知らない会社からのダイレクトEメールってドキっとするよね。
しかもそれが、日本では完全に死んだと思われていた企業からだったりすると。
その名はCorel(コーレル)。
アドビ、マクロメディアにチャレンジすべく、数多くのグラフィックソフトをリリースするものの、常に後塵を拝し、一度日本の業務を撤退してしまった、あのコーレルだ。
で、過去にコーレル製品を使った記憶はないので、なんでこんなところからDMが届くのか?と訝しみつつ「新商品発売のお知らせ」と書かれた文面を読んでみると、さらに意味がわからない。
みなさん、こんにちは
この度、平成19年7月1日をもちましてインタービデオジャパン株式会社と合併を致しました。
インタービデオって、あのDVDプレイヤーソフトのインタービデオか?
そんなところにユーザ登録した記憶もない。
いったいこれは、何のギャグだ??
そもそも、この文章には主語がない。
インタービデオ との統合により、使いやすく多目的な高解像度ビデオ編集、画像処理、および DVD 制作ソフトウェアを世界中の個人や、法人のお客様に提供できるようになります。
これを機に、社員一同一層努力いたす所存でございます。
今後とも変わらぬご支援ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
よろしくお願いされるのは結構だが、この文面を読む限り、コーレルが自社の登録ユーザ向けに案内する内容だよな、これは??
繰り返すがおいらはコーレルに登録したことなんざ一度もないぞ。
ってことで、ますます意味不明なのだが、文中に"ユーリード"という名前があってやっと意味がわかった。
ってことで、情報を追っかけてみると…
■ユーリードシステムがインタービデオに買収される
ユーリードシステムズ株式会社 及び インタービデオジャパン株式会社 今後の協力関係について (2005年5月12日)
■インタービデオがコーレルに買収される
InterVideo、Corel社による買収が完了 (2006年12月13日)
■インタービデオがコーレルと合併した (2007年7月1日)
これにより、旧ユーリードが開発したインタービデオのDVD MovieWriter 6がコーレルから発売される、ってもうわけがわからん…
他にも、PainterやPaint Shop Proなど、自社で開発できないのなら有力な会社をM&Aしてしまえ、という典型的な買収拡大路線を突っ走っているのだが、旧ユーリード製品を除くとシェア的に大して魅力的な製品はないんだよなぁ…
そして、ユーリード製品のユーザだったおいらは、買収、合併については何も案内されずに、今回いきなりコーレルからご案内を受けることになった。
ユーザ心理としては、気分のいいものではない。
こういった小さなことひとつ取ってみても、コーレルの日本での苦戦はまだまだ続きそうである。
ってことで、最近使ってねえからユーザ情報は削除して、不要なメールは受け取らないようにしよう。
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