まっすぐ走らないプジョーさん


見てくださいよ、これ。


先月末に懸案だったエアバッグ警告灯の修理を行いました。

おかげさまで警告の類はいっさい出なくなり車検も通せる状態になりましたので、これでまたしばらくプジョーさんとの付き合いが続くんだろうなぁ、などと思っていた矢先の話です。

ディーラーへ修理に向かう途中になんとなく症状は出ていたんですが、タイヤが一回転するごとにカクンって小さながショックがステアリングを通して感じられるんですよ。

タイヤに何か小石でも挟まったかな?と思ったんですが、とりあえず降りて手でタイヤの表面をチェックしても特に異物の存在は確認できず。

30km/h~70km/hぐらいまではわずかなショックがあるものの、それ以上の速度域になると感じなくなるため、タイヤの空気圧がおかしいのかな?などと思いつつ2週間が経過しました。

で、買い物に行くので娘さんと嫁を乗せていつものように走り出すと、今度は15km/hぐらいでも明らかにガクンガクンと大きめの衝撃を感じるようになりました。

(゚∀゚)キタコレ!!

あちらを直せばこちらが壊れる、世に言う #山本マサユキにフォローされると車が壊れる都市伝説 的なやつです。
山本マサユキさんにフォローされたのはずいぶん前の話ですが。

ってことで要件を済ませてその足でご近所のジェームスへと向かいました。

十中八九タイヤだろうとは思うのですが、とにかく原因を特定しなければいけません。
足回りもしくはホイールをやっちまった可能性もゼロではないからです。

で、ジェームスならばメカニック常駐がしていてリフトアップで原因を探ることも可能であり、仮にタイヤに問題があったのならその場で交換の手配もできます。

本当はプジョーディーラーまで行って確実な原因を特定した方がいいんですが、ちょっとこの状態で15kmは走りたくありません。

ってことでジェームズのメカニックさんに事情を伝えたうえでチェックしてもらうことにしました。

敷地内を軽く走ってもらい、リフトアップしてタイヤと足回りのチェックをします。

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ステアリングロッドのガタつきもないし、タイヤの表面には何も刺さってない…

目視ではホイールの歪みも確認できないということで、考えられる原因としてはホイールバランスあたりを疑ってみてはどうか?とのこと。

閉店間際に訪れたので詳細に見てる時間がなかったというのはあれど、プロに任せて原因が特定できないとは思わなかった…

とりあえずこの日は撤収。

ディーラーに持ち込むことを考えましょう。


■自宅でできる原因特定
ディーラーで見てもらうのが一番ではあるのですが、昨今のプジョーディーラーはメンテナンス客が殺到しておりすぐに対応してもらうのが難しい状況です。

その前に原因の切り分けだけでも自分でできれば、対処の可能性が広がります。

ってことで検証します。


タイヤが回転するとショックがあるということは、少なくともタイヤに関連する部分が疑わしいわけです。

じゃあタイヤを変えてみたらどうなのよ?

ってことで真夏の35℃を超える中、スタッドレスタイヤを引っ張り出して、汗だくになりながら前輪2本を交換してみます。

これでショックが収まれば、少なくとも原因はタイヤかホイールということになります。

結果は…?

なんのショックもなく、滑るようにまっすぐ走ります。
なんだ、簡単に原因が特定できてしまったじゃないか。


■そういえば、タイヤ変えたのいつだっけ?
割ときっちり夏タイヤと冬タイヤをシーズン毎に履き替えてきたので正確な走行距離はわかりません。

ただ、スリップサインまで多少余裕はあるものの、全般的に劣化が進んでいるので3万kmぐらいは走行しているはずです。
っていうかBLOG読み返してみると、前回交換したのは…2009年???そりゃ劣化も進みますよ…

一時期プジョーに乗り続けるか迷っていたこともあり、高額な出費を抑えてきたためタイヤ交換は後回しにしていたのですが、さすがに物理的に問題が出たのであれば交換時期でしょう。

タイヤは消耗品ですから、原因がタイヤならここでサクっと変えてしまいましょう。
ってことでタイヤ選びの開始です。


■どんなタイヤにするかねぇ…?
タイヤの販売はジェームズやオートバックスなどカー用品店の主な収益源です。

とはいえカー用品店のタイヤは総じて割高です。

日本が全般的に貧乏になっていく中で、高額な国産タイヤばかりが売れるわけでもなく、最近はアジアメーカーの格安タイヤをラインナップするなど商売としての実利を取りに行っている感じです。

とはいえパフォーマンスや耐久性に関して言えばアジアンタイヤはどうしても性能面で劣るのは事実であり、安さは魅力ではあるもののここでは選択肢から外します。

とはいえご老体のプジョーさんにハイパフォーマンスタイヤを履かせるのも過剰に過ぎると思いますし、なにより当方がそういう走りを求めていません。

ってことでトータルバランスの良いエコタイヤに照準を定めます。

エコタイヤの性能に関して言えば、一時期のエコカー狂騒曲のころに制動力を犠牲にして燃費性能を向上させる本末転倒なタイヤが出回っていましたが、昨今では制動力とウェット性能のバランスのとれたタイヤが主流になってきましたので、以前ほど敬遠する存在でもないのかなと思う次第です。

ではどのメーカーを選ぶか?という問題になるわけですが、ブリヂストン、TOYO、YOKOHAMAあたりのメーカーと、輸入車との相性を考えて欧州メーカーに絞って検討をしてみました。

プジョーさんのタイヤサイズは205/55R16なので、これで検索すると30銘柄ほどがヒットしました。

価格と性能のバランスを考えると条件として

 転がり抵抗係数 A 以上
 ウェットグリップ b 以上

を条件に絞り込んだところ、ピレリのCINTURATO P6  がトータルバランスに優れたエコタイヤとして良さそうという結論になりました。

P6spec.gif
▲CINTURATO P6のパフォーマンス傾向

えぇ、CINTURATO P6が中国生産のアジア向け製品であるというのは知ってますよ。

307sw納車当時に装着されていたのが同じピレリのP7だったこともあり、乗り味は若干硬めでしたがまぁコンフォート寄りのスタンダードタイヤということで原点回帰の意味も含めてこちらでに行くことにします。

本当はミシュランのPrimacy 4 あたりがいいんでしょうけど、いろいろ物入りの時期でもありますので…


■どの店で買うかねぇ…
ではどの店で買うか?

タイヤ交換にはタイヤ本体価格、取り付け工賃、廃タイヤ処分費がそれぞれかかります。

CINTURATO P6はジェームスで見積したときに4本で46,224円(税込)で欧州車向けにプッシュしていました。
これに交換工賃&廃タイヤ費用として約1万円がプラスされる形になります。


もう少し安くならんもんか?

前回のタイヤ交換の時もそうだったのですが、タイヤを通販で安く購入し、それを取り付けしてくれる業者に持ち込んで交換してもらうのが昨今の流行であったりします。

以前は出張で交換してくれる「湘南ピットマン」という業者さんを使ったのですが、調べたところ腰を痛めてしまったそうで、最近は出張サービスをしていないとの事でした。

そこで取り付け業者を検索できるサービス(今回はGooPit )を使って自宅の近の業者を調べてみました。

いくつか見繕って見積依頼を出したところ、交換工賃そのものはそれほど大きな開きはないことがわかりました。

そうすると安く済ます方法はタイヤの通販コストを下げること、ということになります。

タイヤ通販のボトルネックは送料が割高になる点です。

大抵の場合送料が一本あたり1000~2000円ほどに設定されており、それが4本分となると結構な価格に跳ね上がってしまいます。

送料を安く済ます方法を考えてみると例えばアマゾンプライムであれば送料無料です。ただしタイヤの価格は割高です。

それに加えてもう一つの選択肢として、タイヤの通販と取り付けをセットでやっている業者を選ぶという方法があります。

カー用品店との違いは、基本的に在庫を持たず受発注でタイヤを取り寄せ、自社のピットで取り付け作業を行うというスタイルである点です。
これにより在庫リスクを抑え、小規模のスペースで店を展開することができます。

今回見繕った業者はCINTURATO P6が8,750円/本 と比較的安い価格で販売しており、自社ピットで取り付けするなら送料無料というサービスを展開していました。

これにより約8,000円ほどの送料が浮くわけです。

これをそのまま交換工賃に充当すれば、総額45,000円ほどですべてをまかなえる計算になります。

この方法がざっと調べた中では一番安上がりかつ効率的でしたので、時間もあまりないので今回はこの業者を利用することにしました。

取り付けは今度の週末3連休初日なのでできるだけ早く作業してもらって久しぶりに新品タイヤの走りを楽しみたいと思っております。


唯一懸念点として、実はホイールが歪んでいる可能性がゼロではない点です。

この場合の保険として、プジョーさんはスペアタイヤがテンパーではなくノーマルと同型ホイールを使用していますので、問題のあるホイールが1本だけなら、スペアタイヤのホイールと差し替えることで対処が可能という点です。

ですので、まず業者に到着したらホイールの歪みをチェックしてもらってから交換作業に入ってもらうとことにしようかと思っております。

さて、思惑通りに行けばいいんですが…



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