先日から何度か書いてきたクルマ雑誌のベストカーがその名を冠した有料コミュニティサービス『ベストカーClub』を立ち上げ、3月8日にそのキックオフイベントが開催されたそうです。
twitterで何気に目にした感想が、個人的にはかなり衝撃的な内容でした。
kaisendon / 海鮮丼太郎 the Junker
RT @ReilaMJ: ベストカーclubキックオフイベントに行って来ました。
もうね、最悪。女性差別発言する人、批判否定しかしない人、ベストカーなんて読んでないと断言する人、マウンティング、昔の悪武勇伝…メンバーのレベルが余りに低すぎて驚愕しました。
#ベストカー #ベスト… at 03/09 10:35
kaisendon / 海鮮丼太郎 the Junker
この指摘はとても重いですね。もちろんこれが全てとは思いませんが、初めて集う場において唯一の女性参加者であれば不快な思いをしないよう運営が気を配る必要はあったと思います。男性陣の言動が本当だとしたら、つくづく情けないですね。|ベスト… https://t.co/hi1eEFNhD2 at 03/09 16:37
この方が女性だから、ということではありません。
「大人の自動車部」という志に賛同して集まったはずのいい歳した大人が、初対面の人に対する敬意と配慮が決定的に欠けていたという点でしょうか。
この感想を書かれた方の直接の素性は存じませんが、自動車業界で活動されてきてある程度クルマ好きの本質を知っているうえでもなおこう言わざるを得ない実態だったのか、と。
一方の感想を以てすべてを語るのはフェアではありませんし、指摘を受けた側の方にもそれぞれの見解があるでしょうから、個々を吊し上げてどうこう、というつもりもありません。
ある一人の参加者が不快な思いをしたという事実があった、という点にとどめます。
■情報不足が引き起こした事態
で、なぜそうなったのか?という点を自分なりに考えてみました。
やはり一番感じたのは、
情報が少なぎる
という点にあったと思います。
ベストカーClubに入会することで何のメリットがあるのか?
この会の方向性はどこにあるのか?
それがわからない中で会員募集だけが先行して行われたことで、あらゆる属性の参加者が集ったということなのだろうと思います。
クルマが趣味と言ってもその楽しみ方は様々です。
高級車を所有するのが好き。
カスタムが好き。
武勇伝を自慢するのが好き。
注目を集めるのが好き。
走るのが好き。
まったりとドライブするのが好き。
見るのが好き。
語るのが好き。
当方の価値観と相容れない考え方もありますが、だからといってそれらの楽しみ方を全否定つもりはありません。
上記の翠明_mjさんのように趣旨に賛同して積極的に企画立案から情報発信を目指す人もいれば、自慢の愛車を語り合いたいという人もいたり、それぞれ思っていることがバラバラだったのでは?と推察しております。
また忘れてはならないのが、今回そのマナーを指摘された方も、コミュニティで交流したいという意思を持っていたということです。
■コミュニティの性格付け
コミュニティを立ち上げる際、その方向性を示す意味で象徴的な存在を立てる、もしくはメッセージを発するのが筋だと思います。
例えば先日のエントリーでも話題にした『LOVECARS!』というムーブメントは、ジャーナリストの河口まなぶ氏(&共同提案者の夢野忠則氏)が呼びかけることで、彼らの言動やスタンスに賛同する人が集まりました。
逆に言えばそこに賛同しない人を最初からふるいに掛けることができました。
余談ですが、2010年12月に開催されたLOVECARS!の大規模イベントにおける河口まなぶ氏の「LOVECARS!宣言」は、ほんとにいいメッセージだったと今でも思っております。
ベストカーClubの立ち上げにおいても、例えば運営に共同参画する自動車ジャーナリストなどがいるのなら、それを前面に出していれば方向性のイメージが伝わったと思います。
例えば国沢光宏氏に前面に立っていただくというのはベストカーらしくもあり、その方向性の理解も進んだことでしょう。
今のところ前面に出ているのは本誌編集長とWeb編集長のご両名だけと見受けられますが、このお二方がどういった方なのか、読者でもそれを知っている人は少ないんじゃないでしょうか。
その意味で今回のベストカーClubの立ち上げにおいてコミュニティをどのように性格付けし、どのような方向で具体的に何を行うのか?イベント企画ももう少しエサとなる具体的な情報が必要だったのではないかと思います。
■実はインフルエンサー養成講座なのでは?
で、ここまで書いてきてちょっと考えてみたのですが。
改めてベストカーClubの内容を見直してみましたが、求めているのは自ら積極的に情報発信・行動していく人材、であります。
ってことはこれ、流行りの言葉で表現するならベストカーClubとは、「クルマのインフルエンサーを養成する有料講座」なのではないか?という気がしております。
キックオフの際も企画案のコンペが行われていたとのことですから、概ねこの考えは間違っていないと思います。
ベストカーというプロの雑誌編集者の指導を受けながら、メーカーやジャーナリストなど質の高いソースを活用して、質の高い情報発信のできる人材を育成する。
それはすなわちクルマにおけるインフルエンサーに他ならず、ベストカーはそうした質の高いインフルエンサーを抱えるプロダクションの役割を狙っているのではないでしょうか?
そう考えると、いろんな疑問が解決します。
ベストカーClubで育ったインフルエンサーがSNSやベストカー本誌で情報発信していくことで、結果的にベストカーという媒体価値が向上する。
この取り組みは今のところどこの自動車媒体でも見られない動きだと思います。
そしてそれが本当に実現できるとしたら、月額5000円という料金設定は必ずしも高いものではありません。
(インフルエンサー養成講座はその内容はともかく結構な金額します)
その分自社媒体における情報発信にはしっかりとした報酬が出されるべきであるのは当然ですが。
当方が期待していた方向性とはまるで異なりますが、これはこれでアリだと思います。
とはいえもし仮に上記の推測が事実だとしたら、募集の際の情報発信が決定的に不足していたと思います。
■Web編集長Tさんを前面に出す方法
個人的にベストカーが今ある手持ちの札で最も効果的に人を集めるのに有効と思われる方法があります。
ご本人も隠すことはしていないようですのであえて書きますが、たらればさんというキャラクターを前面に出して募集すれば、恐らく月額5000円であったとしても、その方向性に賛同した人材があっという間に集まると思います。
それはtwitter上で広い見識と深い思いやりにより多くのファンを獲得しているたらればさんというキャラクターによって、そのコミュニティがどのような雰囲気で何を目指しているのかが容易にイメージできるからです。
たらればさんは恐らくWeb編集長以外にも様々な業務を担当されているでしょうし、実際の人となりは直接お会いしたことがないので存じませんから、リアルな世界でたらればワールドを展開するのは簡単なことではないのかもしれません。
ただ、もしそれが実現するのなら、とても魅力的なコミュニティになるのではないかと思いますが。
ここまで書いてきて Web編集長Tさん≠たらればさん だとしたら、大変申し訳ありませんがその旨ご否定ください。
すべての文言を撤回します。
■マウンティングの誘惑
ここからは自らへの戒めのための追記です。
人はついつい意識してなくても優位な立場に立とうとマウンティングの言動を取ってしまうことがあります。
当方も偉そうなことを書いてる割に、端々に他者へのマウンティングとも取れる表現が見られます。
例えば輸入車に乗っているという事実がゆえに国産車に対するマウンティングをしてしまっていることがあるのは自覚しています。
感情を持つ人間である以上、これらの誘惑を完全に否定することはできません。
ただ一点だけ、その言動によって他者がどう感じるのか?という点には常に思いを馳せておきたいですね。
当方がたらればさんのtwitterを拝見していて感じる点は、まさにその部分にあったりします。
コミュニティにおける騒動の発端は、大抵はマウンティングの誘惑と他者への思いやりの不足に起因します。
運営の方もベストカーClubがこのままで良いとは思っておられないでしょうし、参加された会員の方々もそうではないでしょうか。
しかし、せっかくこうして新たなチャレンジが始まったのですから、失敗を繰り返さないために何が出来るのか。
今回落胆して退会をされた翠明_mjさんが再び参加してもいいと思えるぐらいの魅力ある「大人の自動車部」を目指して情報発信していただきたいものであります。
煽りじゃなくて、これでも本当に期待している部分があるんですよ。
ってことで、かなり好意的な感想と当方が考え付く提言をまとめてみましたとさ。

この記事へのコメント
通りすがり
翠明_mjさん、この方居ましたけどこの方自体も相当に変な方とお見受けしました。確か帰宅後にメンバー専用掲示板で色々と不満を書き連ねて即退会。「金も払いたくないから金返せ」みたいなことも書いてましたね。
逆に言えばああいう人間もいるんだなとドン引きしましたけどね。
それぞれ思いはあるでしょうけど、彼女も彼女だなと私は今でも思ってます。「元RQで今はケイマンとエリーゼ2台持ちです」と自慢げに自己紹介されたら怪訝な印象を持つ方もいてもおかしくはないでしょう。
まぁ、彼女のtw見てればかなりの自己顕示欲と自慢、メンヘラ気味なのか???ということがわかるかと思いますけど。
また、来ていた方も総じて中途半端な印象で、確かにスタートのコンセプトがイマイチ不明確でもあり、5000円/月という会費を考えるに全然ダメでしょこれという印象だったため、当方も一ヶ月で退会させていただきました。一冊5000円(苦笑)で嫌な思いしに行ったと(呆
まぁ、「紙媒体の雑誌」という分野にある程度限界がきていることを講談社も危機感持っているんでしょうけど、会費制の集まりを企画したならスタート時点でそれなりのメニューやコンテンツを用意しなければ単なる詐欺企画に見えてしまいます。
で、「これから会員の皆さんが作るんだ」という美辞麗句を使って会員に企画丸投げ的なことをしていては天下の講談社さん、大丈夫??
と思ってしまいましたよ。
ちなみに当日はweb編集長氏は一生懸命な姿勢が見えましたけど、本誌編集長氏はどうでもいいや的な態度にも見え、やる気なさそうに見えましたけどね。
海鮮丼太郎
コメントありがとうございます。
このエントリーを書く際に最も気を付けたのが、一方の視点だけで全ては語れない、という点でした。
今回はたまたま翠明_mjさんという方の発言から当方の見解をまとめましたが、もちろんそこに参加されていた方々それぞれに思うところがあったと思います。
クローズドの掲示板の中での発言は存じませんが、彼女側にも他者へのマウンティングの感情が皆無だったとも思っておりません。
彼女の通常の発言を拝見してて、思うところも当然ながらいろいろありますが、それはまた別の話ですね。
ちなみに当方は現在、翠明_mjさんからtwitterのフォローを切られています。
ただ、クルマに対する様々な意見を見聞したいという気持ちから、こちらからのフォローは継続しておりますw
通りすがりさんも退会されてしまったとのことですが、こうしてまた別の視点からのご意見をお聞きできてとても参考になりました。
ベストカーClubに関してはやはり立ち上げにおける説明不足が根本的な問題だという認識は変わりません。
しかし様々な価値観を持った人々が集まった中で、その価値観が悪い方向に衝突してしまったことがこのキックオフイベントにおける不幸だったと言えるのではないでしょうか。
また、気になったのが本誌編集長とWeb編集長の温度差ですね。
恐らく今回のサロンの仕掛け人はWeb編集長サイドだと思うのですが、理想と現実の乖離が大きすぎたのかもしれません。
本誌編集長があまり乗り気でないとしたら、紙媒体としてのベストカーの将来性という点で致命的な気がしますし、危機感の共有という意味でも認識に大きな差があるのかもしれません。
その後2ヶ月経って、SNS上でベストカーClubから何か情報が発信されているようにも感じられませんので現在の取り組みがどうなっているのか、ちょっと知りたいところではありますね。
個人的にあの内容にお金を払って参加するつもりはありませんが、無償の形で運営のボランティアみたいなのがあれば興味本位で参加してみたい、ぐらいの気持ちはあったりしておりますw
通りすがりさんも何かお知り合いの方から情報が得られましたら、またコメントいただけますと幸いです。
お話にくかったら galactidcande@hotmail.com までメールでお知らせ下さい。
通りすがり
彼女のみんカラも見てみればわかりますが、マウンティングに関しては彼女の方が薄ら汚い語句を並べて他者をなじることは非常に多いです。言うだけ言って、コメント欄潰して(誰もコメントできない設定)ますし。
やっていることがまさに野党でブーメランばかりな方とよく似ていますよ。
彼女の他人への攻撃的な性格といい、物書きぶりといい、正直言って育ちの悪い方か性格的に欠陥があるか精神的に病的なのか、、、、な人間なんだろうなとも思いましたね。
車選びって収入的なところもあるけど、その車がその人にふさわしいのか・・・・・・あの方については全くポルシェやロータスオーナーに失礼でしょう。社会人になるまでの家庭での躾というか、そういうのが成人になってからも出てしまうんだと思います。
ポルシェとはいえボクスターやケイマン、もう一台がエリーゼ、昔RQやってた・・・・・それが自慢で仕方ないみたいで失笑しますよ。その価値観を否定されると逆上しているだけかと思います。
あの場でもweb編集長氏が「今後、コンテンツとしてRQやCG特集もやる」みたいなことを言ったんです。ですが、賛成する人もいれば、そういう女の話なんか不要と発言されている方も何人もいました。
で、不要の意見があったことにやはり逆上していましたから・・・
閾値の低い話で主張や自慢したがるから嫌われるのではないですかね、あの方は。
ま、ベストカーclub、何か情報ありましたら書きますね。
海鮮丼太郎
重ねてのコメントありがとうございます。
このエントリーは直接的に誰かを糾弾したいという意図ではない点、ご了承ください。
ただ、仰りたい意図は理解しております。
エントリーの最後で
■マウンティングの誘惑
という文言を入れたのも、当方なりに思うところがあって、というところであります。
こうしてSNS上で発言が可視化されている中でどういう言動を採るかというのは、その後の自身の評価にも繋がってくる、なんてことを思うようになって当BLOGもずいぶんマイルドになりましたw
話をベストカーClubに戻すと、様々な個性の人々が揃ったミーティングにおいて、その辺りの言動をコントロールするのはやはり運営サイドであると考えます。
その辺りのハンドリングがどのように成されたか。
そして今後どのように成されるのか。
残った会員の方たちの情報発信に期待することにしようと思います。