6代目ポロのティザーキャンペーンがスタート

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そんなわけで、2018年のVWを占う柱の一つ、6代目ポロのティザーキャンペーンがスタートしました。 


ポロといえばVWのBセグメントハッチバックとして肥大化するゴルフの下の需要を一気に引き受けてきた世界的ヒットモデルであります。

特に日本市場においては長らくBセグメントなのに5ナンバーサイズという使い勝手の良さが多くのオーナーに支持されており、VW躍進を支えた立役者でもあります。

とはいえポロはモデルサイクルが異様に長く、現行(5代目)が登場したのが2009年であり、そこから何度もランニングチェンジを繰り返しながら9年経ってようやくフルモデルチェンジとなりました。

競合としてはプジョーさんの208と直接的にバッティングしますが、208が2012年に発売されてからこちらもモデル末期を迎えておりますので次期208が2019年に登場するまでは実売では勝負にならないでしょう。


さて、6代目となる新型ポロのトピックとしては、ようやく次世代プラットフォームであるMQBに対応したモデルの登場ということになるわけです。

MQBは既報の通りAセグメントからDセグメントまでカバーすることを目的として開発されたモジュラーコンセプトのプラットフォームであり、その開発には膨大な予算が投じられております。

小~大のモデル、そしてVWグループ全体でプラットフォームのコンセプトを統一することで量産効果によるコストメリットを活かし収益化を図るという発想ですね。

もちろんコンセプトは同じでもまったく同一の構造というわけではありませんが、コスト制限の厳しい小型車ほど良いものを安く使えるメリットが活きてきますので、その意味でもポロが贅沢な作りであると言えます。


欧州ではすでに発売されており、昨年のTMS2017にも出品されていましたので現車をチェックすることができましたが、とてもよくできたクルマでありました。

サイドのプレスラインの自己主張が強すぎる感もありますが、シルエットからはスポーティかつ実用的なハッチバックというイメージで万人ウケするデザインと言えます。

VWとしても新型ポロはデザインの良さを前面に押し出してアピールしていきたいようですねw

今度のPoloは、“デザイン”で選ぶ人が増えそうです。

1975年、Golfから遅れること1年。初代Poloがデビューして40年以上、1,400万台超*を販売したベストセラーカーの誇りを受け継ぎ、まったく新しいPoloに生まれ変わります。安定感のあるワイド&ローのプロポーションは完成度が高く、そのスタイルもスポーティに変化。New Polo。2018年春、日本デビュー予定です。

まぁ実際のところ、かなり売れると思いますよ、コレ。


全幅こそ1750mmとついに3ナンバー化してしまいましたが、ホイールベースが大幅に拡大したことにより後席の居住性が高まっております。

運転席周りのデザインもフルデジタルメーターを採用することで昨今のトレンドはしっかり押さえています。
(廉価グレードに従来型メーター仕様が残るかは知りませんが)

また、ゴルフVIIでは変な位置に付いていたタッチ画面もエアコン噴出口より上位にセッティングされ、運転視界を妨げる危険性はかなり減りました。


とはいえ、ステアリングにスイッチがゴテゴテと配置されているのはあまり見た目が良いとは言えません。

まぁ308のi-Cockpitのように大半の操作をタッチ操作で行う危険性に比べれば良心的と言えるのかもしませんが。


他にも全車速対応型ACCや歩行者対応の自動ブレーキなど安全装備についても出し惜しみせずに投入してくるようですので、商品力としてはかなり高いものになることが予想されます。

あとは販売価格をどのあたりに設定するかによりますが、国産車からの乗り換え需要をうまく捉えることができれば大躍進の可能性もあると思っております。

今年は新型ポロと後半に投入されるSUVのT-Rocでまずは国内販売2位の座を奪われたBMWを再逆転するのが至上命題であると思います。

久々に本気のVWが見られそうで外野としても楽しみにしております。



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