GQとプジョーの相性っていいのかね?

ってことで、いかにもGQらしい記事になっておりますが、この読後に何も残らない感じが清々しいですね。

GQがこうして紹介するアイテムはすべて記号としての意味しか持っておりませんので、プジョーという記号がどれほどの価値を持っているかという説得力のある説明ができるかどうかがキモになるわけです。

ドイツ車とは違う価値を。
そのメッセージ自体は悪いものではありません。
むしろ、異なる価値観を提案するのはGQという媒体からすれば積極的にやっていきたいところです。


しかし、その後に続く空虚な感じは、語る側に何の思い入れもないとこういう記事が出来上がるという見事な例と言えるんじゃないでしょうか。

記事を書いている小川フミオ氏といえばNAVIの元編集長としてそれなりにいろんな媒体でクルマの記事を量産しておりますし、欧州へも何度も足を運んでいる人なのでそこらへんの三流ライターとは比べ物にならない知見を持っているはずです。

はずです。
2回言いました。

ですが、結局のところさして興味が無い対象の記事を書こうとするとこうなってしまうということなのでしょう。
(もちろんGQ読者向けに表現を最適化しているのですが、このレベルの記事で興味を持つとも思えないのですが…)

でも、プレミアム路線へと転換したいプジョーとしては、こういう層にリーチしたい思惑があるのでしょう。

その努力が実ればいいと思いますが、上記したようにGQと相性の良い層はどちらかといえばDSではないかと思います。

二兎を追うつもりであれば、個人的には止めた方がいいと思いますが…
  
  


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