長いこと出るぞ出るぞと言われつつようやく国内導入が発表された新型NSXが、青山のショウルームに展示されていました。
たまたま帰りに通りがかってじっくりみて見ました。
デザインについていろいろと言われてはおりますが、2016年という今現在のスーパーカーの在り方としては悪くないと思います。
なによりホンダからNSXが出たということが一番重要なわけですから、発売したことは喜ぶべきことですね。
ただ、写真の右奥のほうにホンダのスタッフがなんとなく不安げにこちらを見てます。
この表情にNSXの置かれている立場がなんとなく垣間見えます。
ホンダはNSXをどう売りたいのでしょうか?
NSXによってホンダというブランドをどうアピールしていきたいのでしょうか?
そのあたりの戦略がイマイチよくわからない、というか売り方に迷いが見られる気がしてなりません。
値段が高いことは問題ではありません。
その値段に見合ったパフォーマンスを発揮すればいいのですから。
しかしブランドイメージという点で富裕層が本当にNSXを欲しいと思う状況でしょうか?
初代NSXの頃はまだモータースポーツのホンダというイメージがあったからこそあれだけの支持を得たわけですが、今はその当時の残光に頼らざるを得ないほどホンダという会社のイメージが変容してしまいました。
アメリカホンダはまだブランドイメージを保てているのでそれなりに受注は好調のようですが、日本でNSXが売れないとしたら、それは商品力ではなくホンダのブランド力が落ちたからと言うことになると思います。
そうならないためにもホンダのスピリットを感じ取れる富裕層がいるのなら、積極的に新型NSXを支持して欲しいと思う次第であります。
とはいえ投機的に買われて海外に流されるのが大半なんだろうなあ・・・
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