異変に気付いたのは年末に差し掛かった時のことだった。
いつものように出かけようと駐車場からプジョーさんを出そうとしたら、クルマの下に青い液体が漏れ出していた。
来た。
例のアレが来た。
生まれて12年もすれば女子の誰にも訪れるアレが来た。
ってそんな話じゃない。
そもそも色が違うし。
赤飯炊いて祝う類のものではない。
・・・下品ですまん。
夜だったので漏れている箇所がどこだか特定ができなかった。
翌日朝にもう一度チェックしたところ、どうもフロントバンパー下部が濡れている。
どこからか漏れた液体がフレームを伝ってバンパーの下部に集まったということだろう。
ここから想定されるのは、ラジエーターからの冷却液漏れだ。
そうなると修理は2ケタ万円を覚悟しなければならない。
いよいよ決断を下さなければならない時が来たのか?
307swを手放す、という決断を…
クルマの乗り換え理由に「修理費の高い故障が発生した時」というのが今も昔もかなりの高い率を誇る。
ラジエーターの故障はその乗り換えの理由に十分なり得るレベルだ。
まずやるべき対策を取ることにする。
写真を撮りディーラー営業マンの見解を聞く。
確かに冷却液の可能性が高いので、まずは水を補充して近所のカー用品店で見てもらい、状況を確認したほうがいい、とのこと。
リザーブタンクを確認し水を補充すると・・・あんまし入らない。
完全には抜け切ってないのか?
その足で急いで近所のオートバックスへ駆け込む。
とりあえず冷却水に混ぜることでラジエータの穴を塞ぐ液剤、たとえばこんな製品
ラジエーターのモレストップ (SOFT99)
を使って応急処置を試みようと店員に相談してみた。
先ほどの水を補充したらあまり入らなかったという話をすると、「状況を確認してみましょう」ってことで店員とメカニックの人がチェックをしてくれた。
下から覗き込むと、確かに何か青い液体がバンパー下部に付着している。
しかしラジエータからの液漏れであれば、経過した時間からするとかなり量が減っていないとおかしい。
ライトでラジエータあたりを照らしてみるものの、何か液体が漏れ出ているようには見えない。
しかし、何かの液が漏れている。
結局原因を特定することはできなかったものの、この時点でもリザーブタンクに必要量の冷却液が残っていることを考えると漏れのスピードがかなり遅いことが考えられるので、変に液剤を使わずそのままディーラーに持っていったほうがいい、とのアドバイス。
さて、いったいこれはどうしたことなのか?
週末にディーラー入庫の予約を取り、改めてオーバーヒートを気にしながらディーラーへ。
リフトアップして状況を確認すると、確かに何か漏れてるが冷却液ではないっぽい。
はて、これはいったい何なのか?
右フロントのインナーフェンダーを外してみると・・・
「あぁ、ウォッシャー液ですね。」
「ほぉ、ウォッシャー液ですか。」
緊張が一気に解けて脱力した。
念のため水をウォッシャータンクに注入すると、その場で勢いよく漏れ出てきた。
こんだけ派手に漏れてるのに、何で今まで気が付かなかったんだろう?
少し考えてすぐにピンときた。
ウォッシャータンクには今まで水を入れていたのだが、冬を迎えるにあたってつい先日青色のウォッシャー液を入れたばかりだった。
それがウォッシャーポンプの故障により漏れ出し、フェンダーを伝ってバンパーを濡らしていたわけだ。
駐車場の染みはそのウォッシャー液だったわけだ。
今まで水だったから溢れてもそのまま蒸発して痕跡が残らなかっただけなのだ。
なんとも間抜けなオチになってしまった…お恥ずかしい。
「ウォーターポンプだったら在庫ありますからすぐ直せますよ」
さすが公式ディーラーのサービス工場は対応が早い。
待つこと30分ほどで作業は完了。
壊れたウォーターポンプを見るとフロントとリアを切り替える部分が見事に破損して液がダダ漏れ状態になっていましたよ。
そりゃ補充してもすぐになくなってしまうわけだ。
てっきりラジエーターが壊れたものと覚悟して2ケタ万円、下手すりゃクルマ乗り換えなんてことまで想定して暗い気持ちでディーラーを訪れたのに、結局支払ったのは1万円未満。
この程度で済んで本当に助かった。
整 備 内 容 | 技術料 | 部品代金 |
ウォッシャーポンプ 643475 | 2,592円 | |
ポンプシール 643445 | 864円 | |
整備工賃 | 5,400円 | |
合 計 | 8,856円 |
改めて撥水効果のあるウォッシャー液を補充して、再び307swは絶好調になりましたとさ。
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