ルノー車のイベントではあるものの、主役はやっぱりカングーでしょ。
ってことで会場内を見渡すと右も左もカングーだらけ。
多彩なボディカラーが揃うとそれだけでも見ていて楽しくなる。
どうですかこの雄姿…
っておまえ誰やねんっ!?
カングーに紛れて謎の勢力。
こちらはフィアットとPSAの共同開発で発売されているカングーと同ジャンルのクルマ、フィアット・クーボ(Qubo)&シトロエン・ネモ(Nemo)であります。
日本には正式に導入されていないモデルでありまして、東海圏のナンバーが多かったことから、名古屋の並行輸入業者が入れたものでありましょう。
これはこれでかわいいんですよねぇ…
今回参加されたクーボ&ネモのオーナーさんたちも、カングーオーナー同様にこのお祭りを楽しんでおられるのでしょう。
いいですよね、この意外性というかなんちゃって感を自分たちで醸し出して笑いを取ろうというスピリッツは。
カングーの意義を認めるからこそ、自分たちはさらにそこにオリジナリティを求めたい、といった感じでしょうかね。
ここにプジョーのBipperがいないのがなんともさびしい気がしますが…
よく
「カングーが売れてるんだからNemoやプジョー版のBipperを入れれば売れるんじゃね?」
みたいなご意見を目にしますが、ルノーがカングーを文化といえるポジションまで育ててきたからこそ今の成功があるわけで、それを真似して単にクルマだけ導入しても、売れる数はたかが知れているところでしょうね。
言うなれば
『二郎はラーメンじゃない、二郎という食べ物だ』
と同じであり、
『カングーはクルマではない、カングーという乗り物だ』
というわけです。
インポーターもその辺がわかってるからこそ正式に導入はしないのでしょう。
だからこそ、上記のように数は少なくても人と違ったものに乗りたいというこうしたマニアさん達のために、小規模ロットで販売する並行輸入車の市場があるとも言えます。
最近では購入後に整備を任せることのできる工場も増えてきましたので、本当に欲しいと思うなら並行輸入車という選択肢は考えてみてもいいんじゃないかと思いますよ。
そういえば、ルノー車でも正規に導入されていないルーテシアワゴン(クリオエステート)も会場で見かけましたね。
インポーターといえども無尽蔵に正規導入車種を増やすわけにはいかない状況ですので、ニッチなニーズに応える並行輸入車という選択肢がもう少し広がると、日本の自動車を楽しむ文化というのがもう少し充実するんじゃないかと本気で思う次第です。
この記事へのコメント
しの。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20130329/245851/?P=4
昔と比べて正規輸入車の内外価格差も是正されてますし、為替も円安に振れてますから経済的余裕が無いとなかなか手を出しずらくなっていますが、選択肢を広げるという意味でもっと並行輸入車市場が盛り上がって欲しいという意見には100%頷きます。私も国内に欲しい車が一台も無く(涙)並行車を乗り継ぐ事になりましたので。。。
海鮮丼太郎
いえいえ、情報ありがとうございますw
カングーの日本導入においてATの設定があったことが導入を後押しすることになったのは事実ですね。
しかし、いざ導入してみたら意外とMT比率が高かったという珍しいケースであったとも言えます。
だからこそ100台の限定車のうち40台がMTなんてことになってるんだと思います。
並行輸入というかインポーターでもいいんですが、好みの車種・仕様を限定受注で導入するような仕組みがあれば、選択肢はもっと広がりますね。
アメ車のようにその辺インポーターとうまく折り合いをつけたビジネスがちゃんと成り立つとインポーターと並行輸入業者にとって相互メリットになるかと思います。