ゴルフのみ金利0%。何が起こってる?

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そんなわけで、6月はボーナス商戦期ということもあり、先日のプジョー&シトロエンに続いてVWまでもが金利0%キャンペーンを行っております。

2015年5月21日(木)~6月30日(火)までの期間中に残価設定型ローン ソリューションズ 3年プランをご利用のうえ、新車のご成約・ご登録を完了された方。
※ご購入サポート5万円(税込)との併用はできません。
今まで金利0%キャンペーンがまったく無かったわけではないので、こういった商戦期のカンフル剤として0%という魅力的な条件を出してくること自体にはそれほど驚きはありません。

むしろ気になるのがその対象車種です。

上記ツイートしたように、VWの最主力車種であるゴルフ(トゥーラン、ヴァリアントは除く)が金利0%の対象になっているのです。

特別金利という施策は「売れない車種」もしくは「鮮度の落ちた車種」に対して行われるのが慣例です。

もちろん国産メーカーが月販ランキング1位を獲らせたいために優遇金利でさらに販売を上積みしたいなんてケースでも特別金利を設定することがありますが、そうはいっても0%という極端なものではありません。

そう考えると、VWの最主力車種であるゴルフだけが0%っていうのは普通に考えればありえません。

逆に考えると、ありえないことがゴルフに起きている、とも言えます。

じゃあありえないことってなんでしょうね?

例えば目標台数にぜんぜん届かないとか?w


昨年は67,438台と過去最高の年間販売台数を記録(PDF)したVWですが、2015年になってどうやら状況が一変しております。

■2015年登録台数推移
 1月2月3月4月
Mercedes-Benz4,5565,2579,0113,189
VW3,7605,3948,8702,549

4月末の時点でVWの合計は20,573台となっており、前年比79.5%と大ブレーキ状態です。

車種別の内訳は手元にデータが無いのですが、5ナンバー車(POLO/up!)の比率にあまり変化が無いことから、全般的に数字が伸び悩んでいることが推測されます。

それに対してメルセデスは22,013台で前年比109.1%と昨年からの好調を維持し続けており、常勝VWが4ヶ月連続で1位の座を奪われています。

これは今までなかった光景で、大衆ブランドが高級ブランドの方が売れるという異常事態でもあります。

2018年には年間販売10万台という目標を掲げておきながら、こんなところで躓いている場合ではありません。

4月には 「ゴキゲン♪ワーゲン」というなんともアレな感じのプロモーション展開をすることを発表しましたので、国産メーカーみたいな感じの宣伝で国産車から顧客を奪おうという考えなのでしょう。

ブランドイメージが薄いという調査結果を受けての方針転換だそうですが、「ゴキゲンというには、笑顔がかなり固かったのが気になる」とか書かれちゃってます。大丈夫なんでしょうか?庄司社長。


そんな状況もあってか、主力車種のゴルフをとにかくたくさん売りたいということで、ゴルフだけ0%キャンペーンに打って出たのではないかと推測しております。

テコ入れするんだったらup!とかの方が緊急性が高い気もしますが…

2月に発売になったVW初のEVであるe-up!とか、買ったら自慢したがるみんカラ系でも一人もいないとか、さすがにこりゃマズいんじゃないでしょうかw
(1名登録してますが、まだ購入してないようです)

まぁ売る側の事情なんて知ったこっちゃありません。

買う側にとってはいい条件ではありますので、検討している人にとっては背中を押してもらうようなキャンペーンではありますな。

欲も悪くも日本の輸入車市場を引っ張るVWがこんなところでコケてしまうと他のメーカーにも影響が及ぶ可能性もありますので、とにかく頑張って存在感を発揮して下さい。


358万円~という価格とガソリン仕様に加えてクリーンディーゼル仕様も用意するなど、明らかにトゥーランとシャランを意識したラインナップで攻めてきました。

トゥーランのモデルチェンジはもうすぐですが、もったいぶってクリーンディーゼル出し惜しみしてると熟しすぎて需要が腐っちゃいますよ。


ってことで、無理し過ぎるといろいろ大変ですねぇ、というお話でした。

それでも、全車種金利0%キャンペーンをやったプジョー&シトロエンに比べればマシなのかもしれませんが。




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