ベルランゴに関するあれこれ

COMFORT_LA_MAISON_CITROEN.jpg

シトロエンが二子玉川でブランド訴求を目的としたイベントを開催中でありまして。


COMFORT LA MAISON CITROËN
https://www.citroen.jp/comfort_la_maison/


それに合わせて受注開始後数時間で予約枠がいっぱいになってしまった新型MPVであるところのベルランゴデビューエディションに関して予約注文の追加受付がアナウンスされました。

https://web.citroen.jp/berlingo-booking/


ベルランゴについてはいくつか書きたいことがあるんですが、いくつか得られた情報をまとめておきますので、明日の予約に参戦する方はご参考にどうぞ。


ただし、内容の正確性を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。


■追加の台数は約100台

初回のネット予約枠は100台だったそうです。(120台との話もありましたが)

ネットで予約、ディーラーで商談して注文確定することで受注となる仕組みでしたが、キャンセルした人はごくわずかだったそうです。

この手の取り組みとしては異例に高いとのこと。


追加枠に関しては正式な台数は非公開とのことですが、この若干のキャンセル分も含めて約100台ほどになるとのことです。


3つのボディカラーのうち、アクアグリーンが若干台数多めで、他は同程度という感じですからそれぞれお30台前後といったところでしょうか。


■次回の予約はどうなるか?

1130AM9:00から再びネット予約が始まりますが、前回のように数時間で完売してしまうのでしょうか?


これはどれぐらいベルランゴが注目を集めているかに左右されます。


シトロエンの中の人曰く、国内導入発表以降、メディアの露出はリフターよりベルランゴの方が少し多めのようだ、との見解がありました。


ベルランゴが予約開始数時間で枠が埋まってしまったのに対しリフターが現時点でまだ予約受付中とかなり差が出ている事態は、求められる商品性がベルランゴの方が相性が良かったということなのかもしれません。


SNSでの言及を見た限りでは個人的に両者にそれほどの違いは感じられませんでしたが、購入へのアクションという点では両ブランドには明確な差があるのかもしれません。


今回の二子玉川での実車展示はすでに予約を済ませた人が初めて実車を触れる機会でもありましたが、同時にこれから購入を検討する人も多く訪れていました。

メジャーで車内の実寸を計測したり、熱心に質問をしてる人が多かったことからも、このあたりの注目度はかなり高いと言えそうです。


前回の予約が数時間で終了したという情報も同時に広まっており、明日の予約もかなりの争奪戦になることが予想されます。


ってことで、おそらく前回同様数時間で予約は完了してしまうものと思われますので、真剣に購入を検討している方は明日寝坊しないように注意しましょう。


ちなみにさらなる追加があるか?というのは生産ラインの都合でかなり厳しいようです。


まぁ本格展開は2020年の夏以降ですからね。


ちなみにデビューエディション初期受注分はうまくいったら年内の納車ができるかもしれない、って話だそうです。


すでに年間販売4000台を達成しているシトロエンが残りあと一ヶ月で5000台の大台を狙えるのか?本国からはプレッシャーが来ているそうですが、ひょっとしたらひょっとするのかもしれませんね。



■ベルランゴとリフターの違い

先行してお披露目されたプジョーのリフターとシトロエンベルランゴはほとんど同じ兄弟車の関係にあります。

国内の導入に関しても同様のアナウンスをしておりますが、細かいところでいくつか違いがあります。


リフターに関しては以下のエントリーで考察していますのでご参考まで。

https://kaisendon.seesaa.net/article/471196090.html


グリップコントロールの有無や後部座席3座独立のベルランゴに対してリフターは6:4の分割式であるといった違いはすでにアナウンスされておりますが、造形の部分でも結構コンセプトが異なっております。



上記エントリーでも表現しましたが、小型のバスタブに浸かっているような感覚のリフターに対し、ベルランゴはむしろ開放的である、という点で大きな違いがあります。

他にもシートのステッチなど加飾の考えはベルランゴがポップな演出に対してリフターはシックな色使いで違いを出しており、この辺は好みで選ぶものではありますが、商品コンセプトならびに先行するR社のKが日本でどう受け入れられているかを考えれば相性としての良さはベルランゴにあると言えるのかもしれません。



■シトロエンブランドのこれから

今年はシトロエン100周年に関するイベントが行われた一年でしたが、今後もこうしたイベントは開催していくのでしょうか?


そのあたりをサクッと聞いてみました。


結論から言うと、今回のCOMFORT LA MAISON CITROËNのようなイベントは継続してブランドの訴求を続けていくそうです。


プジョーが好調ですが、シトロエンもこの波に乗ってさらにシェアを伸ばしたいというのは、今回のイベントにリンダ・ジャクソン女史が出演したことからもある程度確度のある話と言えるでしょう。


しかし、新規獲得ばかりに目が向いて、既存オーナー置いてけぼりの状況はどうなのか?という点については面白い話が聞けました。


現在の状況は商品力に依存したプロモーション(商品の魅力で客を集める)ではあるが、それがひと段落したらブランドのロイヤリティを高めるための施策が必要という認識はあり、何ができるかを今検討中である、とのことでした。


R社のKジャンボリーがどのような役割を果たしているかは十分理解しており、シトロエンのブランドにより愛着を持ってもらうためにもそうした施策が好ましい、という認識であるそうです。


実際にKジャンボリーのようなことをやるとは限りませんし、実現しない可能性もありますが、シトロエンの掲げる「COMFORT」というキーワードを広めるためにも、既存オーナーのロイヤリティを高める(簡単に言えば参加して楽しい)イベントが開催されることを説に願う次第です。




そんなわけで、好調なC3の販売、注目度の高いベルランゴ、今後の客層を広げるC3/C5 AIRCROSS、底堅いC4 STと一通りのラインナップが揃ったところで、シトロエンならではのカルチャーをしっかり根付かせてほしいと思います。


今まで散々裏切られて来た既存オーナーの心を、北風ではなく太陽で解きほぐしていきましょう。


そんなわけで話を聞いて久しぶりにシトロエンに対して前向きな印象を得る機会となりました。


COMFORT LA MAISON CITROËN121日まで二子玉川RISEで開催中です。


寒いので無料のコーヒー飲みながら今のシトロエンが何を訴えようとしているのか、その目で確かめてみてはいかがでしょうか。


この記事へのコメント