今年は国内外メーカーともにあまり大きな新型車のトピックが無さそうなのですが、その代わりにクリーンディーゼル仕様(以下ディーゼル)の投入がニュースになりそうな感じですね。
クリーンディーゼル普及促進協議会のWEBにも掲載されていますが、国内のクリーンディーゼル車の販売台数は2012年にマツダが火を着けてから急激な右肩上がりを見せており、選択肢も現時点で7社(ブランド)18車種の中から選べるようになりました。
| Mercedes Benz | ML350 BlueTEC |
| E350 BlueTEC | |
| G350 BlueTEC | |
| BMW | X5 xDrive35d BluePerformance |
| X3 BluePerformance | |
| 532d BluePerformance | |
| 320d BluePerformance | |
| BMW Alpina | D3Bi TURBO |
| D5 TURBO | |
| BMW MINI | Cooper D Crossover |
| Cooper D Paceman | |
| Mazda | デミオ XD |
| アクセラ XD | |
| アテンザ XD | |
| CX-5 XD | |
| Nissan | X-TRAIL 20GT ※ |
| Mitsubishi | パジェロ |
| デリカD:5 |
残念ながら日産の旧型X-TRAILをベースとした20GTについては、現行X-TRAILにハイブリッド仕様が設定される2015年5月に販売終了の予定(すでにオーダーストップとの噂も)ではありますが、今年は新たなプレイヤーが参入してきて賑やかになりそうですね。
ってことで日経の記事でサラっとこんなこと書かれてます。
| 2月 | Mazda | CX-3 |
| 今夏 | TOYOTA | LAND CRUISER PRADO |
| 2015後半 | VOLVO | V40/S60/V60 |
| 初秋 | VW | Passat |
| 時期未定 | Mercedes Benz | C-Class (ディーゼルハイブリッドも導入予定) |
| 時期未定 | BMW | 小型車中心に複数投入 |
そんなわけで、他者に露払いをさせてから堂々の復帰ということで、トヨタがプラドに新型クリーンディーゼル搭載車を設定するのを皮切りに、今年は7車種程度のディーゼル車が投入される予定とのことです。
VWに関してはA/CセグメントでピュアEVであるe-up!とe-GOLFを展開し、Dセグメントにディーゼルを投入するという昨年の話の通り、フルモデルチェンジされるパサートにディーゼルを投入するわけですね。
発売時期はハッキリしてませんが初秋、9月頃かと思われます。
とはいっても、2月に受注を開始したe-up!はほとんど話題にならず、1月のVWの販売台数が急激に落ち込んでいるため、年間11万台を目指すVWとしては、ゴルフのディーゼル車の前倒し投入もあるかもしれませんね。
この辺り、変に大風呂敷を広げると苦労も多かろう、という気もいたします。
ボルボについても時期を見極めていた感がありますね。
現行モデルの販売がひと段落したためにテコ入れとしてディーゼル投入という戦略は、理に適ったものであると言えます。
ボルボは細かく特別仕様を出してきますが、それがいわゆる装備の追加に留まらず、パワートレインまで手を加えた仕様を逐次投入しますので、この手のオペレーションはお手のものなのでしょう。
メルセデスに関しても従来はディーゼルのトルクを活かせる大型車に限定してきたところが、いよいよC-Classにも投入ということで本腰を入れ始めたというところでしょうか。
BMWも似たような方針でしたが、今年は小型車にも採用を広げるということで、1シリーズや2シリーズにも採用の可能性があるかもしれませんね。
小型車へのディーゼル搭載に関しては、MINI クロスオーバーで先行事例がありますから、BMWのラインナップに横展開するのも容易かと思われます。
そして今年のディーゼルの話題における本命は、マツダのCX-3となります。
SKYACTIV-Dで勢いをつけたマツダが、CX-3ではディーゼル仕様のみ販売という大きなチャレンジに打って出ることになります。
マツダのラインナップにおけるディーゼル比率が高いことから、さらにディーゼルのブランド強化を狙った戦略なのでしょうが、個人的にはちょっと危うさを感じております。
SKY-Dが優れたエンジンであることに異論は無いのですが、特定の方向に突っ込み過ぎると潮目が変わった時に対応に苦慮するという前例がいくつかありましたよね。
マツダ倒産の危機に瀕した5チャンネル体制というのは、過度に自社をブランド化しようと突っ込んだ故の失敗でありましたし、三菱自動車はGDIに突っ込み過ぎてリコールによって自滅しました。
最近の日産はEVにリソースを突っ込み過ぎてハイブリッドの展開が遅れ、小手先の施策でなんとかやりくりをせざるを得ない状態に弱っています。
なんだかんだでバランスが大切ってことなのですが、マツダの話は改めて書いた方がいいですね。
一応日経新聞の記事から今年投入されるディーゼル車の話題をまとめてきましたが、このソースになるのはクリーンディーゼル普及促進協議会への取材だったと思います。
ただ、クリーンディーゼル普及促進協議会が主催するディーゼル試乗体験に参加して中の人にお話を聞いた際、必ずしもすべてのメーカーから協力が得られている訳ではない旨の話をされておられました。
故に、ここに載っている以外のメーカーのディーゼル車投入という可能性についても言及しておきたいと思います。
アウディについてはすでに報道があるように2016年にディーゼル投入の予定があります。
それ以外のメーカーで可能性がありそうなのが、ルノーであります。
3年前に日経がトバシ記事を書いたこともありましたが、それは誤報であったとのことです。その当時は。
市場環境も変わりましたし、小ロットで特別仕様を投入するオペレーションに長けており、ディーゼルに適した車種を持つルノーであれば、サプライズ的にディーゼルの投入があっても不思議ではありません。
希望的観測も込めて、カングーのディーゼルなんてどうよ?という可能性を挙げておくことにします。
追随しそうなのがフィアット&クライスラーですが、割とモデル投入には慎重な会社なので、可能性があるとしたらジープブランドぐらいでしょうが、これももう少し時間が掛かるかもしれません。
プジョー&シトロエン&DSについては、長い間可能性を模索しておりますので、そっとしておくことにしましょう。
そんなわけで、日本でクリーンディーゼルを投入する決断をした各社は先行者利益をきちんと取ってください。
リスクを取った会社は、そのリターンをきちんと享受するべきです。
他メーカーは先行者利益を取られるのが嫌ならば、積極的にリスクを取ってください。
多様な選択肢があることが健全な市場であり、消費者にとってもっとも良いことですから。
この記事へのコメント
お昼休み中
CX-3の件では、大昔のフルラインロータリーを思い出しました。
私の想像としては、“CXで始まるモデルはディーゼルのみでもよかんべ”という辺りでマツダは考えているのかな、と。今後が気になるところです。
ディーゼル乗用車が一定の、そして安定したポジションを確保できることはよいことだと思っていますので、“売れるから売っている”ではない会社が複数いる状態になって欲しいです。
話は少し変わるのですが…
ディーゼル乗用車が盛り上がってきて気になっているのが、各社(各車)が要求するディーゼル特有の維持作業の違いです。
世の中には「ディーゼルっていいらしいね」というだけの認識で購入を検討している人が多いと思うのです。
走行性能と燃費以外について、買った後のことをきちんと説明していない販社も多いのではと想像しています。そのへん、実態はどうなんでしょうね?
海鮮丼太郎
コメント遅くなりましてすいません。
マツダの戦略は、当初は優れたディーゼルエンジンを最適なクルマに採用して、SKY-Gとともにアピールしていく戦略を描いていたようですが、SKY-Gのおもわぬ不調によって途中で戦略を転換したように見えます。
SKY-Dをイメージリーダーとして環境性能とプレミアム性をアピールする方針ですね。
この方が一台当たりの利益も大きくなりますし、他社との差別化も図れていますので現状についてはなんら問題はないと思います。
しかし、デミオでさえディーゼルの方が売れているというのはちょっと歪な構図になり始めました。
CX-3はかろうじてディーゼルである理由付けができますが、今後モデルチェンジを行わなければならないミニバン系でどうするのか?とか、マツダの販売を支えていたフリート需要(カーシェアやレンタカーなど)については安いガソリンモデルが持て囃されていたいますが、現行デミオでそういう安く数を売る戦略を取るのか、悩ましいところかと思います。
で、マツダだけではないのですが、ディーゼルを設定することが単なるエコラインナップの差別化の一つの手段になりつつあるのはちょいと危惧するところではありますね。
バリエーションが広がってくると避けられない要素ではありますが。
そういえば、買った後の話といえば、SKY-D搭載車種ではわりとマメにオイル交換をしなければならなかったり、マイナートラブルもいくつか耳に入っておりますので、3年、5年と経過した際のメンテナンス状況なんかもうぉちする必要があると思われます。
山田
で、プジョーが日本にもディーゼルを導入するという記事を見つけましたので、ここでは、どういう考察されているのか?と思ってきてみたのですが、無かったので、
一応、記事のURLを貼り付けておきます。
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20150220-20102365-carview/