208のマイナーチェンジが発表されましたよ。
ジュネーブショーで詳細がお披露目されるとは思いますが、リリースからポイントだけピックアップしておきますね。
■デザイン
フェイスリフトによって少しフォードっぽいテイストが入りまして、SR1から続くフローティンググリルからさらに進化した感じを受けますね。
全体的には当初から非常に高い次元のパッケージングでしたので、今回は一部の意匠を変更する程度ではありますが、リアにLEDライトを採用したり、カラーリングなどさまざまなカスタマイズがオプションで選択できることを売りにしております。
とはいっても、日本など台数の限られる市場で細かなカスタマイズに対応するのは難しいでしょうが。
■アップマーケットへの移行
また、グレード展開については従来のAllureやPremiumに相当する量販グレードから、GT Lineといったより上位グレードの投入によって
アップマーケット(よりプレミアムな市場)への移行を目指すとしています。
この辺の主張は相変わらずですね。
■テレマティクス
内装に関しての個人的な興味としては、カーテレマティクスの機能としてMirrorLinkに対応したことにより、共通のプロトコルを利用したさまざまなサービスの対応がしやすくなったことでしょうか。
MirrorLinkについては2011年ごろにこんなエントリーを書いてます。
また、AppleのCarplayにも対応し、これは2015年末までに利用可能になるということです。
これらの対応がワールドワイドかつ他言語対応を前提として開発されているとしたら、そのまま日本に持ってくる場合でも最低限のローカライズで済みそうですね。
208におけるナビゲーション機能はまさに鬼門でしたので、日本でも同様にCarplayに対応してくれると面白いのですが、Mirror Link対応も含めて恐らくハード面での変更が加えられていると思われるため、残念ながら既存オーナーの方がソフトウェアのアップグレードで恩恵に預かれる可能性は低そうです。
208では他社に先駆ける形で大画面タッチパネルを採用したものの、UIもレスポンスも、そしてナビゲーション機能のビルトインにおいてもなかなか期待通りの利便性を発揮してくれなかったので、マイナーチェンジによってこれらがよりブラッシュアップされていることを期待したいところです。
■安全装備
安全装備に関しては新型DS3に採用された、ちゃんと自動停止する「アクティブシティブレーキ」をはじめ、「バックカメラ」「パークアシスト」「ミラースクリーン」を設定することで、新型308に搭載されているものより一部高機能になる逆転現象が起こりそうです。
先日書いたように新型308もそのうちアップデートすることになるとは思いますが。
自動停止ブレーキ含めた先進安全装備については、先日TRWとの戦略提携によって短距離レーダーとカメラを組み合わせた次世代タイプの開発が発表されておりますので、2017年にさらにアップデートされることになると思われます。
自動停止ブレーキ含めた先進安全装備については、先日TRWとの戦略提携によって短距離レーダーとカメラを組み合わせた次世代タイプの開発が発表されておりますので、2017年にさらにアップデートされることになると思われます。
■ボディカラー
新色となるメタリックオレンジは、Bセグメントなのにボディカラーに楽しげな色の設定が無かったことがいろいろ言われておりますので、そうした声に応えるものと言えるでしょう。
落ち着いたダークなメタリックばかりだったので、こうした設定は大歓迎です。
っていうか最初から用意しとけよ、みたいな。
■パワートレイン
ガソリンならびにディーゼルエンジンは、順当にEURO 6に対応となりました。
燃費に関しても3L/100km(100kmを3Lで走れる、いわゆる3リッターカー)を実現しました。
欧州における将来的な燃費向上の目標値として3リッターカーを目指そうという話があったのは2008年頃だったかと思いますが、ハイブリッドなどを使わず内燃機関でこの数値を達成できるレベルまでようやく来たというところですね。
技術のブラッシュアップというのはすごいものです。
しかし計測基準が違うとはいえ、さらにその上の燃費を実現する日本の自動車メーカーというのは恐るべしという気もしますw
そして、本エントリーとしては一番にプッシュしておきたい要素として、オートマチックギアボックスが従来のシングルクラッチのAMTであるところのETG5に代わって、アイシンAW製のトルコンATユニットであるEAT6に変更されるという点でしょうか。
まぁ、びっくりですわよ奥様。
ETG5のダイレクト感は悪くはないのですが、EAT6もロックアップを多用する従来のプジョーらしい味付けなので、どちらがいいかと聞かれれば当方としては100:0でEAT6を選びます。
やはり日常的な使い勝手を考えても、やはりETG5はメリットよりデメリットの方が大きいでしたから。
ってことで、「PSA、AMTやめるってよ」の話はここへきて最終段階に入ったと言えますね。
3年越しではありますが、一応すべてのつじつまが合った形になります。
そんな新型208は欧州で6月から販売開始。
国内への投入は年内ギリギリってところでしょうかね。
そうすると、ETG5版の208って売れなくなるよなぁ…
在庫の分どうするんだろ?
この記事へのコメント
宮大工
先日、愛車を入庫した際にディーラーの営業さんに聞いた話ですが、国内年内導入は微妙なものの208も2008も1.2Lターボ+EATの組み合わせにアップデートされるようです。
あのカタログスペック上の馬力のなさ(実際乗るとそんなこと感じないですが)とETG5がダメで見送った人はかなりいると思われるので、最初からその設定ならもうちっと売れたろうに…と思います。
まぁ、当方ETG5が気に入って2008を選んだ、変態野郎なのでそこまで「くっそぅ…」感はないですが。
ただ、1.2Lターボ+EATだと今より確実にお値段があがり308のベースグレードと変わらなくなるので、どうやって差別化するかは気になりますね。
通りすがりのたにちゅう
タッチスクリーンで日本語が選べる訳でも無く、本国仕様をそのまま持って来ても問題ないように思うのですが・・・
海鮮丼太郎
サポートの問題という気もします。
純正ナビですら当初の導入にはかなり難航しましたので、CarPlayやMirrorLinkのサポートはPCJの規模では対応しきれないと思われます。
また、両者とも日本語環境での動作がきちんと確認されているわけでもなく、今後のことを考えると他社の導入状況を見てプジョーも追従する流れになるのではないでしょうか。
あとは、コストの問題でしょうかね。