先日に上げた元プジョー・シトロエン・ジャポン社長だった上野氏の経歴について、著書からその内容を紹介した
というエントリーに、素敵なコメントを頂きました。
いつか実車を運転したい…とあこがれ続けて15年以上、
ついに先日プジョー208プレミアムを購入し
操作方法で書かれている記事は無いかと
検索している中で
初めて訪問させていただきました。
だったらなんでこちらの記事に
コメントかと言いますと、
私がプジョーに恋焦がれる理由を作ったのは
セガラリー2での出会いであり
、 まさにその時セガにかかわっていた方が
今のプジョーの社長との事をこちらの記事で知った
驚きでコメントさせていただいております。
あの時代のセガは混沌としておりました。
確かに販売では失敗だったのでしょうけど、
私は良く分からないエネルギーの固まりのような勢いを感じていましたし、
普通と違う面白いゲームに出会うことが出来た
一番のハードだと思っています。
まさに「夢」でありました。
セガラリーではいつも車のおしりを見ながら
ゲームしていたので
208でも後姿がお気に入りだったりします(笑)
いいですね。
当方のような汚れた大人はついぞ忘れてしまったピュアな感情がここにあります。
“あこがれを、いつか実現するということ。”
プジョーに限らずどの自動車メーカーの関係者にも、こうした想いがあることを共有して欲しいですね。
子供が絶対に手に出来ないものへのあこがれを大人になって実現する。
その最たるものがクルマであるわけです。
かつてのスーパーカーブームの頃は雑誌を切り抜いてコレクションしたり、ミニカーを集めたりして子供たちはあこがれの念を醸成していきました。
ラリー選手権やパリダカの人気によって、クルマの可能性に魅せられた子供達が大人になって、ビデオームで数々のレースゲームをリリースしました。
ゲーム機が高性能化するに従い、実車さながらの体験が出来るようになったところで登場したのが『セガラリー』というゲームでありました。
表現力にさらに磨きがかけられた『セガラリー2』についてはアーケード版では『306 Maxi』が選べました。
こいつで4分を切って走らせる猛者の映像とか、かなり痺れます。
さらに上野社長がセガに在籍していた際に発売されたドリームキャスト版では『306 Maxi』に加えて『205 turbo16』、『106 Maxi』が選べました。
他にもセガラリー2のWindows版にはこんなスペシャルな車種が!
『ケローラ WRC』っておい・・・。
“プジョーと聞かれて何をイメージする?”
と問われて最近の車種以上にこうしたラリーカーの名前を挙げる人が多いのは、こうしたモータースポーツでの活躍と、それに影響を受けた人たちがゲームにおいて疑似体験を出来るレベルまで表現力を高め、そしてそれを熱狂的にプレイした人たちがどれだけ多かったかということを如実に表していると言えるわけです。
だからこそ実車を運転できない世代がクルマに接する機会を与えるゲームにおいて、その存在を知ってもらいあこがれの対象になることがどれだけ重要か?改めて説明しなくてもわかることでしょう。
では、最近のクルマのゲームにおけるプジョー車の状況がどうなっているか見てみましょう。
クルマのゲームの二大巨頭といえば、言わずと知れたPS用の『GranTurismo』と、XBOX ONE用の『FORZA』シリーズであると言えます。
その最新版の収録状況を見てみると…
■GranTurismo 6収録車種
106 ラリー '03
106 S16 '03
205 ターボ 16 '85
205 ターボ 16 エボリューション 2 '86
205 ターボ 16 ラリーカー '85
206 CC '01
206 ラリーカー '99
206 RC '03
206 S16 '99
207 GTi '07
307 CC プレミアムAVN '04
307 XSi '04
406 クーペ 3.0 V6 '98
905B Evo 1 Bis LM '92
908 HDi FAP - Team Oreca Matmut '10
908 HDi FAP - Team Peugeot Total '10
908 HDi FAP ベースモデル '10
RCZ '10
その他に『Vision Gran Turismo』にコンセプトモデルの提供予定があります。
■FORZA 5収録車種
1984 Peugeot 205 T16
2009 Peugeot #9 Peugeot Sport Total 908
2011 Peugeot 308 GTI
■FORZA 4(前作収録車種)
2011 Peugeot 107
2011 Peugeot 308 GTI
2007 Peugeot 207 RC
2004 Peugeot 206 RC
1984 Peugeot 205 T16
2010 Peugeot RCZ
2007 Peugeot 207 Super 2000
1993 Peugeot #3 Peugeot Talbot Sport 905 EVO 1C
2009 Peugeot #9 Peugeot Sport Total 908
2011 Peugeot #10 Matmut-Oreca 908
このような感じになっており、旧車は同一車種の仕様違いが複数あるのに比べると、207以降のここ最近の車種は申し訳程度にラインナップされている感が否めません。
クルマのゲームにおいてはレーシングカーの存在は欠かせないものの、昨今では市販車をゲームの中でプレイできるという点の重要度が増してきています。
その意味で市販車もしくは市販車ベースの高性能車が登録されていなければ意味がありません。
プジョー車の例に例えるならば、208やせめて旧型308が登録されていて欲しいところです。
その上でレーシングカーである908やコンセプトカーも登録されているというのが、本来あるべき姿なわけです。
なぜこのような状況になっているのか?
それには2つの原因が考えられます。
(1)ゲームを作るクリエイター達が最近のプジョー車に興味を持っていない
(2)メーカーとしてのプジョーが積極的にゲームへの収録を働きかけていない
長くなりそうなのでつづく。
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