我が家の赤さんが腸炎でおなかピーピー状態になっており、オムツ交換と看病で充実したシルバーウィークを過ごしておりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
そんなわけで、ちょうど別件で排ガス規制のことをエントリーで書こうと思っていたら、思わぬところから爆弾が破裂したのは19日のことでした。
奇しくもフランクフルトショー開催期間(逆に言うとこのタイミングに発表を合わせきたとも言える)ということもあり、日々新たな事実が報道されておりますのでしばらくは事態を生暖かくうぉちし続けて行こうかと思っておりますが、個人的な感想としてはこちらに同意であります。
フォルクスワーゲン、排気量検査の結果を誤魔化してたことを米国当局に摘発され、会社も事実を認め株価2割下げ、評判も一緒に叩き堕ちる。罰金は最高$18ビリオンになるかもと米EPA。欧州でも同様のゴマカシをやっていた可能性ありで捜査へ。 https://t.co/R2cL68FI0H
— TrinityNYC (@TrinityNYC) 2015, 9月 21
フォルクスワーゲン・・・ドイツ車へのグローバルレピュテーションに傷がつく。これはダメですよ、こういうことをやったらレピュテーションがガタ落ちです。ヒュンダイも、アメリカでかなり頑張ってたのに、燃費データごまかしてたことが見つかり、一気に米市場での拡大モメンタムを失ったよね。
— TrinityNYC (@TrinityNYC) 2015, 9月 21
とり姉さんのツイートに集約されているのであえてあんまし付け足すことは無いんですけど、結局のところ罰金よりイメージ失墜によるダメージの方が後々効いてくるんでしょうね。
なんつっても
「Das Auto.」
なんてスローガンのもと、ドイツの技術力を前面に打ち出した強気の広告展開をしていたりしたので、それがネガティブなイメージに傾くと一気にそのブランド価値を毀損することになりかねません。
しかも、こんな話まであったりします。
一部の報道によると、欧州の自動車メーカーはEU域内で検査体制が相対的に脆弱な国で許可を取得し欧州統一許可として利用しているとも報じられている。この仕組みが事実とすれば、日本車のメーカーにただちに波及するようなことではないのかとも思われるが...
— Cafe_Forex(テムズ川の流れ) (@UponTheThames) 2015, 9月 22
真偽のほどは定かではありませんが、今回の騒動が恐らく何らかのリークによってもたらされたものであると考えると、追及の手はアメリカだけでなく欧州での検査制度そのものに対する疑念という形で大きなスキャンダルに発展していくであろうことは想像に難くありません。
また、クリーンと言われつつ欧州でも問題になりつつあるNOxの件で、そのイメージにケチが付き始めたクリーンディーゼルですが、尿素SCRを使わない形でアプローチしているマツダのSKYACTIV-Dでありますが、当然今回の影響(特にイメージ面)を受けることにもなり、従来通りの拡大戦略を取ることができるかは未知数となります。
前回ステマに関するエントリーで潮目が変わった時の危うさなんてことに触れてましたが、まさにここは正念場であります。
そんなわけで、VWがどの程度炎上するのか。そしてその影響は他のメーカー、特にマツダに対してどの程度及ぶのか?という点が今後のうぉちするべきポイントでありましょう。
それにしても世の中の皆さんのVWに対する掌返しはすごいですね。
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