プジョーさん、ポワシー工場で生産ラインを調整?


上記のツイートで言及しているのは2014年1月のニュースというのはこれ。

ポワシー工場にはハッチバックのサブコンパクト車「プジョー208」を生産するラインと、「シトロエンC3」「DS3」を組み立てるラインの2つがある。
シトロエンの両モデルの販売は好調だが、プジョー208は期待外れにとどまっている。

国内販売でもなかなか浮上できない208でしたが、世界的にはそれなりに売れてるんだろうと、ちゃんと数字を見てなかったのですが、1.2LのEBエンジンを搭載したモデルの時期でも期待外れとか書かれちゃってますね。

では歴代の20xモデルの立ち上がり3年の実績を比較してみましょう。

3年目2年目初年度
206714,100550,900134,400
207468,300527,700300,500
208314,700334,400220,800

※前回のエントリーで触れたとおりプジョーさん発表の数字がおかしいためあくまで参考値です。


世界的に大ヒットした206は例外としても、デカくなりモデルライフ全般ではあまり成功と言えなかった207と比べても、208の実績はそれを下回っているんですね。

確かにこれでは期待外れと言われてしまうのもわからなくはありません。

とはいえ、206、207に関してはハッチバック以外にもワゴン、ccといったボディバリエーションがありましたが、208に関してはそういったモデルがなく、ハッチバックの仕様違いで展開せざるを得ないというハンディキャップがあるわけで、同列で比較するのは酷というものです。

しかし、2014年にラインを削減し、そしてまた2016年になって850人規模の削減となると、ポワシー工場全体の稼働率が下がっていると言わざるを得ません。

もちろん208だけでなくC3やDS3の低迷といった要因もあるわけですが、ポワシー工場ではDS3に加えてDSの新型車生産を行う旨を既に発表しており、本来であれば稼働率はむしろ上がらなければおかしいのですが…

欧州市場においてもPSA全体では前年比でプラスに転じておりますが、このタイミングでこういった雇用減という話になると、フランス政府も黙っていない気がします。

さて、今後この問題はどう推移しますかね?




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