昨年の東京モーターショーで国内初お披露目され、2017年の販売開始とアナウンスされて以降特に動きのなかったC4カクタスでありますが、ようやくティザーキャンペーンのスタートであります。
ご存知の通りグループPSAは自社のブランドをプジョー、シトロエン、DSと3つのブランドを独立して運営する方針にしましたが、その影響もあってシトロエンは新車の投入もプロモーション展開も比較的冷遇される事態となっておりました。
そんな中でシトロエンらしい起死回生を狙った一台として注目の集まっていたC4カクタスでありますが、仕様変更を待っての国内投入ということで2013年に本国で発表されてから3年半遅れの形になりました。
当BLOGではカクタス導入に関してはいろいろ書いてきましたが、PCJが方針を決定したのならそれはそれということで導入時期についてはこれ以上言うことは特にありません。
ただしデザインの世界は移り変わりが激しく、カクタスが鮮烈なデビューを果たして以降、そのデザインエッセンスは内外問わずいろんなメーカーがパクり参考にするようになって新鮮味は薄れてきてしまったのは事実ではあります。
とはいえ“シトロエンからこのデザインのクルマが出てきた”ことが重要であり、今後うまくプロモーション展開を仕掛けていけば大きな注目を集めることが出来ると思います。
ですので東京モーターショー以降冷え込んでしまった消費者の興味をもう一度フルバーナーで加熱して発売時に最高潮に持ってこられるかどうか。
PCJの宣伝部門の手腕が問われます。
…とここまで書いてきましたが、少々気になっている事もあります。
すでに一部のディーラーで顧客向けに情報が開示されて、商談がスタートしているようですね。
限定車ではよくある話ですが、導入台数が決まっている場合欲しい仕様を確保するために情報を誰よりも早くキャッチし、予約を入れるのが鉄則というケースがあります。
ディーラーとしても予約を受けてしまえばそれを口実にメーカーに対して在庫の割り当てを主張できますので顧客にとってもディーラーにとっても早期予約というのは都合がいいわけです。
ただ今回はその動きが性急かつアンコントールになっていると思われるのが気になっております。
言葉は悪いですが、売上が欲しくて前のめりになっているディーラーがある一方でまったく情報なしと対応するディーラーもあったりします。
これは情報解禁日をPCJが設定していてそれを律儀に守っているのか単に顧客対応がズボラなのか可能性は二つあるわけですが、情報統制がまるで機能していない印象を受けます。
予約やディーラーによる在庫の仮押さえが行きすぎると、いざプロモーションを始めて一般の消費者がカクタスに興味を持って商談した時にはもう選べる選択肢がほとんど残っていないなんてことにもなりかねません。
それはすなわち大きな売り逃し、機会損失を生むことになります。
車種、ディーラー数ともに少ないシトロエンがC4カクタスに掛ける期待が大きいのは理解できるのですが、従来のシトロエンオーナーだけでなく他車種や国産車からの乗り換えを検討する消費者が多くなることが想定されます。
つまり見込み客の層が広くなるからこそ大切に売って欲しいクルマだと思うわけです。
ティザーキャンペーンと連動して商談の解禁日を決めてしまうか、もしくは受けたオーダーは確実にデリバリーする供給体制を整える必要があるんじゃないかと思います。特にC4カクタスという車種については。
初期ロットは早い者勝ちだとしても、その次のロットを最小限のタイムロスで確実に供給する体制を作れるかどうか?(っていうか供給する気があるのか)
その力量が問われることになりますが、PCJはシトロエンブランドの国内展開にどれだけ真剣に取り組むつもりなのかを図る上でC4カクタスのプロモーションからデリバリーに至るまでうぉちしておくべき事例ではないかと思いましたとさ。
この記事へのコメント
o.w.c.f
シトロエンに興味ない、というか知らないひとは一生知らないままでしょ。
かなりステキな車なのに!
Kozot
社外品の外付けナビ以外の設定やマニュアルの日本語化などなどただ設定価格は他の並行輸入よりかなり安くするみたいです。ですから元々欲しくてメーカーでの保証とメンテがつくメリットがあるのであえて新規客をねらっていないのでは。
何だかな~と思うのですが。
海鮮丼太郎
>Kozotさん
コメントありがとうございます。
思うところがありまして、ちょっと返信コメントは控えさせていただきます。
もう少ししたらエントリー書きます。
ぴの吉
話題に出ないので投稿にためらいましたが。
ETG5は悪くはないですが、2年待ってこれでは、
触手が伸びません。