先日のメールマガジンに対するアンケートが実施されたように、打った施策がどのような反響を呼んだのかを把握することは大切なことであるわけです。
メール配信の欠点としては、発信が一方方向ということもあってその感想をフィードバックする手段が無い点にあります。
だからこそソーシャルメディアを使った宣伝がクローズアップされてきたわけですが、twitterのいかんとももしがたい運用を見ると、ノウハウ持った人が中にいないんだろうなぁ、ということは容易に想像できます。
それに対してfacebookについては「いいね!」を集めることにはとりあえず成功しているので、今後のプロモーションの軸をこうした方向にうまく広げていければいいですね、なんてことが言いたかったりするわけです。
ソーシャルメディアの活用に壊滅的にセンスのなかったプジョーさんですが、Facebookの「いいね!」に関しては意外にも健闘しています。
調査時点での各公式ページの「いいね!」数を調べてみるとこうでした。
プジョー 44,008 https://www.facebook.com/PeugeotJapon
シトロエン 23,268 https://www.facebook.com/Citroen.Japon
ルノー 7,451 https://www.facebook.com/RenaultJapon
VW 37,324 https://www.facebook.com/VolkswagenJP
意外なことにVWよりも多くの「いいね!」を集めております。
「いいね!」を集めるためには積極的な広告展開をするのが一番効果的ではあったりするのですが、それでも車を持っていないであろう人も「いいね!」を押しているということは、まだまだ一般層におけるプジョーというブランドならびに知名度は十分にあると言えますね。
とはいえ、情報の発信の仕方としては、従来通り一方通行的に更新するだけで、ユーザーとのコミュニケーションを取る姿勢は一切見られません。
また、付けられたコメントに関しても関係ない文句やわざわざ「興味がない」と書いていくひねくれ者ばかりで殺伐とした感が否めませんw
この辺り、好意的なコメントが増えてくれば消費者のマインドも変化してきた証になるかと思いますので、地道にイメージを改善していくしかありませんね。
別に慣れ合う必要はないのですが、ソーシャルメディアのメリットはコミュニケーションにありますので、せっかく運用するなら一歩踏み込んでみてはどうかと思うのですが、どうっすかね?
などと書いてますが3年経過して「いいね」の数だけ見れば最新の状況では
ブランド | 「いいね」の数 |
プジョー | 9,394,365 |
シトロエン | 9,724,183 |
ルノー | 19,757 |
VW | 27,195,425 |
(2016年8月18日現在)
と大きく変化しています。
プジョー、シトロエンともに認知度という意味では(プロモーションで「いいね」をかき集めたというのは置いといて)抜群にあるということになります。
それでもVWの1/3程度ですが。
ルノーだけが極端に低いのがむしろ気になりますね。
ついでですのでその他のメーカーも見てみましょうか。
ブランド | 「いいね」の数 |
Mercedes-Benz | 184,813 |
BMW | 187,977 |
BMW MINI | 11,036,104 |
Audi | 317,585 |
VOLVO | 85,610 |
FIAT | 112,641 |
JEEP | 121,547 |
(2016年8月18日現在)
販売絶好調のメルセデスはBMWと同等の「いいね」しか集められておりませんので、むしろfacebookの運用方針は最低限の情報提供に留めるつもりなのでしょう。
それはすなわち金を出して「いいね」を集めても費用対効果は薄いということを意味します。
BMW MINIが突出して多いのは、そのブランド戦略がソーシャルメディアとの相性が抜群にいいため、むしろ積極的に利用しているからという見方が出来ます。
世界の主要モーターショーへの出展を見送り、今後のプロモーションはネットなど新しいメディアを活用するという方針を打ち出したボルボですが、日本の状況を見る限りfacebookを積極的に活用しようという気配は感じられませんね。
このあたりはメルセデスやBMWと同じく最低限の情報提供だけしていればいいという考え方のようです。
フィアット、ジープも同様ですね。
すでにご存知の方も多いと思いますが、facebookは限られた者の中での情報を伝えたり議論するには向いているのですが、世間の話題を喚起するようなプロモーションにはむしろ不向きであったりします。
その辺りはInstagramやtwitterとWEBを連動させる仕組みの方がよほど効果的であります。
しかも一方通行的な情報発信がメインとなってコミュニケーションを取るつもりがないため、各社ともにfacebookアカウントを作ったものの、正直言って持て余しているというところではないでしょうか。
ってことで、メディアは旬の時に一番旬な活用方法をしないと何の意味もありませんよ、ってことが3年後の今になって追記すべき事項ということになりますでしょうかね。
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