主催者集計による参加台数速報ではカングーが1008台(昨年は895台)。カングー以外のルノー車やその他のメーカーも含めたトータル台数は1675台(1517台)で、参加人数も3508人(昨年は3162名)となった。
速報値では1675台とされているが、公式には上方修正されて以下の数字が上がっていた。
総計1,773台、そのうちカングーは1,014台にご来場いただき、大盛況の中、イベント終了いたしました。
体感的に3000人は超えてると思ったが、それ以上だとは恐れ入った。
参加者は1台あたり2人以上で参加していた計算になる。
記事でも語られているように、フレンチな気分を楽しむためのイベントとしてのカングージャンボリーの魅力が高まっているのは間違いない。
これはフレンチブルーミーティングにも見られる傾向で、その他のオーナーでもフレンチなお祭りを楽しみにしていることが伺える。
つまり、単独のイベントとして魅力があるということだ。
これは主催者側が用意したイベントだけでなく、参加者それぞれがそれぞれ趣向を凝らした愛車をお披露目したり、おもしろい商品をフリーマーケットで販売したりといった、自分がどうやって楽しもうかと主体的に考えて動いていたことが、お祭りの魅力を高めていると言える。
同じ17日にお台場の特設会場でVWがふんだんに予算を掛けてVW Festを開催したが、イベントはいろいろ用意されているものの参加者の盛り上がりが微妙との声もあったようだ。
VW Festと違ってカングージャンボリーは(体験試乗など)走行系のイベントが一切無かった。
それなのにこれだけ人を集めるということは、クルマという共通項はあってもそれが主ではなく、クルマを題材としてどうやって楽しむかを考えていたかの違いではないかと思った。
(VW Festでドイツを楽しもう!みたいな感じではなかったようだし)
クルマ“で”楽しむことと、クルマ“を”楽しむこと。
この両者の違いは似ているようで大きく異なるのだ。
お祭りとして楽しければ、誰かと一緒に行きたくなる。
カングージャンボリーの参加者は、カップルや家族連れが多く見られた。
ストイックになりがちな一般のクルマのイベントとは違い、カングージャンボリーはパートナーも一緒に楽しめる趣向が凝らしてあった。
大道芸人のパフォーマンスや、子供連れで来てもマイメロディとの記念撮影やグラウンドで子供向けイベントが用意されていたり、あらゆる世代が暇を持て余さない工夫が見られた。
もちろん駐車場で愛車の維持方法について熱心に意見を交わすコアな交流も見られ、皆が思い思いにイベントを楽しんでいる感じだった。
その原動力となったカングーだが、こうして見ると壮観だ。
もはやカングーは単なる車種ではなく、カングーという文化を築いたとも言える。
かつては”カングー・ジャポン”などと揶揄されるぐらい日本においてはカングーしか売れなかったルノーだが、ここ最近はルーテシアやメガーヌなどの車種も好調に売れるようになってきた。
その意味で、イベント名をいつまで“カングージャンボリー”を冠し続けるのだろうか?
独特の文化を築いたカングーとそのオーナー達の関係性を崩さない形で、さらにより多くのルノーファンを増やすようなイベントに育てていって欲しいと、プジョー乗りが外野からつぶやいてみるのでありました。
余談だが、上記の写真を撮ってまっさきに思い出したのがこの画像。
プジョー1007のプロモーション用画像なのだが、かつてプジョーが1007でやりたかったのはこういうことだったんだろうなぁ…などと目頭が熱くなった。
嗚呼…
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