そんなわけで、気が付いたら307swの6回目の車検を迎えた。
6回目ということは、13年間乗ったということになるわけだ。
そして13年ということは国の愚策によって重量税の負担引き上げの対象になるということだ。
(24,600円 ⇒ 34,200円)
乗り換える気がゼロではなかったものの、相変わらずピンとくるクルマとの出会いがなかったこともあり、今回は躊躇なく車検を受けることにした。
走行距離は74,821km。
2年前の5回目の車検から8,446kmの走行ということになり、前回に比べれば走行距離は増えている。
これは赤さんが生まれたことで病院への送迎や嫁の実家へ行く回数が増えたからというのが関係しているが、相変わらず遠出の旅行の機会は増えていない。
この2年のトピックとしての遠出は毎年の車山高原のフレンチブルーミーティングと、昨年夏のルーツと思い出を巡る旅(この日以降の数エントリー)ぐらいしかないのは寂しいところ。
戦友との別れなど周りでは乗り換えの話を目にする機会も増え、コミュニティへの書き込みもずいぶん少なくなった。
しかしそれでも、307swはお気に入りのクルマだし、この魅力を上回るクルマが出てこない限り乗り換えるつもりはない。
今回の車検の中身を語る前に一言。
「誰だ?輸入車の維持に金が掛かると言ったのは?」
ってぐらい、我が家のプジョーさんは思っていたほど手は掛かっていない。
厳密に言えば、前回の車検を受けてからこの2年間の間に、
・ABSセンサーの故障
・ウォッシャーポンプの故障
この2ヶ所のトラブルが発生している。
これについては後述する。
こうした個所は都度対応していたので、車検に臨むにあたって消耗品など定期交換の必要な部分を除いて、車検に必要な整備箇所は一箇所も無かった。

最初の見積もり提示には運転席側ドアのウェザーストリップの破れによる交換推奨の見積もりが入っていたが、実用上問題ないということで今回はスルーしている。
全般的に工賃が高めだが、これはもうしょうがない。
先日たまたま国産車と輸入車の維持費はどこが違うのか?という話題があったので調べてみたが、大きく異なるのが点検整備一式の料金が国産と輸入車ではけっこう違うことがわかった。
この辺りは改めてエントリーにまとめてみようと思う。
エンジンオイルは別途近所のジェームスで定期的に交換しているので今回の車検では必要なし。
結果としてほぼ最低限の整備による車検となったわけだが…トータルで15万近く掛かっている。
エンジン&シャシー洗浄ならびに洗車に関しては必要と思ったからやってもらっているが、一般的に必ずやらなければならないものではないので、ケチるとしたらここで1万ほど節約はできる。
しかしそれでも14万円。
冒頭でも書いた通り、13年を経過したことにより重量税が1万円近くアップしたのが響いている。
来年からは春の自動車税も値上げされるので維持費はさらに上昇傾向だ。
自動車メーカーは新車の販売が最優先なので旧車の増税に関して反対の姿勢はほとんど見せていない。
議連が立ち上がっているものの、その主張は本来のニーズとは合致しておらずこの辺りもあまり期待できない。
「幅広く自動車文化を考える議員連盟」立ち上がる!!
— MagX(ニューモデルマガジンX) (@CyberMagazineX) 2016年5月19日
古屋圭司、務台俊介両代議士らが呼びかけで。
呼びかけ人会で配布された資料の一部を掲載します。 pic.twitter.com/SULUwxRS87
「幅広く自動車文化を考える議員連盟」あんまし筋が良くないな。優遇はいらないんだよ。利用状況に応じて公平に課税してくれればそれでいいんだよ。それと、ノスタルジックカーを名車みたいに限定すんのやめてくんないかな。これじゃ普通に大衆車を乗り続けてる連中が蚊帳の外じゃないか。
— 海鮮丼太郎LOOX (@kaisendon) 2016年5月19日
特に地方においてカーシェアやライドシェアといったインフラが整備されるにはまだまだ時間を要する状況であり、移動の足としてのクルマのニーズはまだしばらく続くだろう。
貧富の格差が広がる中で誰もが新車を買える時代でもなくなっている。
買い替えのできない層の負担が増えることで新たな生活困難者が生まれるのではないかという懸念を当方は持っている。
(まぁ移動の足としてなら昭和の頃みたいに原付バイクや自転車使えばいいじゃん、とか思う部分もあるが)
話がそれたので戻す。
今回の車検の費用は約15万円だったが、前回の車検から2年の間に発生したトラブルについて改めて記載しておく。
ABSセンサーの故障について。
ある日高速道路を走っていると突然ABSランプが点灯。
特に走行に支障はないものの、ブレーキを踏んだ時にABSが変な介入をしてくるようになった。
ディーラーで見てもらったところABSセンサーの故障ということでセンサー一式交換で18,576円だった。
ウォッシャーポンプの故障に関して。
最初ラジエーターがイカれたと勘違いして俺の中の全米が震撼したが、よくよく調べたらウォッシャ液がただ漏れただけだった。
ラジエーター一式交換だったら2ケタ万円コースであり、いよいよ乗り換えを覚悟したのだが、結果として掛かった費用は8,856円だった。
消耗部品のメンテとしては、1年点検でブレーキパッドがいよいよ残り数mmとなったので6万kmぶりに交換した。費用は14,904円。
(普段はマニュアルモードによるエンジンブレーキで減速しているのでフットブレーキをほとんど使わないためあまり消耗しない)
もう一つ、こちらは自爆によるフェンダーのキズを奇跡的な低価格で修理している。
神に感謝レベルの激安再塗装
こんな感じでまぁ維持費が安いとは言わないが、安全に楽しくクルマを操るコストとしては妥当なところではないかと思う次第也。
車検に限らず定期的な点検整備は人間に例えれば年に1度の健康診断みたいなものだ。
健康状態を把握し、問題がある個所は治療をして健康を維持する。
お金をかけるべきところとそうでないところをきちんと見極め、充実した人生を過ごしましょう。
というなんだかわからん言葉で本エントリーを締めさせていただく。
ちなみに今回の車検は世田谷SPが閉鎖し、有明と大田からご案内は頂いていたのだが遠すぎるという理由でプジョー新横浜にお願いした。
代車は日産のウィングロードだった。
燃費はいいのだが乗っててちっとも楽しくなかった…
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この記事へのコメント
お昼休み中
Twitterに書かれていた言葉、“利用状況に応じて公平に課税してくれればそれでいいんだよ。”は全くその通りと思います。
古い車の排ガスの質に問題があることは認めますが、大した距離を走らせない車にまで一律で加算税を課すとか、●●●沙汰としか思えません。
目くらまし目的の複雑な税制が見直されることは無いのでしょうが、自動車にかかる税金は全部燃料にかければいいと、ずーっと考えてきました。
トラック輸送業から文句が出ても、それは結局運送料に転嫁すればいい訳で、中期的に見れば全く問題にならないはずです。
ただ、最近になって商用電源からの充電で走れる車が出てきてしまったのが話を複雑にしてくれていて、こいつの取り扱いをどうするのがよいのか迷っています(って、私にあるのは投票権くらいなのですけどね)。
307SW続投とのこと。私もお家の事情が無ければ今でも初期型206を使い続けていたと思います。
うちもそれほど維持費がかからないいい子だったんですよ(MTだったから余計に)。
余計なお世話ですが、307を可愛がってやって下さい。