kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
JAIAの数字出ました。VWの10月実績は報道であった通り2403台(前年同月比52%)、他ブランドで前年同月比+に転じているのは
BMW110%
ボルボ120%
ジープ117%
ポルシェ169%
フィアット120%
プジョー149%
フォード123%
ランドローバー114% at 11/06 10:38
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
ただし、他のブランドに漁夫の利があったかというとそうでもなく、輸入車全体で見ると合計台数が17446台で前年の90%に落ち込むなど、VWが普通に売っていた分が総数から凹んだということになります。つまり、輸入車市場全体がダメージを受けたということになります。 at 11/06 10:41
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
各ブランドの前年同月比は先ほどの通りだが、新車効果によりプラスになっているブランドもあるのでその辺を差し引いてVWから客が流れたと想定されるのはボルボ、フィアット、プジョー、フォード、シトロエンあたりか。BMWとBMW MINIも恩恵を受けてそう。 at 11/06 10:52
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
メルセデスは前年同月比で数字を落としているところを見ると、VWの影響というより昨今の好調がピークアウトしたという見方ができるかも。今年あと2ヶ月それなりに高水準を維持するも、爆発的に伸びることは無さそうな感じ。 at 11/06 10:53
kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
東京モーターショーで新規顧客として取り込みたい国産車からの乗り換え層にある程度アピールできているブランドは年内のラストスパートに期待ね。出展しなかったフォード、ボルボはどうなるか知らんけど。肌感覚としてはBMW MINIが会場受け良かった感じ。 at 11/06 11:03
そんなわけで、改めてTOP20ブランドの10月実績を見てみましょう。
2015年10月度輸入車登録実績(TOP20)
ブランド名 | 10月 | 前年同月 | 前年比 |
Mercedes-Benz | 4,109 | 4,281 | 96.0% |
VW | 2,403 | 4,620 | 52.0% |
BMW | 3,190 | 2,899 | 110.0% |
Audi | 1,403 | 1,987 | 70.6% |
BMW MINI | 1,475 | 1,461 | 101.0% |
Volvo | 970 | 806 | 120.3% |
Jeep | 551 | 469 | 117.5% |
Porsche | 444 | 262 | 169.5% |
Fiat | 505 | 420 | 120.2% |
Peugeot | 369 | 248 | 148.8% |
Renault | 347 | 338 | 102.7% |
Ford | 399 | 323 | 123.5% |
Land Rover | 252 | 220 | 114.5% |
Alfa Romeo | 99 | 70 | 141.4% |
Citroen | 139 | 89 | 156.2% |
ABARTH | 58 | 84 | 69.0% |
Maserati | 108 | 126 | 85.7% |
Jaguar | 135 | 68 | 198.5% |
DS | 88 | 0.0% | |
Ferrari | 36 | 43 | 83.7% |
合計 | 17,446 | 19,357 | 90.1% |
まず注目すべきは合計台数の前年同月比です。
日本の輸入車市場はリーマンショック以降右肩上がりで回復を続けてきており、VWのスキャンダルが発生する9月までは、VWの落ち込みはあったものの全体で見れば前年比を上回るペースで推移していました。
しかし、10月実績は前年比90.1%と大きく落ち込む結果となりました。
VWが激減するのは想定の範囲内ではありましたが、その分が他のブランドに流れたというより、その分の需要が全体で凹んだ格好になったと考えるべきでしょう。
ブランド別で見れば上記のツイートで指摘した通り漁夫の利を得たと思われるブランドもありますが、需要全体がシュリンクしている感は否めません。
輸入車販売は基本的に国産車からの乗り換え層を顧客として拡大してきたので、そういった層がVWのスキャンダルによって輸入車全体に懐疑的な目を向けていると見るべきではないかと思われます。
昨日こんなツイートをしましたが…
これは冗談ではなく、ガソリンエンジンまで不正が発覚してしまうなど事態がどんどん動いていますので、全容が解明されるまでは輸入車に対するある種のレッテルが貼られるのは覚悟しておく必要があるかもしれません。kaisendon / 海鮮丼太郎MARTY
VWを取り巻く状況は次々と新しい情報が出てくる状態なので、変に現状だけで断定的なこと言っちゃうと後で恥かきますよ。ってことでその手の記事を魚拓する作業が楽しい。 at 11/05 11:33
問題の当事者であるVWグループはその自らの行いによって失地回復を図らなければなりませんが、他のブランドはどうするべきでしょうか?
国産車からの乗り換え層が冷え込む事が想定されるとなると、やるべきことはVWオーナーの乗り換え需要を剥ぎ取ることであります。
これはもう、やったもん勝ちです。
仁義なき戦いです。
手段によってはひんしゅくを買う可能性もあり得ますので注意が必要ですが、見方を変えれば千載一遇のチャンスでもあります。
VWとは違う商品の魅力をアピールして、VWオーナーが乗り換えてもいいと思える条件を提示すれば、うまく巻き取ることが出来るかもしれません。
VWとしても顧客流出は避けたいでしょうから、さらに大幅値引きなどの乱売に走ることは目に見えていますが、何を選ぶかは消費者の判断次第です。
こんなくだらないことで輸入車市場を停滞させてはなりません。
各ブランドならびに輸入車販売に関わる全ての人の奮起に期待します。
それにしても…
VWグループでありながら、ポルシェの勢いだけは揺らがないのよねぇ。
これはもう、別の力学で動いているとしか思えませんねwww
この記事へのコメント