今年は2年に1度の東京モーターショー(TMS)の年ですね。
5月に開催概要が発表された時のエントリーでも触れましたが、今年は国内市場が堅調にも関わらず海外ブランドの出展数が15ブランドと前回に比べて大幅に減少することとなりました。
フィアットグループの不参加に加えてBMW MINI、ジャガー、Land Rover/Range Roverのイギリスブランドがそろって不参加を表明したことによります。
フィアットは方針をコロコロ変えるので想定内だったのですが、国内市場が堅調でなおかつプロモーションも積極展開を続けているBMW MINIやジャガーが出展しないことにどんな理由があるのか?
当方は政治的な思惑が働いていると見ておりますが、ここら辺を突っ込んで調べているモータージャーナリストはいらっしゃいますかね?
ご存知の方がおられましたらご一報ください。
そんなTMSではありますが、開幕すればそれなりに混みあいます。
特にコンパニオンに群がるカメラ小僧親父やカタログ集めることに夢中になってるヲタを避けながら各ブースを巡るのは正直言って疲れます。
そんな需要に応えるためか、ここ最近のTMSでは開幕前日にプレビューDAYを設定し、その日限定のチケットを割増料金で設定するようになりました。
このプレビューDAYチケットは2万枚限定となっており、会場内を混雑なくじっくり見て回ることがことができます。
正確にはこの日は出展企業関係の招待者も来場するので実際の会場内の人数は4万人ぐらいではないかと思われますが、それでも最も混雑する土日に比べれば1/3程度の人数ですから快適なレベルと言っていいのではないでしょうか。
そんなわけで平日に休みの取れる方にはプレビューDAYがオススメであります。
で、そのプレビューDAYのチケットが今日から販売開始になっております。
モータージャーナリストのガイドツアー付きのチケットもあったりしますが、以前清水和夫氏のツアーに参加したときはそれなりに楽しかったのですが、最近は見るべきものがハッキリしており、話もブースの関係者に直接聞いているのであまりガイドツアーの必要性を感じていません。
お好きな方はどうぞ、といったところでしょうか。
ところで。
TMSの存在感が希薄になりつつある昨今、その存在感をアピールしたいという気持ちはよくわかるのですが、なんですかこれは?
で、これをデザインした奴は誰だ。あのホンダの最低CM「負けるもんか。」と同根のセンスの悪さを感じる。肩に力が入りすぎだよ。 pic.twitter.com/h9tbGUEgK3
— 海鮮丼太郎GIXXER (@kaisendon) 2017年8月1日
参考までにホンダの「負けるもんか。」も載せておきますね。
なんつーか、まあ、アレですね。
個人的にこういう肩に力の入り過ぎたメッセージはキライです。
世界がコネクティッドカーや次世代パワートレインへの取り組みを強めてはいるものの、一般価格帯のEVを世界で初めて市場に投入したのは日本のメーカーであり、充電インフラなど諸問題を苦しみながらも着実に解決してきたのが今の日本の状況です。
自動車メーカーに限らず多くのサプライヤーが新しい技術に前向きに取り組んでいるのだから、そういう技術にこそが今回のTMS2017の見どころでもあるわけです。
各出展者の興味を惹く展示に工夫が必要なのは当然ですが、運営側もそうしたメーカーに限らない技術展示の魅力といったところまでアピールすることを期待したいところです。
単にカッコいいクルマやスペックを見て一喜一憂するだけの低俗なメディアにも、その辺の努力を期待したいところですが、これはまぁ難しいかなw
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