日本でもカルト的な人気を誇り熱烈なファンが多い事でも有名なブレードランナーの新作『ブレードランナー2049』の公開が近づいてきました。
事前情報はかなり厳密に管理されて少しずつ明らかにされてきましたが、アメリカでは日本に先駆けて10月6日から公開されるということもあり、ようやく作品に関するニュースを目にするようになってきました。
ウォールストリートジャーナルの記事ですが、ブレードランナーと言えばやはり登場する企業名が注目されます。
アタリやパンナムもそうですが、我々日本人としてはやはり「強力わかもと」のイメージが強烈に残っていますね。
しかしあれ、昨年行われた東京コミコンでわかもと製薬に無断で使用されていたなんて話が披露されておりました。
コンプライアンスの厳しい昨今では想像もつかない出来事ではありますが、まぁ大らかな時代でしたね。
で、そんなブレードランナーではありますが、新作の公開にあたり最も注目されるデザインの一つにスピナー(空中を飛行する車両)があるわけです。
予告編映像でもその存在がいくつか提示されていますが、そのスピナーがなんとプジョー製である、と。
5月に海外のツイートを偶然目にしてこんなエントリーを書いてました。
2049のスピナーがプジョー製?
ただ、この件がその後日本はおろか海外でもあまり話題になることがなく、ひょっとしてこれはファンが二次創作した何かなんだろうか?と半分ぐらい懐疑的に見ておりました。
思い起こせば前作でもスピナーのバリエーションの中にアルファロメオ・スピナーが登場するなど、(許諾を得てたかは知りませんが)実在の自動車メーカーを使用したケースがありました。
「ブレードランナー2049」においても上記のWSJのニュースにあるようにプジョーがその名前を使用することを許諾していることは間違いないようですね。
で、不思議に思うのが、世界中で話題になるこのタイミングにおいても、プジョーさんからはなんら公式なインフォメーションが出ていない点なんですよね。
歴史的作品の続編であり、またカーデザインの先鋭的ビジョンとして世界中から注目されている割に、プジョーの寡黙さがむしろ不気味でもあります。
普通この手のコラボレーションが行われた場合、それを最大限にプロモーションに活用しようと考えるもんですが、事前のネタバレを回避するために箝口令でも敷かれていたんでしょうかね?
熱烈なブレードランナーマニア曰く
どうでもイイけど、新車両カッコ悪いんだよな
? もろったー (@morotter) 2017年10月4日
らしいんですが、それはそれとして良くも悪くもスピナーのデザインが注目される事に変わりはありません。
しかしその割に、プジョーさんの沈黙の影響もあってか、日本に限らず世界でもこの件があまり話題として語られることが少ないように見受けられます。
まぁ大半のブレードランナーマニアがアメリカに棲息しており、そのアメリカでは長らくプジョーが販売されていないという事からスルーされ気味という事情もあるでしょう。
とはいえ、PSAとしてアメリカ市場に再参入を目論んでいるのであれば、何らかのアピールはあってもいいんじゃないかと思うわけですが…
今後様々な設定資料が続々と公開されることになるでしょうから、せめてプジョーファンな人たちはその劇中でのプジョーさんの活躍に期待し、その情報を広める努力でもしてみようじゃありませんか。
(ぞんざいな扱いだったらどうしよう?という一抹の不安はあるのですが…)
そんなわけで日本では10月27日から公開です。
なんと東京モーターショーのプレビューDAYとバッティングしてしまったので、当方はダブルヘッダーで有楽町の爆音上映に行ってきます。
"Black Out 2022"
"2036: Nexus Dawn"
"2048: Nowhere to Run"
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