そんなわけで、モーターファンフェスタに出展していたプジョーさんのブースで中の人とお話して今まで疑問だったことにいくつか答えが得られましたのでこちらでご紹介しておきましょう。
ちなみにブースに展示されていたのは208 Allureでした。
他に持ち込んだ308GTi by PS、308 GT Line、208 GTi by PSは体験試乗会の車種として提供されていましたが、当方は残念ながら当選しませんでしたとさ。
208シリーズにおいては208 Allureが一番売れているんだそうです。
コストパフォーマンスから言えば208 Style(6AT)も悪くはないと思うんですが、ラグジュアリーモデルである208 Allureが売れるということは、プジョーさんの目論んでいる上位モデルを売っていきたいという狙い通りに推移していることになりますね。
では、Q&A形式で始めましょうか。
Q:最近静かだけど、どうよ?
A:今年は攻める。そのためにいろいろ仕込んでる。
最近販売が上向いてきたこともあり、プジョーさんとしては久しぶりに攻めのターンであるようです。
208、308シリーズが好調で、特に308が208を上回る月もあったとか。
普通はBセグメントの208が最量販車種であるはずなのですがCセグメントの新型308もグレード体系を見直したことで好調なセールスを記録しているとのことです。けっこう凄いことですよ、これは。
フォードの撤退やVWのディーゼルゲート事件によってそうした顧客が流れてきているのかもしれませんね。
そんなわけで、日本市場で頑張り続ける宣言も頂きましたので、これからどんな攻めの姿勢を見せてくれるか期待しましょう。
Q:ディーゼルはどうなった?
A:308、508ともにディーゼル投入は予定通り。現在スケジュールを調整中。
そんな好調なプジョーさんが攻めの姿勢に転ずる最大の武器となるであろう、ディーゼル投入のお話です。
VWのディーゼルゲート事件を受けてプジョーさんのディーゼル投入に関してもあれこれと不穏な噂が飛び交いましたが、508、308ともに国内投入することは確定だそうです。
現在スケジュールの調整をしているんだとか。
308に関しては1.6Lと2.0Lの2種類のHDiディーゼルエンジンを投入する予定とのことで、実用とパフォーマンスの両方のラインナップを用意する感じですかね。
VWがモタついている間に一気に攻めてしまおうという姿勢の表れとも言えますね。
Q:先日の立ち入り調査の影響は?
A:捜査そのものは無事終了しており問題無いことを近々発表する。
こちらのエントリーの続報となります。
PSAが排ガス不正の疑いで立ち入り捜査
“当グループは、拠点を置く全ての国において排ガス規制を順守していることを確認しており、その技術力に確信を持って、当局の捜査に全面協力しています。”
21日付のステートメントが国内で発表されましたが、立ち入り検査の結果問題なかったという旨のリリースを近々発表するとのことです。
またディーゼルの国内投入にあたっては不正をしていない根拠をきちんと解説した上で、優れたディーゼルエンジンであることをアピールしていくとのことです。
一次の熱狂は鎮まった感もありますが、VWと違って不正をしてなくてもちゃんと環境と実用性を兼ね備えたクリーンディーゼルですよ、というアピールは否が応にも注目を集めるでしょうから、そこでうまく話題になるといいですね。
Q:PEUGEOT LION MEETING 2016はいつ開催?
A:日程、場所、概要ともに検討中。
こちらのエントリーの続報となります。
今年のPEUGEOT LION MEETINGは秋開催だそうです
第2回目となるPLM 2016でありますが、秋に開催することはアナウンスされているものの、その内容については現在検討中であるとのことです。
昨年同様5月の開催にしなかった理由は、新車の準備などPCJ内部が忙しく手が回らないこともあり、焦って開催するよりしっかり準備して参加者に満足してもらえる内容にしたいからとのことです。
一部ご指摘もありましたが、秋はクルマのイベントが非常に多いため、それらとのバッティングを極力避け、日程と場所だけでも早めにアナウンスしてもらいたいという要望は伝えておきました。
また、昨年が有料イベントであったことについては、今年は無料化も含めてあらゆる可能性を検討するとのことです。
(無料イベントにすると内容がショボくなるし、有料では参加者が限定されるため双方のメリット、デメリットを鑑みつつ検討)
内容に関してはオーナーの希望を調査して、それで企画を立ててみてもいいんじゃないでしょうかね。
メーカーとオーナーが一緒に育てるイベントという切り口は、共感を育むには効果的だと当方は思う次第であります。
Q:フォードが撤退決めたけどPCJは大丈夫?
A:フォードとは考え方が違う。まだまだ日本で頑張る。
ハッキリと「大丈夫」という言葉が聞けたので安心しました。
プジョーもフォードもブームに乗って販売台数を急激に伸ばした時期がありながら、昨今ではその数分の一という台数まで落ち込んでしまいました。
しかしここ数年の輸入車市場の復調傾向もあり、販売を伸ばせる自信があるのでしょう。
その背景には今まで競合に比べるとパワートレインの部分で劣っていた部分がようやく改善され、攻めの姿勢に転ずることができたことも大きいのではないかと思います。
308GTi by PSなどパフォーマンスモデルもコンスタントに売れているようですので、当面は撤退するんじゃないか?という不安に怯える心配は必要無さそうですね。
ただ、ディーラー網はもう少し頑張ってほしい気もします。
世田谷エリアへの再進出を熱望しておきました。
Q:DS専門店の話はどうなったのか?
A:話がなくなったわけではない。粛々と準備中。
こちらのエントリーの続報となります。
プレヴォ社長、PR記事でビジョンを語る
昨年の東京モーターショーでプレヴォ社長が発表したいと言っていた国内のDS専門店ですが、フランス本国の要求する店舗の立地条件(都心の一等地)だと採算を取るのが難しいため、適した立地の選定と運営会社を現在調整している最中とのことです。
ですので話がなくなったというわけではありませんでした。
DSはワールドワイドで見てもモデルラインナップの新鮮味が薄れて好調だった中国でも前年割れになるなどあまり好調ではありませんので、専門店の開設も慎重に検討する必要があるのかもしれませんね。
Q:先日退職した城さんはどこへ行った?
A:テスラではない。別の業種に行ったので近々明らかになる。
こちらのエントリーの続報となります。
プジョー・シトロエン・ジャポンの広報室長が辞めちゃった
当BLOGの城さん退職に関するエントリーでテスラかも?みたいな書き込みをいただきましたが、テスラではないと明確に否定されました。
自動車メーカーでもないとのことですので、城さんの新しいフィールドでのご活躍を祈りましょう。
Q:1月に今までの販売実績を全公開した意図は?
A:多くの人にプジョーの実績を知ってもらうために意図的に開示した。
こちらのエントリーの続報となります。
シトロエンから謎のプレスリリース
プジョーさんからも謎のプレスリリース
個人的には今年一番驚いたのが、プジョーさんならびにシトロエンが販売台数をフルオープンしたことでした。
当初は何かの手違いで公開してしまったのか?とも思い尋ねたところ、やはり明確な意図を持って発表したということでした。
その理由としては、販売が復調になってきたことで攻めの姿勢に転じるにあたり、今までの実績を開示することでプジョーの状況を広く知って欲しいから、ということなのだそうです。
モデル別まで詳細に見ていくと、なぜプジョーさんが206/307をピークに減少に転じたのかいろいろと分析できたりするわけですが、そういう事も含めて関心を持ってもらい、最新のプジョーへと興味が接続していくことが最終的なゴールになりますかね。
ちなみにこうした数字の公開を今後も継続していくかどうかはまだ決まっていないとのことでした。
Q:308GTiの見込み客向けの試乗会は?
A:当初考えたが成約者を優先した。今後は未定。
こちらのエントリーの続報となります。
買った人向けの試乗会
やはり、当初は成約者向けの試乗会と見込み客向けの試乗会の二部構成で検討をしていたそうです。
しかし、成約者の方に楽しんでもらう事が筋としては先であろうということから、今回のイベントの形式になったとのことです。
体験試乗会の効果はそれなりに理解はしているものの、今後そうしたイベントを開催するかどうかは現時点では未定とのことです。
308GTi by PS は圧倒的に270ps仕様のものが売れており、250psの方がメインになるんじゃね?と想定していたらまったく逆だったとのことです。
プジョーさん史上最強のパフォーマンスという触れ込みゆえに、性能的に一番いいものを欲しがる層が食いついてきた結果であると言えますね。
308GTi by PSはカタログモデルですのでオーダーを掛ければ順次入荷するため、長く売っていきたいということでした。
この記事へのコメント
しの。
現行デミオのデビュー後、多くのプジョーユーザーがマツダディーラーを訪れていたと貴ブログで読みました。是非とも彼らの受け皿になれる様なモデルをタイムリーに用意して頂きたいですね。(並行車ですが)元1.6HDI乗りとして応援しています。
海鮮丼太郎
コメントもらっておきながら放置するのが趣味、というわけじゃないんです。
遅レスすんまそん。
クリーンディーゼルは完全に市民権を得た形ですが、逆にディーゼルだからというだけではもう訴求しづらい状況になったとも思うんですね。
その意味でディーゼルになったことでどれだけガソリン車および他者との差別化が図れるか、みたいな演出が必要になってくると思います。
その意味で1.6Lはどのように訴求するのかちょっと見えない気もしますが、手頃なディーゼルというポジションは一つアリなのかもしれないと思っています。
いずれにしても、着々と準備を進めているそうですので、賑やかになるといいですね。