車内にパーソナルモビリティを搭載するという流れ

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先日発表された新型3008に関連して、プジョーさんは新たな移動手段の提供という意味で3008にマッチングする電動キックボードを発表しました。

日本に限らず世界的に都心部での移動に関してクルマ1台ですべてをこなすことは環境負荷を考えてもあまりエコな方法ではないという認識が広まっています。

だからこそのシティコミューターや電動サイクルなど都市部に特化したパーソナルモビリティの模索が始まっている訳ですが、プジョーさんからの回答がこの『Peugeot e-Kick』と名付けられた電動キックボードであるわけです。


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デザインはプジョーデザインラボが行い、開発、製造はマイクロモビリティシステム(MMS)が担当しております。

このMMSですが、電動パワートレインを採用したあらゆる乗り物をデザインしており、1950年代の元祖パーソナルモビリティとも言えるイセッタを新しいコンセプトデザインとして発表してたりとなかなか面白い会社です。

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話が逸れました。


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この『e-Kick』は最大約24km/hのスピードで12kmほど走行可能な電動キックボードという仕様となります。

新型3008と何の関連性があるのか?というと、荷室に設けられた専用のポートからe-Kickの充電が可能であり、約1時間ほどでフルチャージできるそうです。

つまり、

移動中に充電→e-Kickで移動→再び移動中に充電

といった使い方が可能になる、ということです。

この航続距離だと都市部の利用においては目的地への徒歩移動の代替手段としてピンポイントで使うあたりが落とし所でしょうか。

とはいえ、バッテリーが切れてもキックボードとしての使用は可能でしょうから、
都市部の移動手段としては(片手で持てる程度の重量であれば)実用的とも言えるでしょう。


とはいってもこのコンセプト、先にアウディQ3でやられちゃってるんですよね。


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車内に収納できることも、キックボードのスタイルであることも、まんまコンセプトが被ってしまっております。

被ったということは全体のトレンドがそういう方向に向かっているとも言えるわけですが。


ところで、あちらでは都市部の移動手段としてキックボードって一般的なんですかね?

日本においては法規上の問題から電動キックボードの認可を得るのは難しい(手間が掛かる)ため、これが導入される可能性は低いと思います。

むしろ日本で真剣に考えるとすると、折りたたみ電動自転車ということになるのではないでしょうか。

そして、それをクルマに積載している最中は急速充電できるようにしておくのがおそらく最も効率的かつ現実的な選択肢ではないかと思います。

現在のクルマではそうした急速充電に耐えうるシステムを搭載している車種は少なく、一部のHEVとPHEVが対応できるレベルです。

このあたりを改善するためにハイパワーの車内電源の共通規格なんてものが出てくるといいのかもしれません。

欧州勢が推進しようとしている「LV148=従来の12Vではなく48V電源を使うことで低コストで回生やアシストの効果を高める技術」であれば、車内電源機器へのハイパワー充電も対応可能になるんじゃないかと思ったりしております。



さて、ここまで書いてきてアレなんですが。

この“クルマの中に小型のモビリティを搭載する”というのは、日本人としてはやはり『ホンダシティ&モトコンポ』という素晴らしき前例があったことを思い出すわけです。

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モトコンポって発表が1981年なんですよ。
今から35年も前にあのコンセプトを商品化していたホンダというのは、本当にすばらしい会社だったと思います。

しかも2011年には東京モーターショーでEV版モトコンポのコンセプト出展もあったりしたんですよね。


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現在の法規に真面目に対応させるとここまでダサくなるという典型のデザインではありますが…

とはいえ、こういうのをさっさと市販化して先進性をアピールするのが今のホンダには必要なんじゃないかと思うわけです。

フリードスパイクに専用の収納スペース設置すりゃいいだけじゃんか、と思います。


ってことで、EVバイクなのか電動折りたたみ自転車なのかEVキックボードなのかはわかりませんが、電動パーソナルモビリティを車内に搭載する動きというのは今後一定のニーズを獲得していくんじゃないかな、と思っております。



あ、ちなみに。

夢を壊すようで恐縮ですがプジョーさんのe-Kick、おそらく相当高いです。

こちらはプジョーさんの電動自転車のラインナップですが、一番安くて約15万円。
デザイン重視のRG21は約25万円です。

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▲クリックで拡大

e-Kickはセンサーをいろいろ搭載してますので、そこにデザイン料が乗っかってくるとすれば恐らく安くても20万円程度といったところではないでしょうかね。

まぁ、好事家が個人輸入でもしない限り日本ではあまり関係ない話かもしれませんが。





この記事へのコメント

  • み。

    久々に m-cro のマーク見ました.

    https://microscooters.co.jp/travel/luggage.html

    数年前にこれ購入したもののあまり使えていません.

    https://www.youtube.com/watch?v=bs6AWRu-034

    こうなるハズなのに,恥じらいと,使ったら怒られるのではと思うとあんまり使えず.でも,真夜中の商店街を爆走したときは気持ちよかったです.

    あんまり関係ない話でした.
    2016年07月03日 12:16
  • 海鮮丼太郎

    >み。さん

    楽しいコメントありがとうございます。

    これ見たときむちゃくちゃ欲しいなと思ったんですが、所有している方がおられるとは思いもしませんでしたw

    やはり一番の敵は恥じらいでしたか。
    法規的には大丈夫そうな気もしますが、やはり勇気がいりますね。

    こういうのを恥ずかしげも無く使えるイケてるルックスと度胸を身につけたいものですが、来世に期待します・・・

    それにしてもベビメタモデルが出てるとか、まだまだ現役商品という感じですね。
    2016年07月04日 00:50

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