自転車も取り締まられる時代ですよ

 

一発レッドも…悪質自転車、10日都内で一斉取り締まり

今年の春の交通安全週間は、例年のバイクや飲酒運転集中取締りから、自転車の取締りへとテーマが変わったようだ。

確かに、無謀運転による事故のニュースが世間を賑わすようになったきがしないでもない。

で、この自転車の無謀運転は、都市部の歩道などで目立つわけだが、これって自転車に乗る人口が増えたからじゃねーか?という気がする。
乱暴な運転する奴は以前もいたわけで、ここ最近凶暴化してきたという印象はあまりない。

従来だったら原付に乗ってた連中が日常の足として自転車を選び出したことによって、マナーの悪い奴の絶対数が増えたから目立つようになった、と。


■日常の足としての自転車
で、ここからはいつもの話題に繋がるのだが。
若者が日常の足としてクルマを使わなくなった。
その分バイクの市場が拡大しているかというと、実はそうでもない。
ビッグスクーターブームのおかげで250ccクラスが微増だが、原付はむしろ減少している。
この事からも、日常の足としてのバイクの存在感が薄れ、自転車の位置付けがかなり増していると言える。


■自転車は車道を走るもの
自転車の交通ルールを詳しく知ってる人はそう多くはない。
そもそも、歩道を走るのがNGであることを知っている小中学生は、実はほとんどいないだろう。

「自転車は車両という意識の薄さや交通マナーの悪化で、漫然と乗って重大な事故を起こすケースが多い」(警視庁)


そんな事言われても、自転車が道路交通法において車両に分類されるということを知らないんだから、漫然と乗ってしまうのは当たり前じゃないかと。

ちなみにおいらは、渋谷から国道246の車道を自転車で走って帰る途中、警官に呼び止められた。
盗難自転車の警戒だったのだが、得に問題なくチェックが終わると

『危ないから歩道を走りなさい』
『へ?でも、自転車って車道を走る決まりでしょ?』
『そうだけど、ここは交通量が多いから』

ってな会話を交わしたことがある。
まぁ、警官も気を利かせてくれたんだと解釈することにしているが、状況によっては歩道を走ったほうが安全だということもあるわけだ。


■じゃあ、ルールってどうなのよ?
自転車が守らなくてはいけない交通ルール

法律は、国民であればすべてその内容を知っているものというのが法治国家の前提だが、自動車免許を持ってない限り道路交通法の知識が身につかないのと同様、自転車についてもきちんとした教育の場を設けないと身につかないのは致し方のないところ。
小学校で数回自転車安全講習みたいなのをやったりはしたが、そんなもんすぐに忘れるわ。

自転車を買ったら交通ルールの冊子を無償で配るとか、防犯登録の際に自分は交通ルールについて理解し遵守するという承諾のサインを取らせるなど、ある程度の強制性は必要だろう。

子供の場合は親の責任だ。

あんましガチガチに規則で縛るべきではないが、交通ルールは身を守る最低限の知恵でもあるわけだから、誰もが身に着けておくべき知識であることに違いはない。


■自身の身を守るために
ルールがどうであろうが、事故は突然やってくるする。
20世紀の偉大なる哲学者でもあり科学者でもある、真田志郎の名言

『こんなこともあろうかと○○を用意しておいたんだ。』

に習うまでもなく、事が起こってしまった場合の備えをしておくに越したことはない。

ということで、自動車やバイクのように自転車も傷害保険に加入しておくべき時代だということを意識すべきだ。

自転車というと被害者になるケースの方が多いが、実は歩道を走って人と接触して怪我をさせたりすると、悪いのは自分ということになる。
そう、いつでも加害者になりえるというわけだ。
加害者は被害者に対する責任が発生する。
金銭的な面だけでも、症状によっては大変な負担になってしまうこともある。
保険は、そんな時の助けになる。

大抵は、生命保険や自動車の任意保険などの付帯契約として年間数百円で加入できたりするものだから、ケチらずに入っておいた方が後々安心だ。

だからって無謀な運転をしていいって意味ではないが、いつ自分が加害者になるかわからないこの世の中において、少し慎重なぐらいの対処をしておいた方が安心だったりする。

事故を起こしても、事故に遭っても、保険は自分の身を守るために必要なものだという認識を持つようにしよう。
 

この記事へのコメント

  • なおなお

    保険屋が云うのもなんだが、
    なんでもかんでも保険の時代だな。
    ただ、モラルやマナーの低下によってそれらのリスクが発生しているとしたら、
    本来は必要の無いコスト負担なわけで、
    保険屋としては嬉しい限りだが、
    喜んでばかりはいられない世の中ですかな。


    2007年05月11日 22:12

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