プジョーさんのモータースポーツに関する取り組みについて、当BLOGでほとんどエントリーを書いていないのはわざと無視してるわけじゃないんです。
書きたいことがいっぱいあるんですが、それをまとめる時間が取れずに話題の旬を過ぎてしまったという、単にそれだけが理由です。
国内ラリー参戦のサポートとか地味ながらも裾野を広げる活動とか、全力で応援したいと思ってますよ、ホントに。
そんなわけで、2016年最初のモータースポーツイベントであるダカールラリーでしたが、今年はとても多くの話題がありました。
なにより、プジョーさんが26年ぶりにダカールで総合優勝を飾るという、素晴らしい結果となったわけです。
昨年25年ぶりに世界戦略車である2008(の名前だけで中身は全くの別物)を駆ってダカールに復帰したプジョーさんでしたが、結果はメカニカルトラブルやらなんやらの大惨敗でした。
その反省を受けて2016年のダカールにおいては車両を大幅に改良。
そして何より最大の話題となったのが、WRCで圧倒的な強さを見せ、その後キャリアをWTCCや2013年のパイクスピークでの圧倒的な勝利へと広げているセバスチャン・ローブの参戦でありました。
2016年の体制は、
ステファン・ペテランセル
カルロス・サインツ
セバスチャン・ロ-ブ
シリル・デプレ
という昨年よりさらに豪華な布陣で、まさに『ドリーム・チーム』でありました。
結果は序盤ローブが圧倒的な速さを見せたものの、後半のDAY9でダカールの厳しい洗礼を受け激しくクラッシュ。大幅に順位を落とし、それでも最終的に完走して9位フィニッシュ。
サインツもクラッシュからの修復が困難のためリタイアとなってしまったものの、ペテランセルが安定的な走りで総合優勝に輝き、2輪から転向して2年目のデプレも7位に入るなど、昨年から比べると大きな飛躍を遂げました。
(2駆の方が有利というレギュレーションの解釈は置いといて)常勝MINI軍団を相手に勝ったのですから、この結果はお見事と言うしかありません。
プジョーさんのプレスリリースも喜びに溢れたものになっております。
昨年あれだけ“25年ぶりに砂漠のプジョーが帰って来た!”と煽った割にさっぱりな成績でしたので、今年の活躍はいい意味で予想を裏切られた感じではあります。
欲を言えば来年もまた参戦して、今度はローブが圧倒的な強さで総合優勝を飾るところが見てみたいと思うわけです。
モータースポーツ参戦の常として、勝利を勝ち取ったらさっさと撤退という企業が多い中、まだまだ経営再建の途上にあるプジョーさんがそんなに潤沢な資金を持ってるとも思えませんが、ファンとしてはプジョーのバッヂを付けたクルマがモータースポーツで活躍している姿を見るのはけっして悪いものではありません。
三菱自動車がダカールでパジェロのブランド価値を定着させたように、プジョーさんも活動を継続してそのブランド価値をしっかり高めて欲しいと思う次第であります。
それにしても、本当に良かったですね。
あとはこれが2008の販売促進に結び付けばさらにいいのですが。
ダカール優勝記念の特別仕様とか出してもバチは当たらないと思いますよ。
それなりの納得いく装備が揃っていることが前提ですけどね。
この記事へのコメント
お邪魔します
いやぁ、めでたいですね。優勝。
以前は駱駝だったりしましたが、今回は牛ですね。
市販品とは無関係な機材と理解していても、何らかの記念モデルとか出せばいいのに、と私も思います。
特別塗色とかがいいように思うのですが、水面下での事前準備なしでは適時を逃すことうけあいですね。