わずかに残った、ソニーの良心

 
 
技術スタッフの意地か。
最近のPS3のシステムアップデートが神がかっている件について。
惜しまれるのが、それらの機能を使うことがほとんどないということなのだが。

そんなわけで、マーケティング上の失敗を技術陣が補うように、地味にアップデートが繰り返されている。
その中でも象徴的なのが、日本版モーターストームにオンライン拡張パック無償配信を実現したということだ。

日本版モーターストームは、PS3の発売に合わせるために、本来実装予定だったオンライン対戦機能を省いた形で発売された。
それでもクオリティ的には他のPS3ソフトの中でも一歩抜きん出てはいたものの、世はオンライン全盛時代。
まったくネット対戦の要素がないことでゲームの興を削がれた形だった。

それから遅れること数ヶ月。
北米版モーターストームは、このオンライン対戦機能付きで発売され、日本のモーターストームファンを激怒させた。

北米版を買いなおす者も多かったが、それ以前にPS3に愛想を尽かしてしまったものも多かっただろう。

そうこうしているうちに、ゲームとしての旬を過ぎてしまったモーターストームだが、ここで本来のあるべき姿としてやっと完全版リリースということになったわけだ。
3月の時点でこの対策が取れていればもう少し状況も変わったろうに・・・などという事は言わないよ。

とりあえず、多くのファンが望んだオンライン対戦を無償で実現するという要望に対して、遅れはしたもののその期待に応えたソニーの開発陣には感謝と労いの言葉を送りたい。

そして、久多良木を筆頭にPS3のマーケティング関係者は全員氏ね、と。
 

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