昨日のエントリーが今回のエントリーの前書きだったのですが、さすがに本題に入るまでが長すぎたので分けました。
ってことで今日のお題はプジョーさん2020年の最重要プロダクトである新型208のプロモーションが始まります、ってお話です。
2代目となる新型208(わかりにくいな…)の最大の特徴は、従来通りガソリンエンジン搭載(ICE)の「208」とピュアEV(BEV)であるところの「e-208」を同一のボディスタイルで展開する点にあります。
特にプジョーブランドで初の電動化ラインナップとなる「e-208」に関しては、プレミアムブランドとしての地歩を固めるためにも絶対に失敗は許されません。
ちなみに、グループPSAとしては最上位ブランドであるDSからグループ初となるBEV「DS 3 CROSSBACK E-TENSE」の国内導入を発表しています。
DS 3 CROSSBACK E-TENSE: 電動化革命ここに成立。
エレクトリックラグジュアリーコンパクトSUVの誕生
https://dspress.citroen.jp/pdf/20200624_DS3CROSSBACK_E-TENSE.pdf
グレードや価格、販売開始時期は7月29日のプレス発表会で詳細が明らかにされる予定です。
BEVとしてはDSが先行するものの、量販という視点から重要になる「e-208」ですから、プロモーションにも力が入ります。
その第一弾として昨年10月に六本木で開催された独自イベントで国内発お披露目となりました。
国内導入に関する戦略の詳細は固まっていませんでしたが、ICE(Internal Combustion Engine:内燃機関)とBEVを同列にラインナップすることで、顧客に選択肢を提供したいという基本戦略を掲げています。
また、高額にならざるを得ないBEVは、維持費を抑える導入プランをプジョーが提供することにより、「3年3万kmで総額はガソリン車とトントン」を目指すとの方針が語られています。
国内導入は2020年Q3(秋頃)とアナウンスされていますので、逆算するとプロモーションは夏から仕掛けるのが慣例です。
戦略車種になればなるほどティザーキャンペーンは早く仕掛ける傾向がありますので、そろそろなんじゃねーか?と思っていましたが、7月に入ってその辺りが動き始めます。
このご時世ですからお披露目はオンラインとなって、プレス発表会は後日開催みたいな形になるようです。
導入時期に関してはコロナ禍による世界的なサプライチェーンの混乱から生産計画に支障をきたしているようで、当初の3Q予定からずれ込む懸念もあるようですが、この辺りは正式な発表を待ちたいところです。
なんとか年内に納車が始まればいいんですけどね。
ただし、気になる点もいくつかあったりします。
BEVである「e-208」は当然のことながら充電設備が必要になります。
日産が「LEAF」でそうしたように、全国各地のプジョーディーラーにも急速充電器など充電インフラの整備が必要となります。
その投資は(PSAJから援助があるとはいえ)ディーラーの運営会社が負うものとなりますが、必ずしも国内全店がそのインフラ整備に対応できるとは限らない、という話がどうやらあるようです。
その事情は様々(あんな理由やこんな理由)だったりするようです。
ディーラーに充電器がなくても自宅でOKみたい人もいるとは思うのですが、納車整備の環境も整わないとなるとやはり扱うのが難しいと言わざるを得ません。
新規性と話題性では「e-208」に注目が集まるところですが、実際のセールスにおいてはICEの「208」の方が多くなるのは自明です。
この辺り、無理せず扱える車種だけ扱うという店舗が出てきても不思議ではありません。
とはいえ、電動化推進は以前から明確に掲げられてたビジョンだったわけですから、その第一弾としてディーラーの足並みが揃わないのはインポーターとしては見過ごすわけにもいかない点もあるかと思います。
昨年から1年近くかけて準備を進めてきたわけで、ディーラーのインフラ整備についても当然そこに含まれますので正式発売までのどれだけの環境が整えられるか、正念場という感じですね。
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