男が育児で出来ること(1)

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男性も積極的に育児に関わっていくべきだ。

そんなもん言われなくたってわかってます。

娘さんを連れてお出掛けするばかりが育児ではありません。

日常の家事だって大切だし、お友達とうまくコミュニケーションできるように導くことも大切です。



幼稚園に通うようになり集団生活を経験することで、見えてくることも色々あるわけです。

当方の血を引いた娘さんです。

まともであるわけがありません。

ある程度の覚悟はしてましたが…

父親参観日に見学に行くと、そこには先生の話を聞かずに教室を走り回ってる娘さんの姿がありました。


あぁ、やっぱり…


個性的な子であると思いますし、元気がいいのは結構なわけですが、TPOをわきまえて欲しいと願うのは親としては当たり前のことであります。

参観日だからこんなテンションだった…わけでもなく、日常的に集団行動が不得手であるらしい、とのこと。

下手すりゃ学級崩壊の引き金になりかねない。

そんな不安と直面すれば、嫌でもいろんな人に相談したくもなるわけです。

そんなわけで色々と情報を集めている中で、育児に悩むママさんが集まりいろいろ情報交換をする機会がありましたので、会社の有休を利用して嫁と一緒に参加してきましたよ、みたいなお話です。


育児を語る時、「子供の数だけ悩みがある」みたいな言われ方をしますが、これホントにそうなんですよね。

特にママさんはどうしても子供と一緒にいる時間がパパより多いため、育児に関する過剰な責任感を背負ってしまう傾向があります。

「どうしてうちの子は他の子と違うんだろう?」
「どうして他の子ができることをうちの子はできないんだろう?」


よそはよそ、うちはうち。

こう簡単に割り切れればいいんですが、成長の過程がハッキリわかる幼少期の子供を育てていると、どうしても他の子供と比較して焦りを感じてしまう気持ちはよくわかります。


あるママさんは、

「子供が自分の気持ちをうまく言葉にできなくて、ついお友達に手が先に出てしまう」

との悩みを打ち明けてくれました。

負けん気が強く一番に異様にこだわるため、それがつい乱暴な行動に出てしまうのを抑えられない。

よくある話のようにも聞こえます。

とはいえ叩かれた子のフォローは必要ですし、親には謝らなければいけない。

そのママさんはいつも相手の親に謝ってばかりで、夏休み中も申し訳なくてクラスのお友達をこちらから誘って遊びにいくこともできなかった、と。


涙ぐみながらそんな悩みを抱え込んでるママさん見て、思わず抱きしめてあげたくなってしまった。

そんなに全てを抱え込まなくていいんだよ、と。

横に嫁がいたので自重しましたが。


うちの嫁もいろんな育児本を読んだりEテレの育児番組を見てたりしてますが、やはり娘さんのフリーダムな素行に悩んでいたりもします。

ツラい気持ちを気兼ねなく打ち明ける関係って、同じ幼稚園のママ同士で構築するのって意外と難しいと思います。

子供に関する機微な情報を共有するには、同じ幼稚園のママ友同士は直接的な利害が発生する。関係が近すぎるんですね。

理解を得られればいいですが、そうはいっても叩かれる他の子のママが全員快く受け入れてくれる保証はどこにもありません。

だからこそ、少し距離を置いた、直接的な利害関係のないゆるい繋がりのような場が必要なのかもしれません。


いろんなママさんの悩みを聞いていてわかったことは、情報交換したいという目的は確かにあるものの、一番は自分の悩みを包み隠さず話せる場が欲しいんだな、ということでした。

同じ悩みを抱えている者同士、共感や励ましを得られることもあります。

溜め込んでいたものをアウトプットできたら、また明日から頑張れる。


区役所の掲示板などには、こうしたことを目的とした多くの育児に関する自助グループが紹介されています。

それだけ情報交換したいというニーズは多いのでしょう。


さて、ここでパパは何が出来るのかな?とかふと考えてしまうわけです。

どうしても子供と接する時間が短いために情報はママに比べて少なく、話せる内容も限られてきます。

それゆえにこうした場にパパが参加する機会というのはなかなか増えないのかもしれません。

当方は当方で、割と子育ての悩みについては色々情報を集めていた自負がありましたが、こうして直接いろんなママの話を聞くと、その知識でさえほんの一部でしかないことを思い知らされたわけです。


半分部外者、半分当事者というパパという存在の立ち位置で出来ることは?

ーーとにかく話を聞くこと。

逆に言えば、話を聞く以外にできることはないだなぁ、ということでした。

そうした中でママだけの会話の中では得られない、別の視点からのコメントみたいなものを提供できれば、多少なりとも頭の凝りをほぐすぐらいの役に立つかもしれない。

そんなことをいろいろ考えたりする今日この頃であります。




この記事へのコメント

  • ゴビゴビ

    おっしゃるとおり!
    (子どもではなく、嫁の話を)
    聞くに徹する。
    これが現実的な父親の子育てへの関わり方かと感じてます。私が知る限りですが、子どもは母親と接している時間が圧倒的に長い。母親の顔色の良し悪しが子どもの成長に強い影響を与えます。父親の存在など取るに足らず。昔の父親像を押し付けて威張ってみても後が大変なだけ(涙)
    で、
    嫁の話(愚痴)をしっかり聞いて受け止め、気持ちよく育児に向き合ってもらうことが最善策だと考えます。
    愚痴に答えは求めてないのです
    (きっと)
    聞いてくれる、それだけでいいのです
    (たぶん)
    肝心な子育ては偉大な嫁に任せ、父親はごくごくたまに自己満足を兼ねて「子育てごっこ」を楽しむ。それで十分かと。
    2019年09月17日 20:49