FCAからお手紙。クライスラー正規輸入終了 pic.twitter.com/QCiO1uasZ5
— ひろ。。 (@hiro_a_marines) 2018年1月15日
クライスラーオーナー様(前略)さて、FCAジャパン株式会社は2017年12月末日をもちまして、クライスラー車の正規輸入を終了致しましたことをご案内いたします。なお、全国のクライスラー正規販売店は、2018年より日本初のSUV専売「ジープ正規ディーラー」として営業を継続いたします。点検・車検、整備などのアフターサービスにつきましては、全国のジープ正規ディーラーにて引き続き対応させていただきますのでご安心ください。(中略)オーナー様におかれましては、今後ともクライスラー車およびジープ正規ディーラーをご愛顧くださいますようよろしくお願い申し上げます。
なお、現時点においてこの件に関してクライスラーならびにFCAジャパンの公式ページでの言及はありません。
2016年にフォードが撤退したのも記憶に新しいですが、昨年6月に日経が撤退を報じてましたが、少し時期が早まって2017年末での終了となりました。
”クライスラーブランド”の撤退報道ね。イプシロンの派手な失敗もあってその後まともに販促してなかったので既定路線。フィアット、JEEP、アバルト、アルファロメオは継続、と。|クライスラー、18年にも日本販売撤退 :日本経済新聞 https://t.co/NCcSJIx1Q2
— 海鮮丼太郎 the Junker (@kaisendon) 2017年6月19日
FCAグループ(Fiat、AlfaRomeo、Abarth、JEEP、Chrysler)の中で唯一販売が低迷しておりましたので特に驚きはありませんでした。
直近10年間の実績を見てみるとこんな感じです。
2007 | 2,334 |
2008 | 1,588 |
2009 | 877 |
2010 | 775 |
2011 | 608 |
2012 | 777 |
2013 | 1,774 |
2014 | 1,286 |
2015 | 464 |
2016 | 281 |
2013~2014年に数字が回復しているように見えるのはイプシロンの影響です。
ただしイプシロンは強気の販売目標でかなり多くの在庫を持ったものの実績が芳しくなく、大幅値引きや一度登録して登録済み未使用車として大量に処分しているので実質的に販売は失敗。
あれでクライスラーは日本で売れないということが確定したと言っても過言ではないでしょう。
残念ながらこれが現実です。
世田谷の店舗が顕著でしたが、JEEP&クライスラーの扱い店だったのがリニューアルでJEEP専門店になったりと、実質撤退の準備は進んでたわけでそれを公式に表明する時期が来たってことでしょうね。
で、他国の状況はどうなんだろう?と調べてみたら、同じ右ハンドルのイギリスからは2015年に撤退してました。
Chrysler Pulling Out of UK
日本におけるアメリカ車の販売は苦労の連続ではありました。
それでもクライスラーは「ボイジャー」や「PTクルーザー」などは愛好家も多くそれなりに売れた時期もありましたが、残念ながらそれらはむしろレアケースであり、“日本車キラー”とメディアが煽った「ネオン」やDodgeブランドを導入してみたりと、日本市場導入など打てる手はすべて打ったと思います。
それでも実績が伸びなかったのですからこれはもう商品とニーズがマッチしてなかったということでしょうがないことだと思います。
クライスラーの撤退をバカにする向きもあるようですが、その取り組みが万全だったとまでは言いませんが、日本市場でシェアを拡大するためにいろいろトライアルしていたのは事実ですので、その努力に対しては敬意を払うべきだと思います。
クライスラー販売に携わった皆様、お疲れ様でした。
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