始まりはいつも雨。
心構えはできていたものの、旅の出発が大雨だというのは、何かと気が滅入るもんだ。
幸いにして時間に余裕はあるので、高速道路に乗るのを少し遅らせて、厚木インターまで一般道をひた走る。
これで数百円は節約したことになる。我ながらセコいとは思うが。
さて、夜中の高速道路といえば、景色は楽しめないし、雨が降ってるとなるとやることはほとんどない。
たいていは1時間も走れば眠気が襲ってくるもんだが、今回ばかりはそうでもなかった。
なんせ、台風に押し出されて梅雨前線が活発化しているのだ。
雨の景気いいこと、景気いいこと。
静岡に到達するまでの山間部では、バケツをひっくり返したようなという表現が適切なほど、激しい雨に見舞われた。
排水性がイマイチよろしくない東名高速にあっては、道路に溜まった雨水がハンドル操作を困難にさせる。
軽く轍になっている部分に入り込むと、何回もハンドルを取られる事態に陥る。
そして、大井松田インター近くで、クルマがフワっと軽くなる症状に見舞われた。
あ、おいら飛んでる…
こういうときは、どんなことがあっても直進を維持してヘタにハンドルを切ったりしないのが得策だ。
時間にすると数秒間の出来事だったが、地上からの抵抗を感じなくなった瞬間、なんか微妙に気持ちよかったことだけは覚えている。
タイヤがグリップを取り戻したのを確認したうえで、少しペースを落とすことにした。
今回はプジョーさんで出かけているので、こういう条件でも直進安定に優れるため幾分楽ではあったが、これがスマートさんだったら、おそらくクルクルと回って壁にヒットして旅行はゲームオーバーになってたことだろう。
とにかく、水しぶきを上げながら高速道路を走るのは、あんまり賢い運転ではないことだけは、頭に入れておく必要があるな。
そんな、空中浮遊体験の一コマでしたとさ。
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