kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
JAIAの数字出ました。VWの11月実績は半減だった10月に比べると少し戻して3638台(前年同月比68.2%)でした。販売現場が頑張った感じです。
で、以前も書きましたがメルセデスは4893台と同90.9%でピークアウトした感じです。とはいえ今後も高い水準で維持しそうですが。 at 12/04 10:43
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
11月を全体で見ると21481台と前年同月比で92.2%になっておりますので、前月同様やはりVWの不祥事は他のブランドに恩恵を与えたわけでもなく、輸入車全体の需要を押し下げる結果になったと見ていいようです。 at 12/04 10:43
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
他のブランドで前年同月比+に転じているのは
BMW MINI 122%
ボルボ 112%
フィアット 156%
プジョー 113%
フォード 148%
アバルト 142%
マセラティ 117%
ジャガー 239%
といったところでしょうか。 at 12/04 10:43
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
意外なのが、今年ずっと好調だったJEEPが、レネゲードというキラー車種を投入したにも関わらず前年割れして91%だったところですね。いい車だと思うんですど、デリバリーが追い付いてないんでしょうか? at 12/04 10:46
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
逆にレネゲードと兄弟車種であるFiat500Xを投入したフィアットは今年前半の不振を巻き返すように大幅に数字を上げてきました。アバルトも好調なので12月にかけてリカバリーする感じでしょうかね。 at 12/04 10:47
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
フレンチ勢に関してはプジョーさんが113%と、MCした208と仕様をアップグレードした308がようやく販売に貢献し始めた感じでしょうか。ルノーは前年比トントンでこちらもピークアウトの感があります。シトロエンは分離したDSとあわせると前年同等ですが、浮上の芽が見えませんね… at 12/04 10:49
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
もう一つトピックとしては、メルセデスから飼い殺しされていたスマートが、ようやく新型を投入して401台ほど登録したようです。ただ、これって続かないんだろうなぁ…元オーナーとしてこの仕打ちはあまりに酷いと思うんですが、2人乗りの需要はFiat500あたりにシフトしちゃったのでしょう。 at 12/04 10:51
さて、師走です。
多くの輸入車メーカーにとって、12月は締めの月となり、年間販売台数上積みのため最後の追い込みに掛かっています。
その助走期間とも言えるのが11月の販売実績であります。
その実績がJAIAより発表になりました。
ってことで11月の主なブランドの実績を前年比でまとめるとこんな感じになりました。
2015年11月度輸入車登録実績(TOP20)
ブランド名 | 10月 | 前年同月 | 前年比 |
Mercedes-Benz | 4,893 | 5,381 | 90.9% |
VW | 3,638 | 5,332 | 68.2% |
BMW | 3,500 | 3,608 | 97.0% |
Audi | 1,922 | 2,499 | 76.9% |
BMW MINI | 1,961 | 1,606 | 122.1% |
Volvo | 1091 | 975 | 111.9% |
Jeep | 438 | 480 | 91.3% |
Porsche | 527 | 545 | 96.7% |
Fiat | 532 | 341 | 156.0% |
Peugeot | 512 | 454 | 112.8% |
Renault | 368 | 366 | 100.5% |
Ford | 437 | 296 | 147.6% |
Land Rover | 178 | 217 | 82.0% |
Alfa Romeo | 111 | 165 | 67.3% |
Citroen | 141 | 215 | 65.6% |
ABARTH | 116 | 82 | 141.5% |
Maserati | 165 | 141 | 117.0% |
Jaguar | 136 | 57 | 238.6% |
DS | 65 | ||
Ferrari | 38 | 47 | 80.9% |
合計 | 21,481 | 23,310 | 92.2% |
当BLOGが注目するのはプジョーさんを含めた欧州の大衆車メーカーの動向でありますが、今月は動向が注目されるVWとメルセデスについて見て行きたいと思います。
東京モーターショーもそこそこの話題を振りまいて終了し、各メーカーにとっては刈り取りの重要なタイミングでありました。
各社とも熾烈な販促合戦を繰り広げ、輸入車を検討する人にとっては車種も豊富で条件の交渉もしやすい、非常に恵まれた時期にあると言えます。
そのタイミングであるにも関わらず、全体では前年比92.2%ということで前半好調だった輸入車市場も冷や水をぶっかけられた形であり、年間トータルでも良くて前年同等もしくは前年割れあたりに落ち着きそうであります。
上記のツイートでも触れましたが、VWの前年比68.2%という実績は、未だに不祥事に関するニュースが次々出てきている状況を考えるとよく頑張った方ではないかと思います。
北米もやはり失速でしたな。でもアウディは微増、ポルシェも微減で済んでるのはある意味さすが。|11月の米新車販売、VWは25%減 排ガス不正響く https://t.co/gzwnLBu4at
— 海鮮丼太郎MARTY (@kaisendon) 2015, 12月 2
あるぇー?日本人は潔癖すぎるからVW不調でアメリカ人はそんなことないとか言う話じゃなかったんでしたっけ VW 米国販売24.7%減、排ガス不正車の販売停止の影響…11月 | レスポンス https://t.co/9HJu9yW21j @responsejpさんから
— 毛野犬坂さん (@keno1977) 2015, 12月 2
毛野犬坂さんの言ってるのはこちらの記事のこと。
こういうポジショントークをしなければならない自動車評論家という職業に同情の念を禁じ得ませんが、もう若くもない小沢コージさんは今後どうやって食っていくつもりなんでしょうか?
話は飛びましたので戻します。
日本市場で販売されているラインナップは、(まだ疑いの余地は残されていますが)基本的にオーナーにとって不利益になる仕様は搭載されていない(ことになっています)わけで、商談においてかなり魅力的な条件が出ていることを考えると、このタイミングでVW車をあえて買うという選択も消費行動としてある意味正しいと思います。
想定されるリスクは、下取価格の下落と世間のVWに対する悪化したイメージを気にするかどうかという主観的な部分になってくるかと思います。
『よく訓練されたVWオーナーは他人の目や下取価格など気にしない』ということで、本当に好きな人だけ残るのであれば、長期的に見てもVWというブランドにとってはプラスになるんじゃないでしょうかね。
今、VWを選んでくれたオーナー。
そしてVWを乗り続けてくれるオーナーを大切にすべきかと思います。
さて、もう一つの興味はメルセデスの勢いですね。
さて、メルセデスがゴキゲン化してきましたが、大丈夫でしょうか? https://t.co/3sbod9Z2m2
— 海鮮丼太郎MARTY (@kaisendon) 2015, 11月 26
新型Aクラスで若年層を意識したプロモーション展開をした2012年にこんなエントリーを書いてました。
その後もマリオとのコラボなどおよそメルセデスとはかけ離れたプロモーションを続けており、そうして撒かれた種が今の好調に繋がっているため、今回のPurfumeとのコラボについてもそれほど驚きはありませんでした。
ただし、成功している方の上野さんこと、メルセデス日本法人の上野金太郎社長が積極的に自分を前面に出して『なぜ、メルセデス・ベンツは選ばれるのか?』というストレートなタイトルの本を出版したりと、妙に浮かれた感じが見受けられるんですね。
こういうのは上野金太郎社長自身のブランディングという意味ではそれなりに効果はあるんですが、成長がピークアウトすると逆効果にもなったりするわけです。
VWで庄司茂元社長が自分自身を全面に押し出してアピールしていたのが、『ゴキゲン♪ワーゲン』のプロモーション展開で潮目が変わったとたんにネガティブな評価に転じたことからもわかるように、自慢も度が過ぎると叩かれるということにもなるわけです。
自慢の根拠は成長が続いていることであるわけですが、10月、11月ともに追い風でありながら前年同月を上回っていないことからも分かる通り、メルセデスの勢いもピークアウトを迎えたのではないか、というのが当BLOGの見解であります。
比較的若い層が300万前後で買えるAクラスに飛びついてますが、その維持費の高さに音を上げているのも目にします。
果たして彼らがちゃんとAクラスを乗り続けることができるのか?
この辺りも注目したいところです。
そんなわけで、11月の実績に関して、VWとメルセデスに絞ってちょっと思ったことを書いてみたのでありました。
その他のブランドについてはツイートであらかた触れたとおりです。
おまけですが。
成功できなかった方の上野さんこと元プジョーシトロエンジャポンの社長であった上野国久さんの著書も改めてご紹介しておきますね。
プジョーの社長時代については大しておもしろいことが書いてあるわけではありませんが、その驚きの経歴と内容はそれなりに読み物として面白かったですし、何よりセガ方面にはネタ本としてぜひ手元に置いといて欲しい一冊であります。
この記事へのコメント
しの。
果たして本当にVWが大好きなユーザが戻ってきたのか、それともブランドに拘らないユーザ層が合理的な判断をした結果なのか。。。今後の展開を暖かく見守りたいと思います。
海鮮丼太郎
VWの復調が本物なのかどうかはまだ現時点ではなんとも言えない気がしていますが、ゴルフとポロの値下げで「ジワジワと値上げを繰り返してきたVWが再び安くて実用的な大衆車というポジションに復帰した」というのが現状ではないでしょうか。
ちょっとそのあたりをエントリーにまとめてみました。
VWは復調したんでしょうか?
http://kaisendon.seesaa.net/article/438827644.html
ゴルフの数字を押し上げたのはトゥーランの実績によるアシストだと思われますので、これが来月以降どう動くか次第だと思われます。