祭りに乗り遅れた…


ミルクとオムツに気を取られて、すっかり祭りに乗り遅れてしまったこの悔しさをご理解いただけるだろうか?

そんなわけで、試合の結果はどうでもよくて、そのCMについて楽しみにしていたスーパーボウルが先週末に行われ、今年もクルマ関係のCMがいろいろ話題になっていたようです。

それじゃあABCのメーカー順に見てみましょうかね。


▲BMW i3 ? "Newfangled Idea"



▲2015 Chevy Super Bowl Commercial: 4G LTE Wi-Fi ? 2015 Colorado | Chevrolet



▲Official 2015 Dodge Super Bowl Commercial | Wisdom | #DodgeWisdom



▲Official 2015 FIAT 500X Super Bowl Commercial | The FIAT Blue Pill | #500X


★This BLOG's Best Ad.

▲Official 2015 Jeep Super Bowl Commercial | Beautiful Lands | Jeep Renegade



▲Kia Sorento Big Game XLIX Official Commercial | “The Perfect Getaway” with Pierce Brosnan



▲Make Some Noise: The Big Game Commercial For The First-Ever Lexus NX



▲Let’s Play: The Big Game Commercial Featuring A Remote Control Lexus RC



▲Mercedes-Benz "Fable" Commercial :60



▲Nissan 2015 Super Bowl Commercial | “With Dad”



▲How Great I Am | Presented by The Bold New Camry | Toyota



▲My Bold Dad | Presented by The Bold New Camry | Toyota

ここ数年スーパーボウルで注目を集めてきたVWと、グループのAudiが今年はCMを取り止めております。
また、ヒュンダイグループもメインのヒュンダイはCMを出さず、キアだけが出稿しております。
(ピアーズ・ブロスナンを使ったパーフェクト ゲッタウェイのパロディは個人的に好きですw)

ヒュンダイグループは販売面で少々苦しい状況にありますので、ふんだんな予算を投じられる余裕がなくなってきたのかもしれません。
また、派手にアピールするものの北米市場ではイマイチ存在感を発揮できないVWグループも同様かもしれません。
彼らは中国の方を向いているのでしょうね。

その代わり久しぶりに日産の名前を見た気がします。



で、当BLOGとして今年のスーパーボウルのクルマ関連のCMでベストを選出すると、やはりJEEPでしょうかね。

スーパーボウルのCMでは特にアメリカという国に対して、そしてアメリカン人であることに対して誇りを持とう、的なCMが流されたりします。

建国から240年程度の国であることから、ことさら歴史というものに対する想いが強いこともよく知られておりますので、ダッジのようなアプローチはスパーボウルを観ているお茶の間のアメリカ人の心を打ったことでしょう。

もちろんデトロイト3があるわけですからそうしたCMも当然と言えますし、それが悪いとはちっとも思いません。

ただ、そうしたともすればナショナリズムを煽るようなメッセージより、クルマが与えてくれるもの、そしてそれでアメリカという素晴らしい国のさまざまなところを走る楽しさをアピールし、それが世界でも通用していることにつなげていくJEEPの演出はうまいな、と思うわけです。

久々に登場した日産やトヨタの、親子の意味を問うような内容ももちろん好きなんですが、スーパーボウルというイベントの性格とそれを観ている人たち、そして我々のように外部からワイワイと楽しむ連中いずれにもリーチできるのは、JEEPの方が少し上手だったかな、と思う次第です。

ところで、レクサスのCMですが。

特にスーパーボウル枠で流すほどのひねりは感じられませんでしたが、SuperBowl Commercials.orgでは今年のワーストCMに選ばれておりました。

フィアットも下品ということでワースト2の評価を得ておりますが、このCMって昨年10月には話題になっていたので新規性はなかったですな。


番外編として。


▲Furious 7 - Super Bowl Spot (HD)

個人的にはイマイチ好きになれない『Fast of Furious(邦題:ワイルド・スピード)』シリーズですが、もう7作目ですか。



▲America Start Your Engines: NASCAR on NBC featuring Nick Offerman

ナスカーもお約束ですな。


クルマとは関係ないですが、こういうのはピックアップせざるを得ません。
パックマンがゲームのフォーマットとしてどれだけあの国で愛されているかというのがよくわかります。


▲Bud Light Super Bowl 2015 Commercial ? Real Life PacMan #UpForWhatever


パックマンの世界を現実に置き換える、いわゆるリアルパックマンのアプローチは以前からずいぶん多くのネタが提供されてきました。
それも、その時々の最新技術を使ってよりバカっぽくやるところが最高に楽しいです。

無理やりクルマとパックマンを関連付けるならば、スーパーボウルとはなんの関係もありませんが、シボレーが中国向けのクルーズのCMでこんな試みをやっておりました。

これも最新の技術を使いつつ、クルーズというクルマの取り回しの良さをアピールし、しかもやってる連中が楽しそうというCMのお手本のようなデキであります。




どうしてこれが日本の自動車メーカーに出来ないのか?と問うならば、それは自国の文化に対する興味がそもそも無いからだと思うわけです。

昨今の「日本って素晴らしい!」といって何でも持ち上げる雰囲気に同調するつもりはさらさらありませんが、世界に大きな影響を与えた自国のコンテンツぐらい、一般教養としてきちんと押さえておきましょうよ、と。

クリエイティブに関わる人間は特に、です。


話がおもいっきり逸れましたが、スーパーボウルにおけるCMのお祭りという意味では、日本においては元旦に放映される各社のCMと言えるでしょう。

残念ながら今年の正月のCMでいいな、と思えるクルマのCMにはお目に掛かれておりません。
かといって、国内でも素晴らしい映像を作れるクリエイターの人たちがいることも事実ですので、もう少し頑張ってくださいな。


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