ハッシュタグ #PeugeotFans の取り組み

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一方通行の情報発信はソーシャルメディアの使い方としてその性質上そぐわない、なんて話は当BLOGで過去に何度も指摘してきました。

2015年にプジョーさんがtwitterアカウントを仕切りなおした際のエントリーでその理由について書いています。

過去は無かったものとして、プジョーさんがtwitterを開始


そんな中でプジョーさんに動きが見られました。

プジョーさん公式アカウントが6月30日突如、「#PeugeotFans」というハッシュタグを付けて画像の投稿を促すようアナウンスしました。


基本的なおさらいですが、ハッシュタグの付けられた投稿はそのタグを辿ることでその話題に言及している投稿をまとめて見ることができます。

多くの人が集うイベントやテレビ番組で共通の話題を共有する目的でハッシュタグ運用は一般的なものになっています。
例えばプジョーさんの直近の事例では昨年行われたPEUGEOT LION MEETING 2016で運用された「#PLM2016」というハッシュタグが記憶に新しいですね。(何故かインドネシアのイベントとタグが被って残念な感じになってましたが)

ハッシュタグというのは何でも適当に設定すればいいというわけでもなく、ある程度目的が明確になってないとうまくいきません。

たとえば「#peugeot」は対象が散漫過ぎてイメージが湧かず何が集まってくるかわかりません。逆に「#NewSUVPeugeot3008」では対象が限定され過ぎて数が集まりません。

そんなわけで割と目的が明確でイメージしやすい「#PeugeotFans」ですが、このハッシュタグそのものは海外ではずいぶん前から使われており、公式ではプジョーイタリアのアカウントが促す形で投稿数が増えたのは2013年末頃でした。

とはいえプジョージャポンとしてこの手の動きはほとんど見られず、そもそもtwitterアカウントの仕切り直しをしたのが2015年3月の話ですから、そこから2年経ってようやく動き始めたという感じでしょうか。

ただしこれ、どうやら日本法人ではなく本国主導っぽいですね。

プジョースペインやポルトガルの公式アカウントも日本と同じようなタイミングでハッシュタグを付けた投稿を促すようツイートしていたりします。



投稿を促すハッシュタグの運用はオーナーの参加意識を高め、それが楽しいと感じてもらえるとブランドに対する高感度(≒忠誠度)が高まります。

集まった画像をCGM的に活用することでプジョーとオーナーという縦の繋がりを、そしてオーナー同士の横の繋がりをも演出する効果を生み出します。

もちろんクオリティのコントロールが効かないことによりイマイチな写真も散見されますが、それでもオーナーひとり一人の想いが写真に込められているわけです。

こういう積み重ねはメーカーに取って特別な資産と言っても過言ではないでしょう。

そうした資産をうまくコントロール(運用)するテクニックが求められるわけですが、まずは投稿の数が集まらなければ意味がありません。

上記で紹介したエントリーではマツダを成功事例として引き合いに出していますが、現在の運用をSNSに移行する前、マツダWEBで定期的に開催されていた「マツダ車のある風景コンテスト」の頃から素晴らしい写真が集まっていました。

今も「#マツダ車のある風景」のハッシュタグで素晴らしい写真が集まり続けるのは、投稿したくなるようマツダが運用を工夫しているからです。


プジョーさんでも過去に「Le Club Peugeot」というオーナー向けサイトの企画として写真を投稿してもらう『ギャルリープジョー』というコーナーがありました。

最初でこそ魅力的な「プジョーのある風景」が集まりましたが、比較的早い段階で更新が途絶え、結果としてコンテンツとしての魅力が失われてしまいました。

あの頃に比べれば運用のルールと手間は格段に軽減されてますので、うまく投稿を促し、賑やかなハッシュタグになるよう演出してください。



種は蒔かれました。

次のフェーズは肥料と水を与え、収穫を目指すことにあります。

これからが本番です。
運用の中の人、頑張ってください。



そして我々プジョーファンがやるべきことは、素敵なプジョー車のある風景を投稿することだと思うわけです。

我々も頑張りましょう。


…などと言ってみたものの最近プジョーさんの写真を全然撮ってなくて愕然としております。

週末は娘さん連れてどこか行ってきます。



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