界初のマイクロプロセッサ i4004や、MSXに採用されているZ80の開発で知られる 嶋正利博士に、Z80/R800を拡張したハイスペックコアのCPU開発を依頼、MSX.netに搭載予定。

■これからの取り組み(5) オープンソースハードウェア
MSX.netお基本機能をユーザが拡張し、VHDLコードをネット上に公開、共有することで様々な用途に応じたMSXをユーザ自身の手で構成することができる。
優れたVHDLコードはMSXアソシエーションによって正式に「MSX拡張規格」として認証する。
こうしてオープンソースハードウェアによって、ユーザと一体になって成長を続ける。


■Open System X(OSX)
OSXは、Appleの商標ではない。我々のものだ。
FPGAをベースとし、USBとWiMAX(IEEE 802.16a)による新しいハードウェア規格として、OSXを提唱したい。
MSXは、将来的にはこのOSX上で動く事になる。
コアとなるボードに様々な周辺機器を接続できる仕様とし、ドライバはインターネット上から自動的にダウンロードしてくる仕組みとする。これにより、家庭内のユビキタスコンピューティングや目的別に組込用ハードのベースとなりえる。
コンセプトは2007年にサンプル、2009年にマスプロを予定。
マルチコアCPUとFPGAの密度、価格動向がカギとなる。




だいたいこんな感じのプレゼンですたが、OSXについてはこれまた大きな風呂敷を広げたなぁ、というのが正直な感想。
FPGAボードに標準規格を作ろうっていうのは、野望としてはアリだと思うんだけど、それを西さんが陣頭に立ってやる必然性って何なのかな?
教育に対する情熱と主張はそのとおりだと思うんだけど、大学で教材として採用するには、まず国から予算をぶん取らなければならないんだけどね。
しかも最近はソフトの予算まで絞られているという現実。
私学だけを相手にしていくのか、文部科学省まで動かすだけの勢いでやるのか。

どちらにしても、越えなければならないハードルは高い。
ってことで、もっとがんがれ、超がんがれ。
 

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