VWフェスト2015 開催…来場者2.4万人、VWの世界で「ごきげん」に
当方は参加できなかったのですが、レスポンスさんでレポートが上がってますね。
ルノーカングージャンボリーと同じ週末に、フォルクスワーゲンフェスト2015(以下:VW Fest)が、昨年の富士スピードウェイから今年はお台場特設会場へと場所を変更して土日の2日間にわたって開催されました。
2日間で2.4万人の来場者があったとのことで、昨年の富士スピードウェイで開催された時が約8000人であったことを考えると、単純に見て3倍に増えたことになります。
会場をお台場に移したのはアクセスを良くして集客数を増やす目的であったため、VWとしては狙い通りの結果と言えるのかもしれません。
ルノーカングージャンボリー(以下:RKJ)の来場者が恐らく3500~4000人程度だったことを考えると、その6倍近い人数が集まったことになるわけです。
VWの集客力は圧倒的だな…
などという結論を出すのはちょっと早い。
ここに一つのデータを出しておきます。
1999年~2015年4月末現在で、日本で販売された新車の累計は、
VW 890,101台
Renault 48,089台
となっており、単純に比較して18.5倍の開きがあるわけです。
もちろんそれら全てが現役で走っている訳でもありませんので日本においてオーナーの総数がどれぐらいいるかはハッキリしませんが、少なくとも市場感としてはこれだけの開きがあるわけです。
台数が多いということはVWオーナーのイベントであるVW Festにはもっと多くの人が集まっても良さそうなものだったりしますが、そこまで集客に差が開いているわけではありません。
逆に考えると、RKJはルノーオーナーの参加率が高い上に、他メーカーのオーナーも参加したことがここまでの集客に結び付いたんだということです。
前回も書きましたが、『RKJは単独のイベントとして魅力がある』ということなわけですね。
オーナーの母数やイベントの規模が必ずしも成功と結び付くわけではないという典型的な例と言えるかもしれません。
RKJもVW Festも、メーカーが主催してオーナーとの触れ合いの場を提供するコンセプトであったわけですが、RKJがどちらかというと交流の場を提供してオーナー同士の触れ合いなどを重視していたのに対し、VW Festは様々なアトラクションを用意して、それを楽しんでもらうというテーマパーク型のイベントであったと言えます。
RKJはルノー車のイベントではありましたが、カングーオーナーに代表されるライフスタイルを重視した内容であったため、逆に言うとルノースポールなど走らせてなんぼというクルマの魅力をアピールするにはやや不向きな構成でした。
一方のVW Festは特設会場内のクローズドコースでのドリフト同乗体験を用意したり、アトラクションを用意したりといった感じで、いわゆるクルマ好きから家族連れまで広くカバーしていたようでありますが、オーナー同士の触れ合いとかそういった部分の演出が若干弱かったようでもあります。
ただし参加した人の声などを拾ってみると、「会場が近くなって良かった」という感想が見られることから、都心から100km離れた富士スピードウェイより気軽に行けるお台場という場所の良さがメリットとして捉えられたようであります。
商売くささが鼻につくとは書きましたが、お台場開催で喜んだ人もいたことはちゃんと記憶しておかなければいけませんね。
さて、このイベント内容と会場選定の話。
これはカングージャンボリーの今後を占う上でも大切な要素となります。
2009年の第1回こそビッグサイトの駐車場で開催されたRKJではありますが、それ以降は富士山の見えるエリアで開催されてきました。
順調に参加台数、人数を増やしてきましたが、カングーに加えてルーテシアやメガーヌ、そしてルノースポールの各モデルの販売が増えてきたことで、イベントとしてもう少し大きな規模を狙いたいとなると、VW Festのようにアクセスの良い場所に会場を移したい欲求に駆られるかもしれません。
しかし、そうすることで今のRKJの独特の雰囲気がスポイルされる懸念も一方ではあるわけです。
富士近辺での開催は都心のみならず東海、関西方面からも参加しやすく、「ちょっとドライブがてら参加する」という雰囲気が魅力的なんだと思いますが、会場を変更するとなるとその辺りをどう演出するのかがとても大切になってきます。
当方としては今の雰囲気のままでいいと思うのですが、マンネリ感が漂う前に何かしら新たな趣向を凝らす必要性が出てきます。
VW Festはその新たな趣向として今回のお台場開催を企画したのだと思います。
そして恐らく、来年以降もこの路線を強化していくと思います。
それに対してルノーはどういう選択をするのか。
どんなことがあっても、オーナーさん達が楽しめる事が一番なイベントを企画して頂きたいものであります。
などと部外者からの感想でありました。
VW Festは来年機会があったら行ってみようと思いますが、わたくしピストン西沢氏があまり好きではありません。
できれば避けたいところなのですが…
この記事へのコメント
phm1031
以前より楽しく拝見させて頂いております。
さて、先日国内の全日本ラリーで208GTiがデビュー2戦目にしてクラス優勝した様ですが、海鮮丼太郎様の考察は如何でしょうか。
甘口、辛口織り交ぜた記事を期待しております。
海鮮丼太郎
コメントありがとうございます。
208GTiの活躍の件、書こうとは思っているんですがとにかく忙しくて…
っていいわけしてちゃいけませんね。
とりあえず、非常にうれしく思ってますという意思表示だけはさせてください。
なんとか週末までには触れようかと思います。
引き続き当BLOGをよろしくお願いします。