PEUGEOT LION MEETING 2015の懸念点

opoona_20150420.gif

まず前提条件として。

プジョーさんが自ら主宰する実質初のオーナーズミーティングですので、是非とも成功してもらいたいと思っております。

しかし、プジョーさんとしてまずどういったことに取り組むべきかという当BLOGの主張はこちらで書かせて頂きました。

その上で、多くのプジョーオーナーに満足してもらえるイベントとは?という観点からいくつか辛辣なことを書かせて頂きます。

ただしこれは当日までに解決策を用意しておけば済む話ですし、進行の仕方次第でどうにでも回避できる問題でもあります。

遠路はるばるお金を払ってまで参加したいと思い立ったオーナーさん達すべてが満足してくれるようなイベントにして頂きたいと思います。

ってことで、現時点で公開されている情報を総合すると、どうも企画全般がこなれてないなぁ、という印象を持ちます。

まさしく上記のオプーナAAを地で行くような、そんな印象なわけです。
細かく見て行きましょうか。

って今回はすげー長いから続きを分けときます。



■タイムスケジュールはどこ?
参加するかどうかの重要な判断基準として、当日どのようなことが開催されるか?という情報はとても重要です。

『LIFE STYE STAGE』
『FUN MEETING』
『FUTURE DRIVE』
『PEUGEOT SALON』
『LION SQUARE』

5つのイベントに関する案内はありますが、それがどのようなタイムスケジュールで進行するのか?という情報が欠けています。

当日は11:00~17:00までという比較的長丁場のイベントですので、スケジュールに合わせていつ頃到着していつ頃会場を後にするかということをある程度想定してチケットを買うかどうかを判断したいところですが、その情報がないわけです。


オーナー参加型のイベントである「プジョースタイルコンテスト」が開催されますが、チケット購入時にこんな注意書きがあります。
[ご注意]
・当日開催される PEUGEOT STYLE コンテストに参加される方は、『【コンテスト参加券付】PEUGEOT LION MEETING 2015 前売り券』をご購入ください(30台限定)
・コンテスト参加1台につき1枚必要です。

[コンテストご参加にあたってのお願い]
・PEUGEOT STYLE CONTESTは駐車スペースが一般来場と異なりますので、ご参加希望の方は10:00-11:00の間に会場にお越し下さい。
・また表彰式まで会場での滞在をお願いいたします。
愛車でエントリーしたいと思っても、コンテスト終了までは会場に留まっている必要があるのなら、表彰式は何時に行われるかが予めわかっていないと参加券付きチケットを買うべきか判断するのが難しくなります。

とはいえ参加エントリーは先着30台ということで、早く決めたいという焦る気持ちもありながら、

「当日の予定がハッキリしないからエントリーするの止めておこう…」

なんてことにもなりかねません。

結果として参加したいと思う人たちにじゅうぶんな検討の時間が用意できない懸念があります。

これを回避するにはコンテスト参加の意思確認はチケットの種別で分けるのではなく別途入力フォームで参加エントリー受付をした方がよっぽどオペレーション的にスムーズにいくかと思うんですけど、なんでこんなけったいな仕組みにしたんですかね?


他にも一般参加者が長野へのドライブを含めて自分のスケジュールを考える際、当日のタイムスケジュールがハッキリしていないと予定が組みにくいと思いますよ。

参加者全員がよく訓練されたプジョーオーナーというわけではありません。

最初から最後まで会場に居るなんてことは考えず、好きな時に来ても楽しめるような内容であることを予めオープンにしておく必要があるでしょう。

タイムスケジュールは徐々に詳細を発表ということなんでしょうが、シークレットゲストの登場するフェスじゃないんですから、その辺はキッチリ必要な情報として早く出した方がいいかと思います。



■チケットが1人1枚なのはどうなのよ?
有料であることの是非はとりあえず置いておきます。

しかし有料施設でのイベントなど、1人1人に入場料が発生する会場ならいざ知らず、富士見高原リゾートという場所で開催されるイベントとして、参加車1台につきチケット1枚ではなく、参加者1人につきチケット1枚が必要というのはどうなんでしょう?

仮にオーナー個人と友人2人で参加したら6000円です。

高校生以下は無料でも、家族で参加しようと思ったら夫婦の分で4000円です。

この料金の取り方はメーカーがオーナーをもてなすミーティングではなく、限りなく興行に近い考え方です。

試乗車やイベントの準備、出店するお店や場所を借りる費用が発生しており、それをプジョーさんだけですべて負担するのが厳しいという事情はじゅうぶん理解できるのですが、受ける印象が

「最低限の費用負担をお願いします」

というものではなく

「これだけのサービスを提供するので対価をください」

という主張に感じられるわけです。

プジョーオーナーに関してはそれでも参加する理由がありますのでいいとして、プジョーオーナー以外の人(例えばプジョーに興味があってちょっと見てみたいという予備軍)からもお金を取るということになってしまうわけです。

果たしてこれでどれだけの人が来てくれるでしょうか?


度々引き合いに出しますが、ルノーの開催するカングージャンボリーは参加費は無料です。

車山高原で開催されるフレンチブルーミーティングの参加費は駐車場代として1台につき1000円という設定です。
しかもお昼過ぎぐらいには料金徴収するスタッフもいなくなり自由に出入り出来たりします。

フレンチフレンチはイオンの駐車場を貸してもらうので参加費無料ですが、代わりにイオンでお買い物をして帰ることを推奨しています。


一般的にミーティングの参加費の考え方はこの辺りがスタンダードです。

そう考えると、さすがに1人1枚2000円という設定は参加のハードルを上げることになりますし、運営するプジョーさんに対してもそれなりのクオリティを要求されることになります。


もちろんそれに応えるだけの体験を提供して参加者が満足して帰ってくれるのであれば単なる杞憂で終わる話ですが、少なくとも当方は不安に感じております。


■チケットの売り方マズくない?
・コンテスト参加者は特別な駐車スペースに停められます。
・その台数は30台です。
・参加希望者は購入時に「コンテスト参加券付きチケット」を購入してね。

ここから導き出されることは、

「30台でコンテストを行う」

ってことですよね?

ただし、上記したようにチケットは1人1枚必要なわけです。
例えば友達2人を連れたコンテスト参加者希望者がチケットを買おうとした際、購入画面では

 「コンテスト参加券付きチケット」x3

を購入することになります。

あれ?

30台の枠のうち、1人が3枠押さえちゃうことになりません?
でも実際こういう買い方が出来ちゃいますし、やってしまうと思います。

本当ならば

 「コンテスト参加券付きチケット」x1
 「通常チケット」x2

という買い方をしなければならないわけですが、少なくとも一度でこういう買い方ができません。

またこんなところに気を使う必要は、参加者側にはありません。
システム側できちんと対応しておくべき話です。

1人で複数枚申し込んでも、1台の参加意思と決めつけるわけにもいきません。
システム内部では上限30枚という事ではなくもう少しバッファを取っているんだと思いますが、そうすると個別で確認が必要となり結局のところわざわざこんな形で券の種類を分ける意味がありません。

この辺りの管理設計が破たんしていると感じるのは言い過ぎでしょうか?

チケットで分けるのではなく、入力フォームで先着順に受け付けした方がオペレーション的にも参加者的にも手間が掛からないと思いますが、どうなってるんでしょうか?


■終了時間が遅くない?
タイムスケジュールの詳細は不明ですが、イベントが11:00~17:00までとアナウンスされています。

おそらく全てのイベント終了時に何らかの締めの挨拶があるでしょうから、そこまで居るとなるとフルで6時間のイベントです。

そこから仮に都心へ帰るとなると、中央道の上り渋滞に引っかかる時間帯です。
それを嫌がるオーナーさんも居そうな気がします。家族連れとかは特に。

また、ミーティングの後に気の合った仲間でつるんでツーリングに出かけたりといったこともあるので、遠方でのミーティングは終了時間を早めに設定することが多かったりします。


何度も引き合いに出しますが、長野より都心に近い山中湖で開催されるルノーカングージャンボリーは9:00~14:00(予定)であり、渋滞にはまらずとも帰れます。
また終了後にもうひとツーリングしにいく場合でも時間に余裕があります。

そう考えるとプジョーライオンミーティングも終了は15:00、遅くても16:00にしておいた方が良かったのではないかと思います。

っていうか、参加者も飽きたらそれぞれ勝手に会場を後にするだろうとは思いますので終了時間までいなければいけない理由はありませんが、できれば最後までいて欲しいじゃないですか。
そう考えると終了はもう少し早くても良かった気がします。


■結局誰を相手にしたいんでしょう?
イベントの定員は1000名だそうです。
台数じゃなくて人数で括っているあたり、それでは何台集めたいのかがよくわかりません。

平均1台に2人で参加となると、目標は500台程度ということになりますかね。

初めてのミーティングでそこまで集めれば立派なものだと思います。

カングージャンボリーは1500台を集めてますが、それは今までの実績があるからこその話で、最初から高望みするのではなくまずはコツコツ続けていくことが大切だと思います。

とはいえ、誰を相手にどう楽しんでもらいたいのか?という目標設定は必要です。

冒頭で紹介したエントリーでも書いたとおり、プジョーが今取り組むべきはそれほど熱心にドライブするほどではないけど、プジョーに乗ってて楽しいと思ってるようなふんわりとしたオーナー層の支持を増やすことと、その雰囲気を良さそうと思うオーナー予備軍を取り込む事だと思うわけですが…

そういう人はいきなり長野には来ませんよ。
その求心力があるとすれば秋に開催されるフレンチブルーミーティングとかでしょね。

もちろん熱烈なプジョーファンのオーナーもぜひ大切にしてもらいたいと思います。
ただ、その辺はバランスの問題なんですよね。

今回のミーティング企画は、そのバランスを欠いている印象なわけです。

それは、facebookのイベント告知に付けられたこれらのコメントを見れば一目瞭然かと思います。

fb_comment_mosaic_20150420.jpg

まぁ、ふつうはこういう感想になりますよ。

ずいぶん前から企画が動いていたのでしょうから、今更場所や開催内容の変更は難しかったのだとは思いますが、コメントを付ける積極性のある人でさえ「遠い」という声が出るのは、やはりそういうことなわけですよ。



■だからこそ。
いろいろ気になった部分を書いてきました。

しかし開催までまだ一ケ月あるわけですから、ここで指摘されたようなことが起こらないように今からでも変えるべきところは変え、案内すべきことは早急に案内を出す。

やるべきこと、やれることはそれだけだと思います。


オーナーズミーティングというのは参加者はみな対等な関係性と言えますが、今の状況ではプジョーライオンミーティングはメーカー上位の関係性になってしまっています。

圧倒的なブランド力を以って参加者にもその資格を有するものだけを厳選したいという意図なのであればそれはそれで構いませんが、その場合は「ミーティング」を名乗るべきではありません。


せっかくいろんな人が関わって準備するイベントなわけですから、成功させたいじゃないですか。

参加してくれた人たちに満足してもらいたいわけじゃないですか。

初めてのことで手探りで進めなきゃいけないことも多々あるとは思いますが、プジョーを魅力的なブランドにするチャンスでもあるわけですから、オーナーとの交流というミーティングとしての本分を大切にしたイベントにしてください。

なんだかんだ言ってますが、これでもかなり楽しみにしてるんですから。


この記事へのコメント


この記事へのトラックバック